( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第15章 試合見学




――ちーんぽーんかーんとーん…

( ^ω^)「バスケするおーーーーーー!!!!」
('A`)「(こいつ始業式の日からずっと寝てるけど…中間考査大丈夫なのか?
   もうテスト2週間前だぞ…?)」

――体育館

('A`)「VIP高ぉーーーーーーーー!ファイッ!」
一同「おおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

―――ダン!ダン!ダンッ!

('A`)「うし、土曜日と一緒な!ジョルジュは昨日参加してなかったから
   最後尾について真似しながらやってくれ!わからなかったら聞いてくれよ?」
( ゚∀゚)b「おk」
  ・
  ・
  ・
フットワークが終わる頃、ショボンが体育館へやってきた。

('A`)「集合!」

――ダダダダダ…キュキュッ

('A`)「こんにちは!!」
一同「こんにちは!!」


(´・ω・`)「やあお疲れ様。今週もディフェンスメインでやるから
      頑張ろうね」
一同「はい!」

(´・ω・`)「今日は君達にいい知らせがある。今週の日曜日、ようつべ高校で
      行われるインターハイ地区予選の観戦に行くよ」
( ^ω^)「ktkrwwwwwwwwwwwwwwwww」
('A`)「……あれ?俺達の試合は…?」
(´・ω・`)「登録の申し込みをしていないんだ。すまない」
( ^ω^)「ちょwwwwなんでwwww」
(=゚ω゚)ノ「まぁ今出ても恥じかくだけだろうからなぁ。残念だけど仕方ないヨウ。
     やっぱ初戦は勝利で飾りたいしヨウ」
( ´∀`)「基礎はやっぱり完成させておくべきだと思うモナ」
( ゚∀゚)「俺は今出ても何も出来る自信ないしな」
('A`)「まだチームでのあわせとか練習してないしね」

(´・ω・`)「どっかの屁こき屋以外みんな大人な考えだね。
      実際皆の考えたとおりだ。すまない」
('A`)「(まだ屁こきネタひきずってるwwww)」
(=゚ω゚)ノ「あぶねぇw忘れかけてたwwww」
(;^ω^)「忘れるべきだおwwwwww」

(´・ω・`)「よし、話はここまでだ!ディフェンスフットワーク、いくよ」
一同「はい!」


――ピッ!ピッ!ピィッ!ピッ!

( ^ω^)「(徹底的に脚力つけるお!!!)」
  ・
  ・
  ・
('A`)「じゃあ2組に分かれてディフェンス練習!」
一同「把握!」

――キュキュキュっ!

(=゚ω゚)ノ「(うあっ!コースに入られた!?)」
( ^ω^)「(やった!イヨウを止めたお!!)」
(=゚ω゚)ノ「(油断したなヨウ!うらっ!シュートォ!)」

――パシュッ

(;^ω^)「お………」
('A`)「『やった、止めたぞ』…って思ったろ?」
( ^ω^)「思ったお…」
('A`)「ディフェンスは相手がドリブルをやめてからが勝負なんだ。
   相手がドリブルをやめたらプレッシャーを厳しくする。
   すぐに相手の軸足がどっちなのかを瞬時に判断して軸足に詰め寄り、
   相手の動きを制限する。ピボットを封じるんだ。そしたら8割がた勝ちだ。
   あとはファウルに気を付けながら相手が苦し紛れにパスを出そうとするのを
   とにかく邪魔すればいい」
( ^ω^)「わかったお!攻守が切り替わるまで油断しないお!もう一本だお!」
('A`)「(しかしこの2週間弱でブーンは結構上手くなったな…)」

その頃ショボン組は…


――キュキュっ

( ´∀`)「ふんっ」

モナーはジョルジュに背中を向けた状態で体を右にひねる。

( ゚∀゚)「(右…か?いや、多分フェイクで左にロールしてくる!)」

――キュっ!

