( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第14章 それぞれの休日




――日曜日

( ^ω^)「暇だお…」

ブーン宅。特にすることのないブーンは暇を持て余していた。
ドクオをVIP公園に誘ったが「休息も練習の一環である」ことを諭され、今に至る。

(*^ω^)「オナヌーするおwwwwテレビ用意!」

ブーンは部屋のテレビにプレステ2をつなぎ、DVDを入れた。
家には親がいるので音声が漏れないようヘッドフォンもつなぐ。
果たしてその内容は…

(*^ω^)「やっぱ女子高生スカトロものだお!www」

そしてブーンはhis sonをしごきだした。

――しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ!!

音声「あぁーっ!お願い!もう我慢できないの!お願い!うんちさせてぇぇ!」

音声「ブリ!ブリブリブリブリ!」

音声「らめぇ!うんち出ちゃっ…ああああああ!!」

――しゅしゅしゅしゅしゅしゅ!!

(*^ω^)「あー!あー!らめぇ!らめぇ!いっちゃうおおおお!」


ブーンが昇りつめようとしたその瞬間だった。

――ガチャリ。

母「ホライゾン!うるさいわy……」

( ゚ω゚)「おおっ!?」

――ビュッ!ビュビュッ!!

白い天使達が祝福の鐘を鳴らした。

母「……………」
( ゚ω゚)「…………」
母「…………」
(;^ω^)「お…おいすー…」
母「…………」

さて、ドクオは今何をしているのだろうか…。



('A`)「よいしょ、よいしょ…」
社員「おーいバイト君!悪いけど次こっち頼むわ!」
('A`)「あ、はい!わかりましたー」

ドクオは日雇いの引っ越し手伝いをしていた。会社や仕事内容により
ばらつきはあるものの、1万円ほどの日給はなかなかの魅力だった。
重い荷物を運ぶことで、筋肉も鍛えられる。まさに一石二鳥だ。
もちろん母親には秘密である。成長期のドクオには母親の作る弁当だけでは
足りず、学校の購買部で足りない分を満たしていた。もちろんそれすらも
これ以上母親に負担をかけないために母親には「今の弁当でも多いくらいだ」と
嘘をついていた。しかし毎日買っているとなかなか食費がかさむもので、小遣いが
底を尽きかけていたのだ。

('A`)「(カーチャンもそろそろパート行った頃かな…『友達と遊ぶ』って
    書き置きしてきたからはやめに帰らなきゃな…)」

('A`;)「うし、もうひと頑張り!よいしょ、よいしょ…」


高級住宅街のその中で一際目立つ3階建てで白塗りの豪邸。イヨウの家だった。
最上階に充てられた自分の部屋でイヨウはくつろいでいた。


――コンコンッ…

誰かが部屋の扉をノックした。入ってきたのはひょろりとした、長身で
白髪まじりの落ち着いたふいんき(ryの男性だった。立派なタキシードを着ている。

執事「失礼いたします」
(=゚ω゚)ノ「いよう、執事。どうした?なんか用か?」
執事「坊っちゃま、旦那さまがお呼びでございます。2階の私室にくるように、
   とのことです」
(=゚ω゚)ノ「めんどくせぇなぁヨウ…わかった、すぐ行くヨウ」
執事「かしこまりました。失礼いたします」

パタン…

執事が部屋を出ると、イヨウはため息をついた。

(=-ω-)ノ「はぁー…めんどくせぇヨウ」

――イヨウ父私室

コンコン…

父「イヨウか?入りなさい」

イヨウは部屋へと入る。


部屋一面に敷き詰められたワインレッドの絨毯、白いレースのカーテンに
またもやワインレッドのカーテン。豪華なシャンデリア。
どこかの劇場のような部屋は高級品で埋め尽くされていた。

