( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第26章 合宿




1学期を終えたVIP高校。勉学に励む生徒、遊びに精を出す生徒、
部活動を頑張る生徒、アルバイトに勤しむ生徒、2学期デビューを
淡々と目論む生徒。それぞれが様々な思惑で楽しく過ごすであろう夏休み。
しかし1ヶ所だけそんなのほほんとした考えから隔離されている場所があった。

――体育館

(´・ω・`)「ストレッチは済んだね?それじゃあ久しぶりに『いつもの』行こうか」
(;^ω^)「まさか…」
(´・ω・`)「シャトル150本、ダッシュ150本、3セット!始め」
('A`;)「(入学当初の容赦ないショボン先生に戻ってしまった…)」
(;゚∀゚)「うほっwww」
( ´∀`)「ひぃぃ…モナ」
(=゚ω゚)ノ「死ぬヨウwwww」 
 ・
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(;^ω^)「はーっ、はーっ、はーっ…」
('A`;)「はっ…はっ…はっ…」
(´・ω・`)「終わったかい?お疲れさま。それじゃあ3分休憩したら次のメニューだ」
(=゚ω゚)ノ「まじかヨウ…」


ブーンたちはショボンの笛で一斉にコートをダッシュし、笛を吹かれるごとに
急ストップから方向転換、そのまま走っていく、というメニューを行っていた。

――ダダダダ…ピッ!キュキュキュ…ダダダダ…ピッ!キュキュキュ!

(´・ω・`)「手を抜いて走っちゃいけないよ。全力で走ってる状態で急な
      方向転換ができるようにならなくちゃ意味がないからね。
      あと15セット追加」
(;´∀`)「き…厳しいモナ…」

ショボンは合宿の日程の10日間のうち、始めの3日間は徹底的にフットワークを
鍛えるつもりのようだ。それから徐々にボールを触る練習に移行していく。
とてつもなく厳しいメニューだ。

(´・ω・`)「イヨウ君サボらない!全員10セット追加」
(=゚ω゚)ノ「ま…まじかヨウ…」



――キュキュキュッ…ダダダダ…ピッ!
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(´・ω・`)「よし、ラスト。ダッシュ20本やったら今日は終わるよ」
('A`)「っしゃ、気合いだぁ!!」
一同「っしゃぁぁぁ!」

――ダダダダダ…キュッダダダダダ…キュッダダダダダ…
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('A`)「おk、終わり。お疲れ!しっかりストレッチしよう!」
一同「把握!」
(;^ω^)「おっ…おっ…や…やばいお、足パンパンだお…」
(=゚ω゚)ノ「いよっ…いよっ…う…動かすとビリビリするヨウ…」
('A`;)「んっ…んっ…いつになくハードだな…」
(;´∀`)「モナ…モナ…Tシャツが汗でえらいことになってるモナ」
(;゚∀゚)「ふんっ…ふんっ…さすがに少しきついかもわからんね」

初日からかつてないほどにハードな練習にブーン達の体は早くも限界に
達しようとしていた


(´・ω・`)「それじゃあ夕食を食べた後は自主練なり休息をとるなり自由にしよう。
      22時に消灯するから時間は守ろうね。明日は5時起床だ」
(*^ω^)「おっおっwwwごはんごはんwww」
('A`;)「ぜってぇ吐く…」
(=゚ω゚)ノ「腹は減ってるような感じなんだけど食いたいとは思えないヨウ」
(;´∀`)「お腹いっぱい食べたいのに体が言うこと聞かないモナ…」
( ゚∀゚)「そうか?はやく食いてーぞ!俺は腹ペコだ!飯は貧乳コンビが作るんだっけ?」
(;^ω^)「ジョルジュ、ツンがいたら殺されてたお…www」