(;゚∀゚)「うそっ!?これもフェイクかよ!?」

――バスッ

モナーはジョルジュを置き去りにし、レイアップを沈めた。

( ゚∀゚)「くっそー!1回目のフェイクは読めたのに!」
( ´∀`)「きっとジョルジュは1回目のフェイクを読んでると思ったから
     もう1回フェイクを入れたモナ。大成功だったモナ」
( ゚∀゚)「くそー!w決め返してやるぜ!」
(´・ω・`)「(かなり飲み込みが早いなこの2人…特にモナー君だ。
      中学時代は積極性がなかったと聞いたが…
      環境次第で変わるものだね。いい感じだ)」
 ・
 ・
 ・


ブーンたちは今週の練習も何とか乗り切った。

(´・ω・`)「月曜からはパス・ドリブルを中心に行くよ」
一同「わかりました!」
('A`)「うし、じゃあ終わろう!VIP高ぉーーーーーーーっ!ファイッ!」
一同「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」

――ダン!ダン!ダン!

(´・ω・`)「明日のようつべ高校での第一試合は9時半からだ。遅刻しないように」
一同「わかりました!」
(´・ω・`)「ようつべ高校への道は結構面倒だから迷わないようにしてね」
(=゚ω゚)ノ「あ、なら考えがあるヨウ。明日の朝9時頃に学校にみんな集合して欲しいヨウ」
(´・ω・`)「…?わかった、君に任せよう」

――翌日、校門前。

('A`)「なぁイヨウ、まさかみんなで一緒に歩いて行こうなんて事は…」
( ゚∀゚)「そんな事してたら第一試合始まっちゃうぜ」
(=゚ω゚)ノ「心配御無ヨウ!あ、…きたみたいだヨウ」
(;^ω^)「……リムジン?」
(=゚ω゚)ノ「うちの車だ。乗ってくれヨウ。大型だからみんな乗れるはずだヨウ」
Σ('A`)「リムジン初めて見た」

運転席のドアが開き、執事が歩み寄ってきた。


執事「皆様はじめまして。イヨウ坊ちゃまの執事の山根でございます」
(;^ω^)「アンガールズwwwwwww」
('A`)「てかイヨウん家金持ちだったのかwwwwwうぜぇwwww」
(=゚ω゚)ノ「ちょwwwwww」
そして…。

――ようつべ高校

(´・ω・`)「いやぁ、しかし快適だった。歩いていったら絶対迷っていたね。山根さん、
      どうもありがとうございます」
執事「どうかお気になさらず。坊ちゃん、帰りも呼んで下さればすぐに参りますので」
(=゚ω゚)ノ「おk。さんきゅうだヨウ」

一同はイヨウがお坊ちゃんだったことに非常に驚いた。
しかし考えれば考えるほど自分の暮らしと比べて欝になるので
あんまり気にしないことにした。

( ^ω^)「でも高校が試合会場なんて変わってるおw」
(´・ω・`)「高校の数は中学とは段違いだからね。こうすることで
      スポーツセンターの利用費を節約してるんだよ」
( ゚∀゚)「セコスwwwww」
(´・ω・`)「まぁ仕方ないよ。全試合スポーツセンターでやってたら
      協会も大変だろうから。トーナメント表の上の方に行くにつれて
      スポーツセンターでの試合が多くなるよ」
('A`)「スポセンは空調きいてるから試合がラクなんだよなぁ」
(=゚ω゚)ノ「っていうかショボン先生、なんか必見の試合とかがあるんですかヨウ?
     こんなヘンピな所までわざわざ来たからには…」


(´・ω・`)「見ておくべきチームがあるからだよ」
(*゚ー゚)「強いところなんですか?」
(´・ω・`)「うん。これまでは弱小チームだったんだけど
      昨年、超大型ルーキーの入部により一気に
      県ベスト8まで台頭してきたらしい」
( ^ω^)「テラスゴスwwwwww」
('A`)「ってことはワンマンチームってことですか?
   そんなチームは高校では勝てないのでは…?」
(´・ω・`)「とにかくその選手が半端ないらしい。それは試合を見ればわかる。
      今日の何試合目なのかは内緒だ」
( ゚∀゚)「焦らしプレイwwwwww」

そして。

――キュッ!キュキュッ!バシュッ!
応援団「いいぞいいぞ○○!いいぞいいぞ○○!うおおおおお!」
「いいぞ、ナイスシュートだ!逆転するぞ!」
「おお!行くぞ!」

( ^ω^)「初戦なのにすごいみんな盛り上がってるお…」
(´・ω・`)「この大会で負けたら3年生はおしまいだからね。みんな必死なんだよ」
(=゚ω゚)ノ「負けたら終わり…かヨウ…」
('A`)「ショボン先生、この地区は何チーム県大会にいけるんですか?」
(´・ω・`)「この地区は比較的高校数が多いから上位4校が県大会に行ける」
( ゚∀゚)「ちょっと少なくないですか?」
(´・ω・`)「そんなことはないよ。代表枠が1個しかない地区もあるからね。
      充分多い方さ」


