( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第二部
第28章──(番外編)カオスだよ全員集合
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ 『バスケの王子様』始まるよ!!
ヽ 〈
ヽヽ_)
時は5月。ブーン達がインターハイ出場をあとわずかのところで取り逃し、チームが
分裂し、再び結束して地固まるその2ヶ月ほど前のことだった。
場面は朝練の前の部室である。
―部室―
('A`)「なぁ」
( ^ω^)「お?」
('A`)「試合中に必殺技とか使いたくね?」
( ^ω^)「使いたいお」
(=゚ω゚)ノ「たとえば何があるヨウ?」
( ゚∀゚)「エターナルフォースブリザード?」
( ´∀`)「バーニング・ダーク・フレイム・オブ・ディッセンバー?」
('A`)「…いや、即死系じゃなくて…試合中にそんなの使ったら俺ら捕まっちゃうぜ?」
( ^ω^)「それに一撃で殺すのは忍びないお。チマチマとダメージを蓄積して
最後は主人公の通常攻撃で倒すのが好ましいお」
(=゚ω゚)ノ「話それて来てないかヨウ?www」
話の焦点が完全に相手を殺す事だけに向いていた事に気付き、
メンバーは議題を元に戻す。
('A`)「んー…やっぱスポーツもののマンガを参考にして考えてみるか?」
( ^ω^)「それがいいお。どうするお…?」
(=゚ω゚)ノ「バスケで必殺技の応酬といったら…ハーレ○ビートかヨウ?」
( ゚∀゚)「俺、正直あれだけはナシだと思うんだ」
( ´∀`)「僕もモナ」
仕切り直し。
('A`)「んー…ブ○ーチとかはどうよ?」
( ^ω^)「僕たち刀持ってないお…」
(=゚ω゚)ノ「それに卍解にはえらく大変な修行が必要みたいだしヨウ…」
( ´∀`)「どうせ破面には歯が立たないモナ」
( ゚∀゚)「これも却下…か……となると残る選択肢は一つしかないな…」
仕切り直し、アゲイン。
('A`)「ワン○ースとか…」
( ^ω^)「あれはもう人間じゃないからダメだお」
(=゚ω゚)ノ「そもそもスポーツじゃないヨウ」
( ゚∀゚)「猿なのか竜なのかハッキリしろよ」
( ´∀`)「なかなか見つからないモナね…」
部室内に沈黙が走る。
ジョルジュが唐突に「これしかない」と言って立ち上がった。
( ゚∀゚)「 テ ニ ス の 王 ○ 様 だ よ !!!!!!!」
ΩΩΩΩ「な、なんだってー(棒読み)」
('A`)「それこそ無謀じゃないか??ww」
( ^ω^)「いや、逆に考えるんだお!!あれだけ人間離れをした技を真似しようと
考える人間は少ないお!よって試合中の必殺技がカブる可能性が無いお!!」
(=゚ω゚)ノ「(そもそも普通は試合中に必殺技なんぞ使わないヨウ…)」
( ´∀`)「ていうかバスケとテニスになんの関連性も無いモナww」
( ゚∀゚)「人間は今日までの長い歴史の中多くの不可能を可能に変えてきた!!!
そしてそれらは飽くなき好奇心と決して諦めない強靭な精神が産み出した
進化!!俺たちは今この時、進化する!!!」
アグモン進化ぁ――――……!!!グレイモーン!!!!
ちなみにこれは作者の戯言である。小学生の頃にテレビで見たデジモンのアニメの
進化シーンが脳裏に根強く焼きついてしまっているのだ。
ところで作者は涼宮ハルヒシリーズの愛読者であったりもする。
空調が効いていて適温となった店内でライトノベルを抱えて緊張のあまりレジに
持っていくことが出来ない。袋に入れてもらう前に知り合いに会ったらどうしよう、
「何買ってたん?」と聞かれて中身を見られたらどうしよう。
そんなことを考えながら店内で汗をだらだら流す高校生。テラキモスwwww
ちなみに作者は長門有希ファンであり、長門有希の挿絵1カットのみをオカズとして
ココイチのカレーの500gを吐きそうになりながらも平らげることができるほどの
長門有希信者だが、こればかりは作者のプライバシーを著しく侵すことになるので
秘密にしておく。絶対誰にも言うなよ!絶対だぞ!!!