――調理室

ξ゚听)ξ「ふぇっくしょぉどっせぇぇぇい!!」
(*゚ー゚)「(…くしゃみ?)」
(*゚ー゚)「大丈夫?ツンちゃん」
ξ゚听)ξ「うん…風邪ひいたのかしら?」

――体育館

(´・ω・`)「そろそろ調理室に行こうか。ツンさんとしぃさんが作って待ってくれてるからね。」
一同「うぃーっす!」


――調理室

(;^ω^)「こ…ここまで歩いてくるのがキツイお…」
('A`)「銭湯でもしっかりマッサージしとかなきゃやべぇぞ…」
(=゚ω゚)ノ「(そういえば銭湯なんて初めてだヨウ…)」
ξ゚听)ξ「お疲れ!たくさん作ってあるからどんどん食べてね」
(*゚ー゚)「カレーでよかったよね…?」
( ^ω^)「おっおっwwwやっぱりほしのおうじさまだおwww」
('A`)「子供向け甘口www」
(=゚ω゚)ノ「匂い嗅いだら腹減ってきたヨウ。はやく食うヨウ」
(*´∀`)「僕もモナwwwおいしそうモナ」
( ゚∀゚)「カレーはククレ以外認めねぇwww」
(´・ω・`)「それじゃあ食べようか。いただきます」
一同「「いただきます!!」」

( ^ω^)「はむはむっ!はふっ!もひゃもひゃ…」
ξ゚听)ξ「きめぇwww」
( ^ω^)「ちょwwwww」
('A`)「あ、でも食い始めたらどんどん食えるな。うまい」
(=゚ω゚)ノ「うん、なかなかの味だヨウ」
( ´∀`)「おいしいモナwww何杯でもいけそうモナwww」
( ゚∀゚)「っしゃ、モナー!どっちがたくさん食えるか勝負すっぞ!」
( ´∀`)b「長岡君いい度胸してるモナ」



――がつがつがつがつがつ…

ξ゚听)ξ「みんなすごい勢い…」
(*゚ー゚)「これが10日続いたら食費も結構な額になるんじゃ…?」
(´・ω・`)「気にすることはないさ。全部教頭の自腹なんだからね…ふふ…」
ξ゚听)ξ「(……キャラ違う?www)」
(*゚ー゚)「教頭先生って意外といい人だったんですね」
(*´・ω・)「そうだね。ありがとうしなくちゃね」
ξ゚听)ξ「(…豹変って言葉はこういう時使うのかしら)」
(*^ω^)「ツン!おかわりだお!」
ξ#゚听)ξ「てめぇでやれや糞野郎!」
(;^ω^)「お…わかったお…」
(=゚ω゚)ノ「ツン、おかわりいいかヨウ?」
ξ゚ー゚)ξ「はーい、ちょっと待ってね」
( ^ω^)「お………」
 ・
 ・
 ・
(´・ω・`)「うん、みんな。お腹いっぱい食べたかな?それじゃあ、ごちそうさまでした」
一同「「ごちそうさまでした!!」」
('A`)「じゃあ少しシューティングしてから銭湯で汗流して寝るか」
( ^ω^)「把握だお」
(=゚ω゚)ノ「なんか修学旅行みたいだヨウ」
( ´∀`)「こんなハードな修学旅行勘弁してほしいモナwwwでもお腹一杯食べれるのは
      嬉しいモナww」
(;゚∀゚)「げぷ…モナーには勝てねぇ…」


――体育館
――ザシュッ…ゴンッ…パシュッ…パシュン…ゴン…パスッ…ゴガン…

( ^ω^)「(ジャンプシュートも結構入るようになってきたお!!今度の大会では
     10得点目指して頑張るお!!)」

――パシュッ…パスッ…ザシュン…ゴン…パシュ

('A`;)「(うー…足痛ぇ…w早く風呂入りてーや…)」
(=゚ω゚)ノ「(これで10日間もつのかヨウ…何とか乗り切っても大会の時に
     疲労が残ってました、なんてことはないだろうけどヨウ…)」
(;´∀`)「(ちょっと調子に乗って食べ過ぎたモナ…明日から気をつけるモナ…)」

――ゴン…ゴンッ…ガゴン…バスッ…ガゴッ…

( ゚∀゚)「(なかなか入んねぇな…ゴールから近い時は内側の小さい白線の四角いとこを
     狙ってバンクシュートでやるといいんだっけか…)」

――2時間後…

('A`)「うし、んじゃそろそろ風呂行くかぁー」
一同「うぃーーっ」



――VIPスーパー銭湯

(*^ω^)「おっおっwww広いおwww」
( ´∀`)「最近出来たスーパー銭湯モナね」
('A`)「こんなとこにタダで入らせてもらえるなんて教頭感謝だぜ」
(=゚ω゚)ノ「お、なんかあっちに滑り台付きの風呂とかあるヨウ?行ってみヨウ!!」
( ゚∀゚)「っていうかブーン!!裸の付き合いでタオルでアレを隠すとは何事だ!?」
(;^ω^)「…お?」
('A`)「ひっぺがせーwww」
(=゚ω゚)ノ「把握」
(*^ω^)「アッー!!やめるおやめるお!!まじやめるお!!」