(´・ω・`)「そして県大会は上位4校が総当りで決勝リーグを行う。
      ニュー速県はその中から2校がインターハイに行ける」
( ´∀`)「ニュー速県の代表は…昨年全国ベスト8のラウンジ学園と…
     もう1校はどこですかモナ?」
(´・ω・`)「ニュー速県の勢力図はラウンジ学園が絶対王者のようなものに
      なっていてね。もう1校の代表はころころ変わるんだ。
      だが去年今北産業大学付属高校がラウンジ学園にかなり食い下がった
      そうだ。結局はラウンジ学園の神話が守られたわけだが今年はおそらく
      今北産業大学付属高がかなり台頭してくるだろう、というのが大方の予想だね」
( ^ω^)「学校名ナガスwwwwww」
('A`)「(……………)」
 
 ・
 ・
 ・
そして…。

(´・ω・`)「さぁみんなお待ちかね、県ベスト8のニー速工業のお出ましだ」

審判「ニー速工業対田代高校の試合を開始します。
   両校のスターティングメンバーはコート中央へ!」



('A`)「ショボン先生、そのすごいやつは何番のユニフォームの人ですか?」
(´・ω・`)「8番の選手なんだが…おかしいね、いないようだ」
( ゚∀゚)「ちょwwwww無駄足?」
(´・ω・`)「まぁいいよ、まがりなりにも県ベスト8だ。
      他のメンバーもそれなりに上手いだろうからしっかり見ておくように」
一同「はーい!」

審判「試合中のユニフォームの色はニー速を白、田代を黒とします!」

センターサークルでボールが審判により真上に投げられ、
ジャンプボールで試合が始まった。

( ^ω^)「わっふるわっふる」

ニー速C「よし、マイボール!みんな!最後の大会だ、絶対勝つぞ!」
ニー速の方々「おう!」
ニー速C「よし、まず一本!パス回して行こう!」

そう言ってニー速Cはパスを出す。

――バチッ!
田代Eのパスカット。

ニー速C「げ!やばっ…」
田代E「ラッキー!速攻いくぞ!」
田代の方々「おう!走れぇぇ!」
ニー速C「やべぇ!」


('A`;)「いきなりパスミス…?」
(・ω・`;)「たまたまなのか、それともそうでないのか…うーん…」
(=゚ω゚)ノ「っていうかこの人たち3年生なんだろうけどあんまり上手いようには
     見えないヨウ」

田代Eが速攻からレイアップに持ち込む。
その後ろからニー速Cが追いかける。

田代E「(シュートぉぉ!)」
ニー速C「(くそっ!キャプテンのミスから先制点を決めさせてたまるか!!)」
――バチっ!…ピーッ!

ニー速Cはレイアップを放とうとした田代Eの腕をはたき、審判の笛が鳴った。

('A`)「あーあ…後ろから行ったらファウルに決まってるだろ…」

――ゴン…ゴン…ザシュッ

シュートはリング上で数回はねた後、ネットを揺らした。
その瞬間、田代高校のベンチからは大歓声が沸き起こる。

(=゚ω゚)ノ「いきなりバスケットカウントさせてるヨウ…」

ニー速C「ちくしょう…」

その後も田代高校のペースで試合が進み、第2クォーターが終了した。



――ピーッ!

審判「ハーフタイム!」

スコアは ニー速工業18 対 41 田代高校で田代高校が23点リードしていた。


( ^ω^)「ショボン先生…?」
(=゚ω゚)ノ「こ れ は ひ ど い」
( ゚∀゚)「なんか体育の授業で、バスケ部のいるチームと素人の寄せ集めの試合
    を見てるみたいだ」
('A`)「このチームが本当に県でベスト8なんですか…?」
(´・ω・`)「うーん…僕の聞き間違いだったのかな…?
      しかし記録はちゃんと残ってるし……」

