( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第27章 大会前夜




――卓球場・早朝

ξ゚听)ξ「はーい、起きてー!!!5時よ5時ーー!さっさと起きて調理室行く!
      朝ご飯用意してあるからね!はい早く起きろー!!」
( -ω-)「お…もう朝かお…?」
('A`)「ふあぁ…ねむ…」
(=゚ω゚)ノ「さすがにそろそろ体も限界だヨウ…」
( ´∀`)「しかし早かったモナね」
( ゚∀゚)「なんだかんだでもう最終日なんだもんな…」

VIP高バスケ部の10日間の合宿は今日で最終日を迎える。地獄のフットワークから
始まり、ディフェンスフットワークにパス、ドリブル、対人練習、カバーやリカバーの
基礎、さらに速攻。9日間でこれまでやったことのおさらいとそのさらなる向上を図った。
そして最終日。ショボンがビッパーズの監督に合宿をしていることを話したところ
「ぜひもう一度相手をしてほしい」と頼まれたため、合宿はビッパーズとの再戦で
締め括ることとなった。


(´・ω・`)「朝食をとりおわったら各自布団をたたんで、卓球場の掃除をしよう。
       それが済んだら軽く準備体操して朝のランニング。そのあとは
       しっかりストレッチしてから椅子やデジタルタイマーを出したり、
       会場準備だね。ビッパーズは9時頃に来るからそれまでに今言った全部を
       終わらせておこう」
一同「はい!」

(*^ω^)「これまでの成果を試す絶好のチャンスだお!みんな頑張るおwww」
('A`)「だな。速攻もばしばし決めれるようにしたいな」
(=゚ω゚)ノ「ユニフォームの初披露だヨウ」
( ´∀`)「うずうずしてきたモナ」
( ゚∀゚)「うほっwwwユニフォームかっけーwww」
 ・
 ・
 ・
――ガラガラガラ…
9時5分前。体育館の扉が開いた。

(-__-)「おはようございます!」
ビッパーズ「おはようございます!」
('A`)「よぉ」
(-__-)「ドクオ先輩、おはようございます!今日もよろしくお願いします!」
('A`)「おう、お互い全力を尽くそう」

監督「ショボン先生、先日はどうも。うちの子たちもやる気十分なのでね。
   今日もよろしくお願いしますよ」
(´・ω・`)「もちろんです。負けませんよ。」


アップを済ませ、整列する。今回の審判は主審、副審の両方がビッパーズの
メンバーで、今回はビッパーズの監督がベンチにおり、全力で指揮をとる態勢を
見せている。高校生とはいえできたてのチームに前回負けているのだ。
おそらく本気なのだろう。

審判「両チーム、コート中央へ!!試合中のコールはVIP高を白、ビッパーズを黒とします!」

ジャンプボールは前回と同じくジョルジュVSトラオ。ボールが投げられた。
――ズダッ!

(#゚∀゚)「っしゃぁぁ!」
(;・▽・)「(だから高すぎだっての!)」
( ゚∀゚)「ドクオ!」

――ばちっ
ジョルジュがボールをドクオの方へと弾く。ドクオがボールをキャッチするか否かの
瞬間、ブーンとイヨウが両サイドに広がり走り出した。

(-__-)「(いきなり速攻!?いや、それはない!DとEにはもうディフェンスが
     ついてる!)」

ドクオはブーンへパスを出し、自らもパスランする。

(-__-)「(ドクオ先輩のパスランか!!いきなり速攻なんてさせない!)」

ヒッキーはゴールへ向かって走るドクオをしっかりマークする。
ドクオはそのまま逆サイドへ走り抜けた。


(-__-)「(よし、速攻はなんとか………しまった!)」

ドクオが走り抜けたことによって生まれたスペースにモナーが飛び込んできた。

(;・▽・)「(…速い!陣形組む前に…)」
( ^ω^)「モナー!シュートだお!」

――ビッ…ばしっ

( ´∀`)「把握モナ!」

――バスッ

('A`)「ナイッシュウ!」
(´・ω・`)「うん、練習通りだ。ガンガン行こう」
VIP高一同「はい!」

――ダム…ダムッ…

(-__-;)「(いきなりセカンドブレイク…前よりもさらに鍛えられてきたみたいだな…)」
(-__-)「パスをどんどん回して行こう!フリーになったら迷わず打とう!」
ビッパーズ一同「おう!」
(;・▽・)「(…とは言ったものの前とは全然雰囲気違うぞ…悔しいけどユニフォームも
     かっこいいし)」


――ビッ…ばしっ…ビッ…ばしっ…ビッ…ばしっ…ビッ…ばしっ

ビッパーズL「っしゃ、ナイスパス!」
( ^ω^)「(打たせんお!)」

――キュキュキュッ!

