( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第22章 VSビッパーズ〜その2〜
――ビーーーーーッ!!
オフィシャル「タイムアウト!白!」
開始3分、ビッパーズはタイムアウトをとった。開始直後のイヨウ、ビッパーズLの
得点による均衡が、その直後のジョルジュ、ブーン、ドクオの3連続シュートによって
崩れ、流れがVIP高に傾いていたからだ。両チームの選手はベンチへと戻っていく。
監督「(結成1ヵ月でここまでとは…やるな、ショボン先生…)」
(´・ω・`)「なかなかいいでき(というか想像以上)だ、この調子で油断せずに行こう。
モナー君にジョルジュ君はとにかくリバウンドがっついて相手に
セカンドチャンスを与えないこと。そしてオフェンスにもどんどん
積極的に参加しよう。二人ともいい動きだった」
( ´∀`)「わかりましたモナ!」
( ゚∀゚)「はい!」
(´・ω・`)「イヨウ君も狙えるようであればどんどんスリー狙っていこう。
そうすれば内外のバランスのとれたオフェンスが可能になるからね。
ショットクロックは常に意識して『早打ち』はしないようにしよう。」
(=゚ω゚)ノ「了解だヨウ」
(´・ω・`)「そして内藤君、ドクオ君。いい速攻が決まったね。隙あらば
どんどん速攻出して試合のペースを完全につかもう。ただし、
頻度はセットオフェンスとのバランスを考えよう。
オーバーペースにならないように気をつけて欲しい」
('A`)「わかりました」
( ^ω^)「把握だお!ガンガン走るお!」
――ビーーーッ!
オフィシャル「タイムアウト終了です!」
(´・ω・`)「よし、行こう。こちらの出来が向こうにとって想像以上のもので
あったことは間違いないだろうから、ディフェンスがより厳しく
なることが予想される。気を引き締めていこう」
一同「把握!」
(-__-)「(監督の指示…1on1から展開してカバーが来たところをノーマークにパス…か)」
(・▽・)「(カバーも形だけのカバーで反応が遅いしリカバーに至っては
C以外まったくの素人状態…か。なるほど言われてみれば確かに…)」
(-__-)「一本!さっき言われたことを忘れずに行こう!」
ビッパーズ一同「おっしゃあ!一本!」
(-__-)「(狙いは低身長のEだ!そこから崩す!)」
――ビッ…ばしっ!
ボールがイヨウのマッチアップのビッパーズJにわたる。身長はイヨウより
少し大きい程度だろう。
――ダムッ!
(=゚ω゚)ノ「(あめぇヨウ!)」
――キュキュッ!
イヨウが素早くビッパーズJの正面に回り込む。攻めきれないビッパーズJは
その場で2、3回ドリブルをして体勢を立て直す。
(;´∀`)「イヨウ君!スクリーン行ったモナ!」
(=゚ω゚)ノ「え??」
――がしっ!
絶妙なタイミングでのトラオのスクリーン。
(=゚ω゚)ノ「(しまった…!しかしスクリーンうめぇなヨウ…ファイトオーバー
どころかスライドでも間に合わないヨウ)
モナー!スイッチだヨウ!」
( ´∀`)「おkモナ!」
――ビッ…ばしっ!
Σ(;´∀`)「(ピック&ロール…!しまったモナ!ゴール下がミスマッチになるモナ!)」
イヨウはなんとか反応し、ノーマークで攻め込まれることはなかったが、
中学生とはいえ180cmを超えるトラオのポストプレーは止められなかった。
――バスッ
(-__-)「ナイッシュウ!」
(・▽・)「おう!」
('A`)「おk、気持ち切り替えよう!オフェンスだ!」
(=゚ω゚)ノ「おkだヨウ!」
('A`)「っしゃ、一本!」
――ダムッ…ダムッ…ビッ…ばしっ!