そして作者はハルヒスレを結構チェックしています。
( ^ω^)「そうと決まれば早速練習するお!!!」
ブーンの一声でメンバーは確たる決意を瞳に宿し、体育館へ向かった。
―ドクオ編―
('A`)「やっぱ越前リョーマだろ」
('A`)「越前リョーマの中で印象的なのは…あれしかないな」
このドクオ、何かをひらめいたようです。
ブーンを呼びつけ、ゴール下付近にいるように指示し、
ドクオはコートの逆側に向かっていく。
ドクオが向かう側のコートのゴール下にはすでにロイター板が用意されている。
跳び箱用のジャンプ台のようなもので、ものすごい勢いでびよーんってなるやつである。
おそらく体育でバスケをやった時にはダンクをするために、まるで人気アイドルのように
引っ張りだこに遭いながら体育倉庫から登場する事だろう。
そのロイター板に向かってドクオはボールを持って猛然とダッシュ。
そして最高のタイミングでロイター板を踏みつけ、ドクオは空高く舞い上がった。
ダンクをする――などというチンケなレベルではなかった。もっと恐ろしいものの片鱗を(ry
ドクオはリングに脚をかけ、2段ジャンプのように更に空高く舞い上がる(体育館の中だけど)。
そして最高点に達し、空中でブーンへパスを出した。
ただ一言…「COOLドライブ」と呟いて。
この時のドクオの指が6本になっていたのは説明する必要は無いだろう。
ドクオが出したパスはちょうどドクオとブーンの中間地点付近に着弾し、
床でワンバウンド……するはずだった。
もちろん光の入社角・反射角の関係のように、上空から急角度で落下してきたボールが
ただ床に立っているブーンの手に渡ることなどありえないのだが、ここで奇跡が起こった。
ボールは床に接した瞬間にチョロQのように床を這いながらブーンに向かっていく。
ブーンは反応できず、床を這っていったボールが壁にぶつかった頃に
(;^ω^)「こ…こんなパス出されてもとれないお」
…とぼやいた。
ボールが床を這うような動きをした原因はおそらくボールに不規則な回転が
かけられていたから。
しかしながらボールが勢いよく床を這うような回転がかかる確率は……相当に低いだろう。
まさに勝利の女神はドクオに味方したのだ。
作者はこれまで生きてきた中では出会ったことは無いが、人間をリングの上まで
飛ばすようなロイター板はこの世に存在するのであろうか。
この作品はフィクションです。
('A`)「つーか試合中はロイター板使えねぇわな」
―イヨウ&モナー編―
( ´∀`)「最近のテニプリで最も話題となった技は…あれしかないモナ」
モナーはイヨウを呼びつけてなにやらごにょごにょと話す。
イヨウは一瞬だけ驚きの表情を作ったが、すぐに真剣な面持ちとなった。
(=゚ω゚)ノ「トラオーーーっ」
(・▽・)「はーい、なんですか?」
(=゚ω゚)ノ「ちょっとポストのモナーのディフェンスについて欲しいヨウ」
(・▽・)「あ、はい。わかりました。イヨウ先輩には…ヒッキーをつけますか?」
(=゚ω゚)ノ「そうだなヨウ。おーい、ヒッキー…」
スリーポイントラインよりも少し外側にイヨウが、そのディフェンスにヒッキー。
ローポスト付近にはモナーがポジションを取り、そのディフェンスにはトラオがついた。
傍から見ればハーフコート2対2の練習のようにも見えるが、イヨウと、特にモナーにおいては
違っていた。1年生二人は完全にハーフコート2対2の練習だと思い込んでいるようだった。
(=゚ω゚)ノ「モナー、行くヨウ!!」
( ´∀`)「来いモナ!!」
イヨウはスリーポイントラインに沿ったようにドリブルをし、ヒッキーとの距離をとる。
スペースが空いた所でイヨウはモナーへパスを出した。
(・▽・)「(来るか!?それとも外にリターンか!?)」
イヨウのアウトサイドとモナーのインサイド、更に個人技だけに留まらず多彩な
ピック&ロールなどのスクリーンプレー。
イヨウとモナーのコンビネーションはかなりの威力を誇った。
トラオはそのコンビプレーを警戒していた。
だからモナーが常識はずれなプレーをしたときも、何が起こったのか、にわかには
理解する事が出来なかった。
( ´∀`)「おおおおおおおおおおおお!!!!!」
モナーはイヨウからのパスをキャッチせずに手のひらを上にした状態で、
ボールを手のひらで滑らせる。そしてボールがそのまま手の甲を這うように
手のひらを返す。ボールは手のひらだけでなく手の甲においても回転をかけられた。
そう、2乗の回転である。
(・▽・)「こ…これはまさか…」
ヘ カ ト ン ケ イ ル
( ´∀`)「 百 腕 巨 人の門番だモナ!!!!!!」
(=゚ω゚)ノ「最高だヨウ、モナー!!!」
モナーの放った百腕巨人の門番はアウトサイドのイヨウへのリターンパスとなった。
イヨウはパスを受けた瞬間にクイックモーションでスリーポイントを放った。
しかし……
(=゚ω゚)ノ「(と…届かない……)」
百腕巨人の門番によって2乗の回転をかけられたパスは、シュートの際のバックスピンを
軽く打ち消すほどの回転がかけられていたのだ。
イヨウが百腕巨人の門番を攻略してシュートを決めるためにはモナーが出したパスよりも
さらに多くの回転をかけたシュートを放たなくてはならない。
しっかりキャッチしてからシュートを放てば良い、という案は今回だけは却下。
だって8割方ネタだしさ。
( ´∀`)「……実用性ゼロ…モナね…」
(=゚ω゚)ノ「…だヨウ…シューティング…始めっかヨウ…」
―ジョルジュ編―
( ゚∀゚)「どうせならリバウンドとかブロックにテニプリの動きを応用してぇなぁ…」
( ゚∀゚)「相手のダンクを華麗にブロックしたりとかさ…」
( ゚∀゚) キュピーーーーーーーーーーーーーン!!!