ビッパーズL「やべ…ヒッキーわりぃ、立て直してくれ!」

――ビッ…

(-__-;)「あ!ばk…」

――ばちっ!

ξ゚听)ξ「ドクオ、ナイスカット!」
('A`)「走れ!!」
( ^ω^)=゚ω゚)ノ「把握!」

――ダダダダダ……

(-__-;)「(三線速攻!?展開が…速い!!)」



('A`)「ブーン!!」

――ビュッ!…ばしっ

(*^ω^)「(どんぴしゃだお!)」

――ダンッ…ザシュッ

(-__-;)「(こ…この前とは比べものにならない!
     いったいどれだけ練習すればこんな…)」
監督「信じられん……」
 ・
 ・
 ・
――ダムッ!!
ドクオがトップからのドライブでヒッキーを置き去りにする。

(-__-;)「(くそっ!!また抜かれた…!)カバー!!」
ビッパーズJ「任せr…!?」
('A`)「イヨウ!!」

――ビッ…ばしっ
そしてドクオはイヨウのマークマンがカバーに来た所をコーナーに走りこんできたイヨウへ
パスを出す。

(=゚ω゚)ノ「いいパスだヨウ!!」

――シュッ……パシュン
イヨウのスリーポイントは正確にリングを射抜く。


(*^ω^)「(おっおっwwwみんなすごいおww僕も負けてられないおww)」
(´・ω・`)「(これは…ニー速相手でも充分やれそうだね……)」
 ・
 ・
 ・
終始流れを掴まれることなくビッパーズを圧倒したVIP高。その結果は…
――ビーーーーーッ!!

審判「試合終了!!スコア通り、91-25で白!!」
     
      「「「ありがとうございました!!!」」」

('A`*)「っしゃーーーーーーっ!!」
(*^ω^)「ナイスゲームだお!!」
(=゚ω゚)ノ「中学生用の試合時間でここまで点取れるとはヨウ…」
( ´∀`)「皆お疲れ様モナ」
( ゚∀゚)「今日は結構点取ったぞ俺ww」
(-__-;)「はーーっ…はーーっ…」
(;・▽・)「ぜーーーっ…ぜーーーっ…」
ξ゚听)ξ「す…すごい…」
(*゚ー゚)「みんなめちゃくちゃ強いよ…!!」





監督「どうもありがとうございました…全力で行ってここまできれいに
  打ちのめされると逆に気分がよくなりますよw」
(´・ω・`)「いえ、ビッパーズさんの協力があったこそです。それよりごにょごにょ…」
監督「え!?それはちょっと…うちは40人近くいるんですよ!?」
(*´・ω・)「いえ、心配はご無用です。来れる子は全員来させてもらえますか?」

(´・ω・`)「えー、皆さん今日はお疲れ様。特にビッパーズの皆、わざわざありがとう。
      お礼と言っては何だけど、今日は僕、ショボン先生が合宿終了記念パーティー
      として全員に焼肉をご馳走しちゃうよ」
ビッパース「まじで…ざわざわ…」
ビッパーズ「俺ら全員…?何人いると思ってるんだろう…?」
ビッパーズ「あの人もしかして大金持ちなんじゃないのか…?」
ビッパーズ「あ、そっか…ならいっか…」
ビッパーズ一同「「ショボン先生ありがとーございます!!」」

( ^ω^)「全員分の焼肉…?」
( ´∀`)「食べ放題だとしても相当な額になるモナ…?」
('A`)「まさか…」



――職員室

(*´・ω・)「きょ〜うと〜せ〜んせっ♪キャピッ♪」
教頭「な…なんでございましょうか…」
(´・ω・`)「皆で焼肉食いに行くから金くれよ。50人くらいかな?」
教頭「か…かしこまりました…わ…私のクレジットカードを
   お渡ししますのでどうか楽しんで来てください…」
(´・ω・`)「サンキュー肉奴隷。そういや僕新しい時計欲しかったんだよなぁ
教頭「カルティエでもフランクミュラーでもお好きなものをお買い下さい」
(´・ω・`)「サンキュー、ハゲ」

