( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第19章 ニュー速ビッパーズ




(´・ω・`)「そう。厨房」
( ^ω^)「なんでですお!?どうせならちゃんとした高校と…」
(´・ω・`)「ただし君よりはるかに上手いであろう厨房、だ」
( ゚ω゚)「!?」
(´・ω・`)「中学生の県大会の上位層において勝ち進んでいくチームの
       中心選手はほとんどがこのビッパーズ出身だそうだ」
(=゚ω゚)ノ「俺はミニバスでビッパーズの小学生向けのチームに入ってたけど
     小学生でもなかなかレベル高いヨウ」
( ´∀`)「レベルの高い選手が多いってことはドクオもビッパーズ出身モナか?」
('A`)「いや、俺は違うよ(何回か誘われたけどそんな金なかったしな…)」
( ゚∀゚)「でも厨房なんてまだ体も出来上がっていないんじゃ…」
(´・ω・`)「それはもちろんそうなんだが彼らは抜群のチームワークが
      武器なんだそうだ。僕達が求めるチーム像だからね。
      身を持って体験しておくべきかと思ってね」
(;^ω^)「まさかただ体験しておくだけのつもりなんですかお…?」
(´・ω・`)「まさか。やる以上僕も全力で指揮をとるよ。負けず嫌いなものでね」
('A`)「ところでショボン先生は新任なのになんでこっちのクラブチームとアポが…?」
(´・ω・`)「監督が昔の知り合いなんだよ」
('A`)b「把握」


(;´∀`)「ショボン先生、僕と長岡君はまだリバウンドの練習をしてませんがモナ…」
(´・ω・`)「もちろんそれも把握している。また僕が指導にまわるから
       二人は今日から日曜までリバウンドの練習をしてもらいたい」
('A`)「俺たちは何をすれば…?」
(´・ω・`)「セットオフェンスのときのインサイドへのパスをしやすくするための
       パス回しの練習をしてもらいたい。あまり時間がないからね、
       速攻の練習はまたの機会にしておくよ。日曜はセットオフェンス中心で
       行こう。スクリーンの実践なども兼ねているからね。チーム全員が
       リバウンドを取れるよう、近いうちに君たちにもリバウンドの練習をしてもらうよ」
( ^ω^)「わかりましたですお!」
(=゚ω゚)ノ「うぃっす」

――ビッ…ばしっ!ビッ…ばしっ!

('A`)「そうそうそんな感じ。んで基本的にはローポストへのパスは45度〜コーナーあたりから
    出すようにしよう」
(;^ω^)「コーナーなんかに行って、もしダブルチームなんかされたら最悪じゃないかお?」


('A`)「それはボールを持ちすぎてるからだろうな。パス回しを早くすることさえ
   できればコーナーは意外と攻めやすい場所なんだ。ダブルチームの危険性などが
   あるから敬遠されやすいが、コーナーをしっかり使うことはコート全体を
   広く使えるからパス回しのバリエーションが増えることになるんだ」
( ^ω^)「なるほどだお。やっぱりコーナーでパスをもらう時も
     コーナーで止まってパスを待ってる、っていうのはやめたほうがいいかお?」
('A`)b「もちろん!だいぶわかってきたじゃないか、ブーン。
     コーナーはいわばオフェンスの中継地点のようなものなんだよ」
(=゚ω゚)ノ「5対5になってくるとそんなことまで気を使わなくちゃいけないのかヨウ…」

その頃ショボン組が行っていたのは、ジョルジュとモナーをリングと逆の方に向けて
横に並んで立たせ(二人の前にはショボンがボールを持って立っている状態)、
ショボンがシュートを打つ(ショボンはあえて外れるようシュートを打っている)。
その瞬間二人の1on1となる。素早くリングの方を向き、スクリーンアウトからの
ポジションの取り合いから、リバウンドをとった側がそのままオフェンスになるという
ものだった。


――ゴンッ

(#゚∀゚)「リバウンドぉぉぉ!!」
( ´∀`)「させないモナ!」

――がしっ!