トップのドクオから右45度のブーンへパスが出る。イヨウが逆サイドから
右コーナーへゴール下を走り抜けて来た。ブーンはすかさず右コーナーの
イヨウへパスを出し、パスランする。ビッパーズLがしっかりとしたディナイを
行っていたためブーンへのパスは通らなかった。
しかし、ブーンがパスランから左サイドまで走り抜けたため、スペースが空いた。
それを確認したジョルジュは右ハイポストから右ローポストへ下りてくる。
イヨウはシュートフェイクからジョルジュへパスを出し、自らもパスランする。
ジョルジュはイヨウへのパスフェイクからターンシュートを放つ。
その瞬間、ビッパーズの5人は全員スクリーンアウトを行う。
――ガゴン…
(;゚∀゚)「うあちゃっ!(やっぱジャンプシュートまだ入らないな…レイアップと
ゴール下以外できるだけ打たないようにしよう…)悪い!リバウンド頼む!」
――ばしっ!
リバウンドはビッパーズL。その瞬間ビッパーズのメンバーは全員が様々な方向へ
走り出し、次々とパスをつなぐ。瞬く間に速攻の形を展開し、ヒッキーがレイアップを決めた。
(-__-)「よし、ディフェンス一本!DとEのカットはカバー・リカバーを徹底して
ディフェンスつこう!Cは僕が意地でも抜かせない!」
('A`;)「(かなり攻めづらくなっちまったな…向こうの監督もこっちの弱点に
気付いちゃったか…さて、どうしたもんかね…)」
ξ゚听)ξ「うちのチームの…弱点ですか?うーん…なんだろう?
今のところ目立ったものは…」
(´・ω・`)「うちは最初からドクオ君が一人でハーフラインまで運んで、そこから
ドクオ君がパスを回し始めてるよね?」
ξ゚听)ξ「そうですn………!!!もしかして!?」
(´・ω・`)「そう。『ドクオ君からしかオフェンスが展開できていない』んだ。
いくらコーナーやポストを使った連携プレーができていても、全て
ドクオ君のパスランやペネトレイトを攻撃の起点としている」
ξ゚听)ξ「じゃあもしもドクオが自分の仕事を自由に出来ない状態になったら…」
(´・ω・`)「相手のCは相当ディフェンスがいいようだ。もしもこれ以上厳しく
当たってくるようなことがあれば攻めあぐねてターンオーバー…だろうね」
(-__-)「(プレッシャープレッシャー!!ドクオ先輩からのパスがなければこの人たちは
大した動きは出来ないはずだ!!)」
――キュキュッ!!キュキュキュッ!!!!
ヒッキーはドクオに猛烈なプレッシャーをかける。
――キュキュキュッ!!キュキュキュキュ!!!
('A`;)「(こいつ!?こんなにプレッシャー厳しかったか!?)」
(-__-)「(ドクオ先輩を越えるディフェンスを目指して必死にやってきたんだ!!
全てを出し尽くしてやる!!)」
ドクオはヒッキーのプレッシャーディフェンスをどうかいくぐるかを考えるのに精一杯で
ビッパーズJがダブルチームに来たことに気付けなかった。
('A`;)「(やべぇ!!挟まれた!!)」
――キュキュキュッ!!キュキュッ!!!キュキュキュ!!!!
――バチッ!
ヒッキーがボールをはたく。こぼれ球はビッパーズJがキャッチ。
Σ('A`;)「(まずった!!)くそっ…!ディフェンスっ!!」
ビッパーズJは前に走り出したヒッキーにパスを出す。間に合わない…。
――ザシュッ
(-__-)「おっし!この調子でどんどん行こう!」
9-6。1分も経たない間に2ゴールも差を詰められた
('A`;)「(うーん…どう攻めるか…)」
(;^ω^)「(やっぱりドクオは上手いから相手のマークも厳しいお…)」
(*^ω^)「(こういうときこそチームの僕達が助けてあげなきゃいけないお!!)