ハーフタイムもあと1分で終わるという頃、制服の学生がのんびりニー速の
ベンチへ歩いてきた。

(´・ω・`)「彼だ!!!!」
(; ゚ω゚)「きょ…巨人…?」
ξ゚听)ξ「でか…キモ…」
('A`)「あれは洒落にならんわ…」
(=゚ω゚)ノ「な…なんだあいつ…」
(;´∀`)「…人間って…すごいモナね…」
( ゚∀゚)「モナーより…絶対でかいよな…?」
(*゚ー゚)「なんかハァハァ言ってない…?」



――ニー速工業ベンチ

監督「バカ野郎!こんな時間にのろのろとやってきやがって!何をしていた!」
( ´Д`)「んー?、2ちゃんねるっていう掲示板で
    『1時間で1000まで行ったら幼女がおっぱいうp』ってスレがあって、
     それにksk要員として参加してたんだよ。結局釣りだったんだけどね」
監督「な…!?」
(;´Д`)「幼女ハァハァ」
監督「バカ野郎!今日は練習試合でもなんでもなく本試合なんだぞ!!
   点差を見てみろ!」
( ´Д`)「怒ると心臓に悪いぞwおっさんw」
監督「貴様……!」
( ´Д`)「どれどれ?23点差で負けてる…先輩達頑張った方じゃんw
     でも俺がいないとやっぱみんなダメだねーwあ、サーセンwwwwww」
ニー速C「(………くそっ…!)」
( ´Д`)「じゃあおっさん、俺着替えたら出るから」
監督「ふぅむ…わかった…」

第3クォーターが始まっても田代高校のペースが続く。
点差は30点にまで広まっていた。

田代D「(勝てる…勝てるぞ!)」
田代C「(この調子で行けば県ベスト8のニー速工業に勝てる!)」
田代監督「(練習頑張った甲斐があったな、みんな!向こうはどうやら
      でかいのが遅刻してきたみたいだが今更投入しても手遅れだ!)」

( ^ω^)「ショボン先生、あのでっかい人は誰だお?」


(´・ω・`)「ニー速工業高校2年、八頭身。213cmの超長身を生かした
      ポストプレーが武器らしい」
('A`)「213cmwwwwっうぇwww」
(=゚ω゚)ノ「どこのNBAwwwwっうぇwwwww」
( ゚∀゚)「ガタイは並だけどでけぇな…」
( ´∀`)「……」

――ビーーーッ!!

オフィシャル「メンバーチェンジです!4番アウト、8番インです」
審判「はい、交替選手は早く入るように!」
(;´Д`)「はぁーーい…オフィシャルの女の子可愛いなぁ…ハァハァ…」
オフィシャル「(キモいよー…)」
ニー速C「(なんで俺が交代させられるんだ…くそっ…)」
( ´Д`)「あ、せんぱーいwお疲れ様wwww」
ニー速C「(………チッ!)」
( ´Д`)「じゃあ点が取れない先輩がた!勝ちたかったら俺にボール入れろよ!」
ニー速D「お…おう!頼むぞ八頭身!(ちくしょう…言い返せないなんて…)」

(´・ω・`)「出て来たようだね」
('A`)「でもあいつ、アップもなーんもしてませんね…」
(´・ω・`)「まぁ大人しく見ていよう…」

( ´Д`)「センパーイwwハイポストにパスはいるよwwってか
     こいつら手が全く届いてないwwwサーセンwwww」

八頭身の言うとおり、ハイポストで面を張り手を上げている八頭身に
田代高校の選手はディナイをしようと必死に手を伸ばすが届いていない。
左ハイポストの八頭身にパスが入る。


(#´Д`)「(出すのがおっせぇよグズ!屑は大人しくさっさと俺にパス出してろ!)」

――ダム!ダム!ダム!
八頭身はハイポストからパワードリブルで強引にゴール下に詰め寄っていく。

田代F「(うおおおおおお!?)」

八頭身のディフェンスについた田代高校の選手は吹き飛んだ。
八頭身はゴール下でノーマーク。

(*´Д`)「イヤッッホオオオォォォォオォウ!!」

――ガコンッ!!!!!
…リングが壊れそうな勢いでのワンハンドダンクが決まった。
想像を絶するプレーにブーン達も含め、会場全員が驚愕していた。

( ´Д`)9m「おい、屑ども、俺一人でここから30点差つけてやるよ」
(;´Д`)「オフィシャルの女の子見てたかな!?
      俺ってばかっこよかったかな!?ハァハァ…」
オフィシャル「(気持ち悪いよー…早く帰りたい…グスン)」

第15章 完


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