(;゚∀゚)「(うぐ!モナーのスクリーンアウトは結構重い…)」

――ズダッ!……ばしっ!

( ´∀`)「(よし、とったモナ!このままシュートに…)」
(#゚∀゚)「うたせぇぇぇん!」

――バコッ!

Σ( ´∀`)「ブ…ブロック!?いつの間に前まで…それにすごい高さだモナ…」

(´・ω・`)「うん、なかなかよかったよモナー君。ナイスリバウンドだ。
       ただまだ少し身長に頼っている感じが否めないね。足をもっと開いて
       腰を落として、ふんばれる体勢でリバウンドポジションを死守するんだ。
       最後まで油断しないように。ジョルジュ君もいい反応だったよ。
       あとはスクリーンアウトに負けないよう、力を上手く入れたり抜いたり、
       体をロールさせながら前に回り込んだり、とにかくボールに対して
       貪欲な気持ちで跳びつこう」
( ´∀`)「はいモナ!」
( ゚∀゚)「わかりました!」





(´・ω・`)「よし、それじゃあ今日はこの辺で終わろうか」
('A`)「うし、終わるぞ!VIP高ぉーーーーーーーーー!ファイッ!」
一同「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

――ダンッ!ダンッ!ダンッ!

('A`)「ありがとうございました!」
一同「ありがとうございました!」
(´・ω・`)「うん、お疲れ様。今週はこんな感じで進めていくよ。あと、ドクオ君達の
      方の組に気をつけてもらいたいことがあるんだ。僕達は人数が少ないから
      パス回しの練習すらディフェンスなしでやらなくちゃいけないよね?
      だから…」
(*^ω^)「常にディフェンスがいることを意識しながらやるですお!」
(´・ω・`)「……(チッ」
(;^ω^)「(……舌打ち?w)」
(´・ω・`)「そういうことだ。見せ場を取られて少しイラっとしてしまったようだ」

――3日後。体育館

('A`)「お願いします!」
一同「お願いします!」
(´・ω・`)「やぁ、こんにちは。さぁ、テストの結果は今日の帰りのHRで
      配られたはずだね?みんな提出しよう。少しチェックする。その間に
      各自ストレッチを済ませておいてほしい」
一同「把握!」


 ・
 ・
 ・
(´・ω・`)「うん、みんな集まってくれ。ツンさんに皆の成績をノートに書いて
      もらったよ。部内での成績は公表制にするから恥をかきたくなかったら
      しっかり勉強するように」

部活動の練習内容を記録する日誌には、ツンの女の子らしい小さな字で全員の成績が
書かれていた。合計点数、10教科平均点、高得点の科目数だった。


 ('A`)…793/1000 Ave.79.3点 90点以上2科目 80点以上3科目
( ^ω^)…313/1000 Ave.31.3点 90点以上1科目
(=゚ω゚)ノ…839/1000 Ave.83.9点 90点以上2科目 80点以上4科目
( ´∀`)…835/1000 Ave.83.5点 90点以上3科目
( ゚∀゚)…620/1000 Ave.62点          80点以上1科目
ξ゚听)ξ…925/1000 Ave.92.5点 90点以上5科目 80点以上4科目
(*゚ー゚)…941/1000 Ave.94.1点 90点以上7科目 80点以上2科目
                              』



(=゚ω゚)ノ「ツンとしぃがやべぇwwwwwwwwwww」
( ´∀`)「イヨウ君もよくできてるモナ」
( ゚∀゚)「『おっぱい作戦』が成功したみたいだな。自分ではまぁいい方だ」
('A`)「最初のテストにしてはいい出だしかな」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
(*゚ー゚)「でも90点以上の科目が一つあるじゃない!頑張ったと思うよ!何の科目だったの?」

( ^ω^)「保健だお」
一同「…………」
(=゚ω゚)ノ「ま…まぁお前のことだ、興味のある科目だけ徹底的にやったんだヨウ?」
(*^ω^)「予備知識だけで何とかなったおwwwwノー勉だおwwwww」
一同「……………」