ドクオ、こっちに出すお!!」
('A`)「ブーン、頼む!」
――ビッ
左45度のブーンへボールが渡る。
( ^ω^)「(ドクオが長い時間ボールを持ってるから相手はドクオを潰しに来るんだお!!
僕を放っておいたらどういうことになるか教えてやるお!!)」
――キュッ…ダムッ!!
左にワンフェイク入れてからのドライブ。ビッパーズLは反応できない。
ビッパーズL「やばっ!!カバー頼む!!」
(・▽・)「任せろ!!」
( ^ω^)「(モナーがノーマークだお!!…でもここで出したら5番の子にとられちゃうお…)」
――キュッ
(・▽・)「(ミドルシュート!?…しまった、フェイク!!)」
――ビッ…ダンッ!
トラオが跳んだ瞬間にブーンはシュートフェイクからのバウンドパスをモナーに出す。
( ^ω^)「モナー、そのままシュートだお!!」
( ´∀`)「モナ!!」
ビッパーズF「くそっ!」
――バチィッ!!
――…バスッ!ピィッ!!
カバーに来たビッパーズFに腕を叩かれながらモナーはゴール下シュートを決めた。
審判「カウント!ワンスロー!!」
('A`)「よっしゃぁ!!」
( ^ω^)「ナイスシュートだおwwwww」
( ゚∀゚)「ファウルされてシュート決めたらフリースロー1本だよな?
決めていこうぜ!!」
(=゚ω゚)ノ「落ち着いて打ちゃ入るヨウ」
( ´∀`)b「把握モナ」
審判「ワンスロー!!」
――ばしっ…
モナーは審判からボールを受け取る。2,3回その場でドリブルをして呼吸を整える。
( ´∀`)「ふぅーっ…」
――シュッ…
ボールが高い弧を描く。
――パシュッ
('A`)「ナイッシュウ!!」
(´・ω・`)「今のは内藤君のナイスプレーだね。ああいうのが必要になってくるんだ」
ξ゚听)ξ「ブーンが試合で活躍してるのなんて初めてかも…」
ξ///)ξ「べ…別にいつもブーンのこと見てるわけじゃないんだから!!!」
(*´・ω・)「(ほぅ…ツンデレか…)」
12-6。その後はイヨウも積極的にボール回しに参加できるようになり、様々な箇所からの
得点を重ねっていった。第1クォーターを16-10とリードして終わり、第2クォーターに入っても
その勢いが衰えることはなかった。
――ビーーーッ!!
審判「第2クォーター終了!ハーフタイム!」
(-__-;)「はぁっ…はぁっ…」
(;・▽・)「つ…強い…」
監督「なんてこった……」
31-14。前半を終えてVIP高は17点のリードを奪った。
(´・ω・`)「よしよし、途中で少し危ない場面があったけどよく立て直したね。あと14分
(試合時間は中学生に合わせている)、この調子で頑張ろう」
一同「はい!!」
――ビーーーーーッ!!
('A`)「っし、あと2クォーター、締まって行こうか!!」
一同「ッしゃぁぁぁぁ!!」
(-__-;)「まだまだ終わったわけじゃありませんからね、ドクオ先輩!
油断してると足元すくわれますよ?」
('A`)「あぁ、重々承知だ。最後まで全力で行かせてもらうぜ!」
・
・
・
(=゚ω゚)ノ「モナー!こっちだヨウ!」
( ´∀`)「把握モナ!」
――ビッ…ばしっ
(=゚ω゚)ノ「ナイスパス!!」
――シュッ…
(=゚ω゚)ノ「(よし、入るヨウ)」
――パシュンッ!
( ^ω^)「(すごいおwww5本目だおwwwww)」
('A`)「ラスト2分!!!気合入れて守るぞ!!」
一同「把握!!」
――ゴンッ…
(#゚∀゚)「っしゃ、リバウンドぉぉぉ!!」
――バチッ
ビッパーズF「(ジャンプ力が全然落ちてない…!?化け物かよ!!)」
( ゚∀゚)「ドクオ!ブーンが走ってるぞ!!」
――ビッ…ばしっ!