( ゚∀゚)「相手のブロックを羆落としで返してそのまま逆側のコートのリングに入れる!!!!」
( ゚∀゚)「おーい、誰か!!!ブロックの練習したいからダンクしてくんね??」
ΩΩΩΩ「ごめん、俺らダンクできないんだ」
( ゚∀゚)「あちゃーwwwww」
ちなみに作者は羆落としと麒麟落としの違いがわかりませんでした。
誰か教えてください。
―ブーン編―
( ^ω^)「ドクオはとんでもない必殺技を編み出してたお…まさかあのCOOLドライブを
バスケに応用できるなんて…ドクオだけじゃなお。みんなも…このままじゃ…」
ブーンは悩んでいた。
( ^ω^)「むむむむ……」
( ゚ω゚) キュピーーーーーン!!!!!!!
( ^ω^)「 手 塚 ゾ ー ン し か な い お 」
手塚ゾーン。
それはボールにさまざまな回転をかけて相手の打球が全て自分の方へと戻ってくるように
打つ、まさに奥義とも言うべき技。
しかしこれはバスケットボール。basketball。
ラケットも無ければ対戦相手にはボールを打ち返す義理も無い。
さぁどうする内藤ホライゾン。決断の時はすぐそこまで迫っているぞ!!!
( ^ω^)「むむむむ…なかなかに難しい判断だお……」
( ^ω^)「テニプリを読んでて最も感銘を受けたプレーの一つが手塚ゾーンなんだお」
( ^ω^)「みんなも僕を応援して欲しいお!!!『ブーン頑張れ』のレスが5個ついたら
何かがつかめるような気がするお!!!」
ブーン頑張れwww
ブーン頑張れ
ブーン頑張れ☆
ブーン頑張れ
ブーン頑張れ
( ゚ω゚)「ふぉおおぉぉぉぉぉぉっぉっ!!!!!」
( ^ω^)「きたキタキタぁぁぁ!!この感覚だお!!!みんなありがとうだお!!!」
ブーンが何かをひらめいたそのときだった。
('A`)「うーい、始めっぞー」
( ^ω^)「ちょwww待ってくれおwwwもう少しで手塚ゾーンが…」
(=゚ω゚)ノ「大会もあるんだしそんなことばっかしてちゃダメだヨウ?」
( ´∀`)「そうモナよ」
( ゚∀゚)「そうだそうだ」
( ^ω^)「ちょwww嫌だおwwwwせっかく何かがつかめそうなとこなのにwwww」
メンバーの説得を無視して駄々をこね、手塚ゾーンの開発に励むブーン。
そのときだった。体育館の扉が開いた。
まるで地獄からの使者が現世への扉を開いて体育館に訪れたかのようだった。
(´・ω・`)やぁ
(´・ω・`)「ん……?何してるんだい?」
('A`;)「あ…いや、その…」
(=゚ω゚)ノ「ぶ…ぶぶぶ…ブーンが…」
( ´∀`)「ぶ…ぶぶぶ…部の調和を……」
( ゚∀゚)「ぶ…ぶぶぶ……ぶち壊しやがりました……」
(´・ω・`)「ぶ…ぶぶぶ……ぶち殺すぞ」
(;^ω^)「ひ……」
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(´_ゝ`)「「千手観音!!!」」(´<_`)
池上「一人でダブルスやっちゃうもんね!!ふっ!ふっ!」
第28章 完
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