( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです  第二部

第2章 新戦力





( ^ω^)「いよいよだお…」

昨年はチームが結成したてで出場してもまともな試合を行うことが困難だったという
複雑なチーム事情があったために、出場を見送ったインターハイ予選。
VIP高のメンバーにとって、全員が初めて挑むこととなるインターハイ予選である。
ブーン達の地区からは地区予選を勝ち抜いた上位2チームが県大会に出場することが
できる。県大会は4つのブロックから成り、各ブロックの優勝校が決勝リーグと呼ばれる
総当たり戦に進むことができ、その中から上位2校がインターハイへと進むことができるのだ。

('A`)「インターハイだろうと何だろうと俺たちは勝つだけだ」
(´・ω・`)「その通りだ。ただし気を付けなければならないことがある」
(=゚ω゚)ノ「このふいんき(ryですかヨウ?」
(´・ω・`)「そう。大半の3年生がこの大会を最後に引退となる。死に物狂いで
      向かってくるんだ」
(;´∀`)「心なしか向こうのベンチから殺気が…」
( ゚∀゚)「だからって俺たちが勝ちを譲るわけにはいきませんよ」
(´・ω・`)「その通りだ。僕たちにも負けられない理由がある。だから…」
( ^ω^)「何があろうと全力でぶつかる、ですお」
('A`)「全力で向かってくる相手に敬意を表して、ですね」






(´・ω・`)「どうやらいらぬ心配だったようだね。さぁ、もう始まるよ。全力で行こう」
一同「はい!」
(´・ω・`)「一年生もいつでも出れるように準備しておくように」
一年「はい!」

審判「VIP高校対シベリア高校の試合を開始します!両校のスターティングメンバーは
   コート中央へ!」
('A`)「っし、行こうか!」
審判「試合中のコールはVIP高を白、シベリア高校を青とします!互いに礼!!」

          「「お願いします!!!!!」」

VIP高校
Cドクオ     169cm56kg PG
D内藤ホライゾン 174cm58kg SF
Eイヨウ     165cm55kg SG
Fモナー     191cm91kg C
Gジョルジュ長岡 178cm77kg PF

シベリア高校
C名無し    PG
D名無し    SG
E名無し    SF
F名無し    PF
G名無し    C




センターサークルで審判によってボールが投げ上げられ、ジャンプボールで試合が
始まる。ジョルジュが持ち前のジャンプ力でジャンプボールを制し、ボールをドクオへと
はじく。

――ばしっ

('A`)「っしゃ、速攻!!」

――ビッ…ばしっ

( ^ω^)「おっ!!」

――ザシュッ

シベリアD「………え……?」

「は…はえぇ…見たか今の速攻…」
「い…一本だけじゃなんとも言えないだろ…」
 ・
 ・
 ・
('A`)「イヨウ!!」

――ビッ…ばしっ

(=゚ω゚)ノ「っしゃぁ!!!」

――シュッ…パシュン

('A`)「ナイッシュ!! 」




「お…おい、あの6番スリー何本目だ…?」
「5本…か?まだ第2クォーターだろ…?5/5なんて信じられねぇよ…」

――ガツッ

(#゚∀゚)「リバウンドぉぉぉぉぉ!!!!!」

――バチィッ!!

( ´∀`)「ナイスオフェンスリバウンドモナ!!長岡君、こっちモナ!!」
( ゚∀゚)「っしゃ、行け、モナー!!勝負しちまえ!!」

――ビッ…ばしっ

( ´∀`)「モナ!!」

――ダムッ…キュキュ!!バスッ…

('A`)「ナイッシュ!!良いシュートじゃないか、モナー!!」
( ´∀`)「えへへモナwww」

「見たか?今の8番のリバウンド…」
「あぁ、見た…高すぎだろうよ…あ、今度は8番のブロック…」
「7番のポストプレーもなかなかのものだな。普通の体じゃ吹っ飛ばされちまうだろw」
「…ん?メンバーチェンジか…?」




――ビーーーーーッ!!!!

オフィシャル「メンバーチェンジ、白!!4,5番アウト、9,10番インです!!」

(-__-)「ドクオ先輩、チェンジです」
(・▽・)「ブーン先輩、交代です!!」
('A`)「っし、頼むぞ。リードしてるからって気は抜くな」
(-__-)「はい!」
( ^ω^)「えーと…(なんて声かければ良いかわからないおww)」
(;^ω^)「あうあう」 
(・▽・)b「わかりました!!」
( ^ω^)「…………(こやつ…できるお!!!)」