('A`)「っしゃ、ナイスリバン!ブーン、行けっ!」
(*^ω^)「おっwナイスパスだおw」
――ザシュッ
(-__-;)「(はぁ…はぁ…なんて脚力なんだあのD…高校と中学はこんなにも…
レベルが違うものなのか…?いや、違うこの人たちが…)」
・
・
・
残り3秒…
('A`)「イヨウ!ラストだ!決めて試合終われ!!」
(=゚ω゚)ノ「任せとけヨウ!」
――ビッ…ばしっ
残り2秒…
――キュッ
イヨウはスリーポイントラインで足を止める。
(=゚ω゚)ノ「(もうすぐ帰るからな、待ってろよマイルドスター1号、今日は特別に
ちょっと遠くまで連れてってやるヨウ!!)」
残り1秒…
――シュッ…
イヨウのスリーポイント。
――ビーーーッ!!
――パシュッ!!
試合終了を告げるブザーがなるのと同時にイヨウのシュートがリングを射抜いた。
審判「試合終了!!」
(*゚ω゚)ノ「よっしゃあぁ!!!!」
審判「両チーム、整列!!!スコア通り、67-33で赤!」
「「「ありがとうございました!!!!」」」
(*^ω^)「イヨウすごいおwwwブザービーターだおwwww」
(=゚ω゚)ノ「へへへ、サンキュウだヨウwwブーンもよく走ったじゃないかヨウ」
( ゚∀゚)「モナーのディフェンスもかなりよかったしな」
( ´∀`)「長岡君もレイアップ上手く出来てたし、リバウンドが本当にすごかったモナ」
(-__-)「ドクオ先輩…」
('A`)「おぉ、お疲れさん。いいディフェンスだったぞ。一瞬ヒヤっとした」
(-__-*)「あ…ありがとうございます!僕もっともっと上手くなって…絶対VIP高に行きます!」
('A`)「お前が来てくれるなんてありがたいよ。また一緒にやれるのを楽しみにしてる」
(-__-)「ありがとうございました!!」
('A`)「あぁ、またな」
(´・ω・`)「やぁお疲れ様。本当にいい試合だったよ。まさかここまで力をつけていたなんて
僕も思わなかった。とにかくおめでとう。約束通り、新しいユニフォームを作ろうね」
( ^ω^)「てか虫に食われちゃってたなら勝ち負け関係なしに新しいの作らなくちゃいけなかったんじゃ…?」
(´・ω・`)「そういえばそうだね、すまない」
一同「ちょwwwwwwwww」
監督「ショボン先生、ありがとうございました…本当に素晴らしいチームでした。
やはりあなたはさすがだ…」
(´・ω・`)「この勝ちは、彼らが努力で掴み取ったものですよ。私は何もしていません」
監督「選手の努力…ですか。はっはっは、私どものチームももっと鍛えなきゃなりませんな」
着替えを終えたブーン達。更衣室から出てくるとビッパーズのメンバーが
来た時と同じように一列に並んでいた。
(-__-)「ありがとうございました!!!!!!!!!!」
ビッパーズ一同「ありがとうございました!!!!!!!!!」
VIP高一同「ありがとうございました!!!」
監督「よしお前ら!今日はまだまだ帰さねぇぞ!!!」
ビッパーズ一同「ひいいぃいぃぃぃwwwww」
――帰り道
(´・ω・`)「(しかしまさか勝っちゃうとはなぁ…ビッパーズは下手すればその辺の
高校よりレベルが高い…いい出だしだね)」
(´・ω・`)「みんな、最初の公式戦は8月にある県内公立高校大会だ。まだ3ヶ月近くあるけど
しっかり練習して優勝を目指そう!!!」
一同「イエェェェッサァァァァァァーーーーー!!!!」
第22章 完
[前のページへ] 戻る [次のページへ]