――はらり。

('A`)「…」
( ´∀`)「…」
(=゚ω゚)ノ「…」
( ゚∀゚)「短小包茎wwwwwwww」
( ;ω;)「…………」
('A`;)「ま…まぁあれだ。悪かったよ」
(=゚ω゚)ノ「そのうちちゃんと剥けるヨウ」
(;´∀`)「き…きっと大きくなるモナよ」
( ゚∀゚)「ははははは!!それでもおっぱいハンターかブーン!?
    俺を見ろ!ブンブン振り回しちゃうぞwwww」
( ^ω^)「うらやましいけどキモイおwwww」


( ^ω^)「サウナ入るおwwみんな勝負するおww
    負けた人はチキンって呼ばれるんだおww」
('A`)「乗った!!」
(=゚ω゚)ノ「望む所だヨウ」
( ´∀`)「(いっぱい汗かけばきっと痩せるモナ)」
( ゚∀゚)「サウナ最高!!ww」

――10分後

(;^ω^)「む…無理だお…僕は出るお…」
('A`)「言いだしっぺがチキンwww」
(=゚ω゚)ノ「へぼすぎww」
( ´∀`)「(ちょっと危なかったモナ…)」
( ゚∀゚)「まだまだいけるぜ!!」
( ^ω^)「体が熱いお…水風呂入るお…」

――ざぶーん…

( ゚ω゚)「サプラーーーーーーーーーーーーーーイズ!!!!!!!」
('A`)「ど…どうした!?…ってアッー!!」


( ゚ω゚)「あちゃちゃちゃちゃ!!!!!」
(=゚ω゚)ノ「どうかしたかヨウ…?…『熱風呂』って書いてあるヨウ?」
( ´∀`)「これは助けるべきモナか?」
( ゚∀゚)「そしたら誰かが熱風呂に入らなきゃいけくなるから
    ほっといていいんじゃないか?」
('A`)「んじゃそろそろ学校戻るか」
( ゚∀゚)「牛乳一気飲み対決しようぜ!どうせ教頭のおごりだし」
( ´∀`)「いいモナねぇ」
(=゚ω゚)ノ「wktk」

――ぞろぞろぞろ…

( ^ω^)「……」

(*^ω^)「こういうプレイも好きだお」



('A`)「レディ……ゴーーーーッ!!」

――ゴクゴクゴクゴク!!!

( ゚∀゚)「ぷはーっ!あがり!!」
('A`)「俺もだ!」
( ´∀`)「飲み終わったモナ!」
(=゚ω゚)ノ「お前ら早すぎだヨウwww」
( ^ω^)「ぼ…僕も飲むお…」
('A`)「おうお疲れ。ほい、いちご牛乳」
( ^ω^)「ありがとうだお!一気飲みだお!!!」
 ・
 ・
 ・
――VIP高校・卓球場

('A`)「ただいまー…っと」
( ^ω^)「しばらくは学校が家なんて面白いおwwww」
(=゚ω゚)ノ「ここに布団敷いて寝るんだっけかヨウ?」
( ´∀`)「そうモナよ。ここは風通しがいいモナ」
( ゚∀゚)「でも風呂でマッサージしまくってたら結構よくなったな。全快というわけでは
    ないけどいくらかマシだ」
( ^ω^)「ちょっと眠たくなってきたお…今日は早めに寝るお」
('A`)「だな。消灯より少し早いけど…。明日は5時起床だからな。ちゃんと起きろよ」
(=゚ω゚)ノ「おう。おやすみだヨウ」
( ´∀`)「また明日から頑張ろうモナ」
( ゚∀゚)「グッナーイ」
( -ω-)「ぶぶぶぶぶぶん…ぶぶぶぶぶぶん…」
('A`)「寝るのはええwwww」


(=゚ω゚)ノ「いや、ちょっと待つヨウ、ここは恒例の…」
( ゚∀゚)「顔面デッサン大会wwwwww」
( ´∀`)「僕マジックペン持ってきたモナ」
('A`)b「GJ」

――カキカキカキカキカキ……

(=゚ω゚)ノ「ちょwwww完璧だヨウwwww」
( ´∀`)「そろそろ僕達も疲れたモナねww」
( ゚∀゚)「俺たち4人は『落書きしない同盟』組んで寝ようぜ」
('A`)「そうだな。んじゃあ電気消すぜ」