(=゚ω゚)ノ「ヒッキー、トラオ。落ち着いてやればいいヨウ」
(-__-(・▽・)「「はい!!」」

――ダム…ダムッ…
初の公式戦で突然の出場指名。しかし不思議と緊張よりも安堵が勝っていた。

(-__-)「(この人たちと一緒なら…きっと大丈夫だ!!)」
(-__-)「一本!!落ち着いてとりましょう!!イヨウ先輩!!」




――ビッ…ばしっ
ヒッキーは右45度のイヨウへパスを出し、パスラン。

(=゚ω゚)ノ「(お、良いパスランだヨウ)ヒッキー!!」

――ビッ…
イヨウはパスランをしてきたヒッキーへすぐさまリターンパスを出す。
それにあわせてトラオが逆サイドから走りこんでくる。

――バチッ!!…ダムッ…ばしっ
ヒッキーはイヨウからのパスを弾き、そのままトラオへバウンドパスを出す。

(・▽・)「ナイスパス!!」
シベリアF「打たすかッ!!」

――がしっ…バスッ
――ドサッ

(・▽・)「うぁいてっ!!」

トラオはシベリアFの接触を受けながらもレイアップを沈める。

――ピィッ!!

審判「ファウル!!青7番、プッシング!!カウントワンスロー!!」

('A`)「ナイスプレーだぞ、2人とも!!」
( ^ω^)「ちょwwwテラスゴスwww」




(´・ω・`)「ずっとビッパーズでやってたんだしね。あの2人はビッパーズの
      看板プレーヤーだ。まだまだ実力を隠していると思うよ」
(-__-*)「ナイッシュ、トラオ!!」
(・▽・)「おう!!へへっ、やったぜ!!」

審判「ワンスロー!!」

(・▽・)「ふうっ…」

――ダム…ダム…シュッ…

(・▽・)「(あ、まずっ…ずれt…)」

――ガツッ

(#゚∀゚)「ほわちゃああああぁぁぁ!!」

――ばしっ

( ゚∀゚)「ヒッキー、もう一本だ!!立て直せ!!」
(-__-)「はい!!ジョルジュ先輩、こっちです!!」

――ビッ…ばしっ

(´・ω・`)「(ふむ…まだ慣れが足りないようだが全然いけそうだ)」
(´・ω・`)「よし、それじゃあ次は…君と、君だ」
一年「マジですか?やったーw」
(´・ω・`)「マジだ。失敗は恐れなくて良い。落ち着いて、冷静にプレーすることを
      心がけよう」




その後もショボンは一年生をローテーションさせながら全員出場させ、実力を計る。
ヒッキーとトラオほど使えるようなプレーヤーこそいなかったが、新入生のほぼ全員が平均程度の
実力を持っていたため、特に試合が大荒れすることもなく、1回戦は119-46で勝利を収めた。
その後も同じような試合運びを行い、VIP高校は、地区予選パスによりニー速工業が出場していない
地区予選を1位で通過した。ショボンは確かな手ごたえを感じていた。
そして数日後、VIP高にニュー速県バスケットボール連盟から書類が届いた。

(´・ω・`)「お、県大会の組み合わせかな?みんなにも見せてあげよう」

ショボンは書類の入った封筒を開けずに体育館へと向かい、部員を集合させ、
封筒を開く。

(´・ω・`)「んーーーーと…僕達はDブロックのようだね」

Aブロックではラウンジ学園が、Bブロックでは今北が、Cブロックでは阿凡高校が、
それぞれブロック優勝候補である、とショボンは予想した。
そしてVIP高の位置するDブロックのブロック決勝で当たるであろう相手は…

(´・ω・`)「ブロック決勝でニー速工業と当たるね」
(;^ω^)「!!!」
('A`;)「ニー速工業…!!」




ニー速工業高校。ブーン達の地区では最強を誇るチームである。ブーン達は昨年の夏休み、
県内公立高校大会の2回戦で対戦した。213cmという日本人離れした長身を誇るセンター、八頭身を
擁するチームで県内でも有数の強豪である。
VIP高は前半こそ競ったが後半に入り本気を出した八頭身に手も足も出ず、
さらに第4クォーターに入ってからはガス欠を起こし最終的に23点差で大敗を喫した。

(=゚ω゚)ノ「いい機会じゃないかヨウ。今回こそは負けないヨウ」
( ´∀`)「前回は完敗だったからモナね…」
( ゚∀゚)「絶対にアイツの上からダンクぶちかましてやるぜ!!!」
('A`)「そういうのは実戦でダンク決めてから言ってくれww」
( ゚∀゚)「うはwwwww」
(´・ω・`)「僕もあの時ほど自分の無力を恨んだ時はないからね。ニー速と当たるまで
      一気に突っ走ろう」
('A`)「っし、気合入れていこうか!!練習の続き行くぞ!!」
一同「把握!!!」

第2章 完



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