父「久しぶりに家にいるようだしな。私も明日からまた海外だ。
  しばらく会えないだろうから言っておきたいことがある」

イヨウの父は若くして実業家として成功をおさめ、最近では世界的にも
名を知られつつある業界では有名な人間であった。

(=゚ω゚)ノ「…なんだヨウ」
父「また部活を始めたようじゃないか?」
(=゚ω゚)ノ「文句あるのかヨウ?俺は…!」
父「お前には将来ここを継いでもらわなくては困るのだ。いつまでもそんな
  青臭いことは…」
(=゚ω゚)ノ「何をやろうと俺の勝手だヨウ。それに俺はあんたのあとなんて
     継ぐつもりはないヨウ」
父「素直に私の言うことを聞いておけ。また昔と同じことを繰り返すだけだ。
  中流階級の現状を学ばせるために公立中学に入れたのは失敗だったな。
  高校もVIPなどとわけのわからんところに…。一つ教えてやろう。
  環境は人を良くも悪くもする。あんな屑の吹き溜まりはお前を屑に変え、
  お前の経歴を……」
(=゚ω゚)ノ「………ッッ!黙れ糞野郎!」
父「黙らないさ。お前のためを思って言っている。今からでも遅くはない、
  転校手続きを…」
(=゚ω゚)ノ「黙れと言ってるヨウ!!」



イヨウの父は話を続ける。

父「あの学校は…あの部活は、お前を屑に変える。現に今のお前の服装は何だ?
  街をぞろぞろ歩く負け組そのものじゃないか?」

――ガシャァン!!

イヨウは近くにあった高そうな壼を床に思い切り叩きつけた。

父「………」
(#゚ω゚)ノ「あのチームを…あいつらを馬鹿にするんじゃねぇ!!」

そう言い捨て、イヨウは父親の部屋を出ていった。

――イヨウの部屋

(=゚ω゚)ノ「くそっ!あの糞親父!…………くそっ…」

イヨウはイライラしながら大きなベッドに倒れこむ。
広いはずの部屋が随分狭く感じる。もっと広い場所に出てイライラを
掃き捨てたかった。

(=-ω-)ノ「散歩でも…行くかヨウ…」

イヨウが玄関を出ると飼い犬が鳴いた。

▼・ェ・▼「バウバウ!」
(=゚ω゚)ノ「いよう、マイルドスター1号。久しぶりに散歩に連れていってやるヨウ」
▼・ェ・▼「ワオーン♪」



イヨウはマイルドスター1号を連れて散歩に出た。
イヨウの父は自室の窓から、歩いていくイヨウとマイルドスター1号を見ていた。
無言で何かを考えこんでいたイヨウの父はしばらくして大きなデスクの
引き出しを開けた。
一枚の写真を取り出し、遠くを見つめるような目で写真を眺め始める。
その写真には、イヨウと同じくらいの年齢の少年がダボダボの服を着て
バスケットボールを持ち、泥だらけ、汗まみれになりながら満面の笑みで
ピースをしていた。イヨウの父の少年時代だった。

父「……血は争えない…か…」

青空はいい。心のモヤモヤを吸い取るように掻き消してくれる。
そんなことを考えながらイヨウは川原を散歩していた。

(=゚ω゚)ノ「俺はあいつの駒じゃないんだ。なぁマイルドスター1号?」
▼・ェ・▼「わうーん?」

マイルドスター1号は尻尾をふりながら応える。

(=゚ω゚)ノ「ははっ、お前にゃわかんないかヨウwww」
▼・ェ・▼「バウバウ!」
(=゚ω゚)ノ「いつかあのわからず屋をぎゃふんと言わせてやるヨウ…
     よし、マイルドスター1号!家まで競争するヨウ!」
▼・ェ・▼「わおーん♪」