一同は何故沈黙してしまったのだろうか。それは今回の保健のテスト範囲が
  性  教  育  だったからである。

(´・ω・`)「90点以上取った科目が何であれ、この成績は非常に嘆かわしい。
      内藤君、話がある。体育倉庫へ来てくれ。みんなは先に練習を始めておいてくれ」
('A`;)「わ…わかりました」



――体育倉庫

――ガラガラ…ガコォン…

(;^ω^)「あ…あの…ショボン先生?何で扉閉めるんですお?」
(´・ω・`)「2週間前に警告しておいたはずだ。それを無視する悪い子にはお仕置きが必要だ」
(;^ω^)「(まさか……)」
(´・ω・`)「レ ッ ツ く そ み そ 」
(;゚ω゚)「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

――体育館
『ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』

(=゚ω゚)ノ「い…一体どんな……?」
(*゚∀゚)「うほっ」
('A`;)「だからちゃんとやっとけって言ったのに…」
ξ///)ξ「…………」
(*´∀`)「……………」
(*゚ー゚)「???何してるんだろう…?」
( ´∀`)「しぃちゃんはこっちの世界に来ちゃダメモナ」
(*゚ー゚)「どういうことぉ??」
('A`;)「さぁー練習練習。気合入れていこーかー」
(=゚ω゚)ノ「う…うぃーす…」
(;´∀`)「が…頑張ろうモナ…」
(*゚∀゚)「………」



――体育倉庫

(;´・ω・)「ふーっ…ふーっ…いいかい内藤君?今度また今回のような点数を
      取ったらもっと厳しいお仕置きが待ってるからね…?」
(;^ω^)「が…頑張りますお…でも…」
(´・ω・`)「???」
(*^ω^)「それだったら…僕もっと悪い子になっちゃうかもですお…」
(*´・ω・)「内藤君…ふふっ…いけない子だね、本当に…」
(*^ω^)「えへへへへへだお…」
(#´・ω・)「グダグダ言ってねぇで勉強しろや、ぶち殺すぞ」
(;^ω^)「……冗談ですお…」

――体育館

(*゚ー゚)「ねぇツンちゃんー?みんな何隠してるの?教えてよぉ〜」
ξ///)ξ「…………」

――ガラガラ…

(*゚ー゚)「あ、出てきた!ブーン君、どうしたのー??」

一同「「「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwねーよwwwwwwwww」」」

しぃはどうやら表の世界にしか縁のない生活を送ってきたようだ。


(´・ω・`)「しぃさん…目くるめく快感の世界を望むのなら…いつでも…」
ξ#゚听)ξ「シ ョ ボ ン 先 生 !!!!」
(・ω・`)「冗談だったのにさ…いぢいぢ…」
ξ゚听)ξ「(キャラが違うwwwww)」
(*゚ー゚)「???????????????????????????????」

頭上に疑問符が浮かびそうなほどにきょとんとしたしぃをよそに練習は進んでいった。
そして土曜日…

('A`)「VIP高ぉーーーーーーーーー!ファイッ!」
一同「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

――ダンッ!ダンッ!ダンッ!

('A`)「集合!」

――ダダダダ…キュキュッ

('A`)「ありがとうございました!」
一同「ありがとうございました!」


(´・ω・`)「うん、お疲れ様。明日は10時から試合開始の予定だ。会場準備の手伝いや
      アップもあるから9時に彼らの活動場所であるVIP北中学に集合。」
( ^ω^)「試合wktkだおwwwwww」
(=゚ω゚)ノ「早く試したいヨウ」
( ´∀`)「(スクリーンアウト!ピック&ロール!そして何より積極性!!頑張るモナ!)」
( ゚∀゚)「(今日帰ったらもう一回ルールの確認をしておこう)」
('A`)「(VIP北行くの久しぶりだなぁ……)」
(*゚ー゚)「(久し振りのVIP北♪楽しみだなぁ。みんな頑張れ!)」
ξ゚听)ξ「(…眠いから早く寝よっと)」

そして、夜が明けた。

第19章 完


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