――パチッ…

部屋の電気を消し、すやすやと寝息が聞こえ始める。
時間が0時を回った頃、ブーンは便意を催し、目を覚ました。



( ^ω-)「んお…うんこしたいお」
(;^ω^)「そう言えば深夜の学校なんて初めてだお…トイレめちゃくちゃ怖いお…」
(-A-)「すーーっ…すーっ…」
(=-ω-)ノ「すぴーっ…すぴーっ…」
( -∀-)「モナナ…お腹一杯モナ…」
( -∀-)「……おっぱい…いっぱい…」

( ^ω^)「…皆気持ち良さそうに寝てるお…起こすのも悪いから一人で行くお…」
( ^ω^)「この棟には確かトイレがないから外に出るお…」
 ・
 ・
 ・
( ^ω^)「怖くないお…怖くないお…」

突如ブーンは足を止めた。

(;゚ω゚)「(水飲み場に誰かいるお…!!幽霊かお…?き…気付かれないように
     卓球場に戻るお!もうもらしてもいいお!!)」

――ガラン!!
ブーンは後ろにあった金属製のバケツを気付かずに蹴飛ばしてしまい、
大きな音を出してしまった。

(;゚ω゚)「(やらかしたお…終わったお…)」


「誰!?」
( ^ω^)「(やばいおやばいおやばいお!!!…ってこの声は…?)」
ξ゚听)ξ「…ブーン?何してるの?こんな時間に…ってぎゃああああ!!!何その顔!?」
( ^ω^)「…?どうかしたお?」
ξ゚听)ξ「鏡!鏡貸すから見てみなさいよ!!」
( ^ω^)「なんだお?僕には合わせ鏡の呪いは通用しな…アッー!」
ξ゚听)ξ「…」
(;^ω^)「鏡の中で化け物が微笑みかけてきたお…」
ξ゚听)ξ「あんたの顔よそれは。…で、何しに来たの?」
( ^ω^)「うんこしにきたお。ツンこそどうしたお?」
ξ゚听)ξ「うーん…なんか眠れなくて…」

2人の間にしばらくの間沈黙が流れる。

ξ゚听)ξ「…ねぇブーン?」
( ^ω^)「どうしたお?」
ξ゚听)ξ「よく…こんな厳しい練習に耐えれるようになったわね…」
( ^ω^)「お?どういうことだお?」
ξ゚听)ξ「だって中学の時はこんな真剣にやってなかったのに…
     どうしたんだろうと思って。やっぱりいい仲間に恵まれたから?」
( ^ω^)「それもあるけど…ツンのためでもあるお」
ξ゚听)ξ「へ!?キモイんですけど!!」


( ^ω^)「ツンは…ツンはたまに僕達がバスケして楽しそうにしてるのを見て辛そうな
    顔してるお。僕は知ってるお」
ξ゚听)ξ「そ…そんなこと…」
( ^ω^)「嘘はつかなくていいお。きっとツンはもうバスケが出来ないことがすごく辛いんだお」
ξ )ξ「………」
( ^ω^)「僕にはツンがどれだけ辛い思いをしているかはわからないお。でも、だからこそ
    いい加減な態度で練習することはツンに失礼だと思うんだお」
ξ )ξ「ブーン…」
( ^ω^)「VIP高のバスケ部は本当にいいチームだお。練習は本当に厳しいけど、僕はツンの分まで
     頑張ってみせるお。だから最後まで見ていて欲しいお」
ξ゚听)ξ「さい…ご…?」
(*^ω^)「もちろんインターハイで優勝するまでだお。最高の試合を特等席で見せてあげるお!
     約束するお!!」
ξ゚听)ξ「な…何言ってるのよ。インターハイなんて無理に決ま…」
(*^ω^)「無理じゃないお!!このチームなら…絶対にやれるお!だから信じて欲しいお!!」
ξ )ξ「ブーン……あり…g」
(;゚ω゚)「しまったお!うんこしなくちゃもれるお!」
ξ゚听)ξ「……」 
( ^ω^)「それじゃあツン、また明日だお!ばいぶー!!」

――タタタタタタ…

「はうっ!!先っぽがこんにちわしたお!本格的ピンチだおーーー!!」

ξ゚ー゚)ξ「……ばか…」

[壁]・ω・`)「…………」

第26章 完


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