――VIP公園

――ダム…ダムっ…バスッ…

(;´∀`)「ふぅ…」

モナーは昨日ショボンから教わったことの確認をしていた。

( ´∀`)「(もっと頑張って絶対オフェンスに参加できるようになるモナ!)」

――ダム、ダダム…パスッ

(*´∀`)「(よし、今のはいい感じでできたモナ!)」
( ゚∀゚)「おーい!モナー!」
( ´∀`)「長岡君!?どうしたモナ?今日はオフモナよ?」
( ゚∀゚)「お前もやってるじゃねーかwww」
( ´∀`)「そうモナねwww昨日教えてもらったことを確認しようと思って…」
( ゚∀゚)「実は俺もだ!www今VIPスポーツ行ってマイボールを買ってきたところだ!せっかく入ったんだから試合でもガンガン活躍してーしな!」
( ´∀`)「お、それはいいモナね。じゃあそのボールでポストの1on1の
      練習しようモナ!」
( ゚∀゚)b「おk。昨日の確認しながらな」
( ´∀`)b「把握モナ」



――ダム…ダムっ

( ゚∀゚)「今のは…こう…右に振るべきだったかな?」
( ´∀`)「そうでもいいし、こう…右に振って、左に…」
( ゚∀゚)「あ、そうか。なるほど!そっちの方が確実だな!」
( ´∀`)「ほかにも…」
( ゚∀゚)「ふむふむ」

――ダムっ……ガゴン…

――ダムダム…ダムッ!…バスッ…



( ゚∀゚)「うん、だいぶわかってきたぞ。サンキュー!モナー!」
( ´∀`)「例には及ばないモナよ。僕の方こそありがとうモナ。
     いい練習ができたモナ!」
( ゚∀゚)「はやく上手くなって試合したいな!」
( ´∀`)「モナ!頑張ろうモナ!」




ξ゚听)ξ「いやぁー、今日はちょっと買いすぎちゃったわね」
(*゚ー゚)「ツンちゃんは買いすぎだよぉ!すごい荷物…」
ξ゚ー゚)ξ「しいこそなんか今日はなんかちょっとエロい服買ったじゃないの〜♪
     ドクオ君喜ぶんじゃないの?」
(;゚ー゚)「な…ななな、何言ってるの!?そんなわけないよ!」
ξ゚ー゚)ξ「またまたぁ〜、さっき携帯チラ見したらドクオ君からのメールあったよ?」
(*゚ー゚)「え…いつの間に!?何で知ってるの!?」
ξ゚听)ξ「……カマかけてみただけなんだけど…」
(*゚ー゚)「ちょwwwwww」


日が沈み始め、ところどころから夕食の香りが漂い始める。

――かちゃ…かちゃ…

(;^ω^)「……もぐもぐ…」
母「………」
父「なぁ…何かあったのか?」

気まずい食卓。

――ガラガラ…

J('ー`)し「ただいま。あら?いいにおい…」
('A`)「カーチャンおかえり!今日は俺が作ってみたよ。
   ありあわせで鶏肉のソテー!」
J('ー`)し「上手になったわね、ドクちゃん。それじゃあありがたく、
     いただきます」
('A`)「いただきまーす」

貧しいけれど幸福な食卓。


――ガチャリ…

執事「お帰りなさいませ、坊ちゃま。ディナーはいかがいたしましょうか?」
(=゚ω゚)ノ「肉を頼むヨウ。明日からまたたくさん動くからなヨウ!」
執事「かしこまりました。準備が出来ましたらお部屋に伺います」
(=゚ω゚)ノ「あ、あとマイルドスター1号にも何かあげてくれ」
執事「かしこまりました」

なんか豪華な夕食。

――ガチャッ

( ゚∀゚)「まあ上がってって飯でも食ってってくれ!一人暮らしだから
    遠慮はしなくていいぞ」
( ´∀`)「ありがとうモナ。それじゃあ遠慮なくいただくモナ」
( ゚∀゚)「いくぜ!男のキムチ鍋ーーーーー!!」

むさくるしい夕食。

――ツン宅
ξ゚听)ξ「もう今日は泊まってっちゃえww」
(*゚ー゚)「えwいいの??じゃあよろしくお願いしまーす!」

お泊り会。

明日から再開されるであろうハードな練習に備え、彼らはそれぞれの方法で
心身ともにリフレッシュした。

第14章 完


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