――ガラガラガラ…

教頭「教師…やめようかな…」


――焼肉屋VIP

わいわいわいわい……

( ^ω^)「ハムッ!!ハフハフッ!!ムヒャッ!!」
('A`)「きめぇwwww」
(=゚ω゚)ノ「へえー、ヒッキーっていうのかヨウ、いいディフェンスしてたヨウ。
     来年は絶対うちに来いヨウ!」
(-__-)「はい!イヨウさん、そのときはスリー教えてくださいね!」
(・▽・)「ジョルジュさん…でしたよね?どうやればあんなに跳べるんですか?」
( ゚∀゚)「はっはっは…ズバリだな…」
(;・▽・)「ズバリ…?」
( ゚∀゚)「おっぱいだ」
(・▽・)「おっぱい…ですか?」
( ゚∀゚)「あぁ、そうだ、いいか?真似してやってみろ!おっぱい!おっぱい!おっぱい!
    おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
(・▽・)「こ…こうですか?おっぱい!おっぱい!おっぱい!
    おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
( ゚∀゚)「お、そうだ。なかなか筋がいいな。そして神に祈れ!!!『貧乳は死するべし』と!!」
(・▽・)「は…はい!『貧乳は死するべし』!!」
ξ゚听)ξ「変な事教えんじゃねぇよ筋肉ダルマ!!!」
(*゚ー゚)「ま…まぁまぁツンちゃん…」
(・▽・)「貧乳は死するべし!!!」
(# ー)「…………」




(´・ω・`)「それじゃあガンガン飲んじゃって下さい。うちの教頭のおごりなんで」
監督「いや、本当に申し訳ないですねぇ…それではありがたく頂きます」
(´・ω・`)「ビッパーズさんには本当に助けてもらいましたよ…。感謝してもしきれません」
監督「もうすぐに県内公立高校大会でしょう?ぜひ優勝してきてもらいたいですね。
   そうすればうちも鼻が高いってモノですよ」
(´・ω・`)「ええ、ビッパーズさんのご協力は決して無駄にはしません。優勝したら…
       またお祝いしちゃいましょうかww」
監督「はっはっは!教頭先生さまさまですな!!」
 ・
 ・
 ・
(´・ω・`)「それじゃあそろそろお開きにしましょうか」
監督「今日は本当にありがとうございました。ほら、みんなもお礼言うんだぞ」
ビッパーズ「ショボン先生ご馳走様でしたーーーー!!」
(´・ω・`)「うん。お粗末様。それじゃあみんな、これからも練習頑張ろうね」
ビッパーズ「はーい!!!!」


 ・
 ・
 ・
(´・ω・`)「それじゃあ僕達も帰ろうか」
( ^ω^)「おっおっ」
('A`)「派手な打ち上げだったな…」
(=゚ω゚)ノ「合宿の疲れと今日のバカ騒ぎの疲れが出てきて…眠いヨウ…」
(´・ω・`)「うん、皆本当によく頑張ったよ。明日は1日オフだ。出来る限り
      体を動かさないようにして体を癒すこと。明後日が大会前日だからね。
      明後日は軽い確認程度にしておこう。怪我をしてしまったら苦労が水の泡だ」
一同「把握!!」
(´・ω・`)「それじゃあ解散しようか」
一同「お疲れ様でした!!」

――帰り道

( ^ω^)「おっおっ…マジ疲れたおww」
ξ゚听)ξ「…ねぇブーン…?」
( ^ω^)「お?」
ξ///)ξ「えと…合宿の初日の夜に言ってたことなんだけど…」
( ^ω^)「もちろん本気だお」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「手始めに県内公立高校ナンバー1、さらに地区最強の座を勝ち取ってみせるお!」
ξ゚ー゚)ξ「…うん、応援してる」
ξ///)ξ「べ…別に私のために頑張って欲しいとかそういうことでは…バイバイ!!!」
( ^ω^)「……おw」
 
――タタタタタタ…


('A`)「ホントにあっという間の10日間だったよなぁ…」
(*゚ー゚)「そうだね。私達は練習見て声をかけてあげることくらいしか出来なかったけど
    すごく充実した10日間だったよ…それに…」
('A`)「…それに?」
(*゚ー゚)「ドクオ君と……あ、やっぱりなんでもない!おやすみ!ゆっくり休んでね!!!」

――タタタタタタ…

('A`*)「…………」

ブーンたちは翌日ゆっくりと体を休め、大会前日の調整に備える。
前日はフットワークも少し軽めになり、速攻の確認やディフェンスポジションの
確認などで1日を終えた。

――そして…

('A`)「VIP高ぉーーーーーーー!!!ファイッ!!」
一同「おおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

――ダンッ!ダンッ!ダンッ!

('A`)「集合!」

――ダダダダダ…キュキュッ


(´・ω・`)「うん、お疲れ様。明日はいよいよ県内公立高校大会だ。
      初日はまず明土高校との試合だ。明日は1試合だけだよ。ひとまずこれに勝って次に進もう。
      ユニフォームは緑。試合は11時からだから9時に会場集合だ」
一同「はい!!!」
(´・ω・`)「家に帰ったら各自しっかりストレッチをして早めに休むよう。解散!」
('A`)「ありがとうございました!!!」
一同「ありがとうございました!!!!」

地獄の夏合宿を終え、ビッパーズにも完勝し、確実に力をつけてきているVIP高バスケ部。
その実力は、初の公式戦である県内公立高校大会で試されることとなる。

第27章 完


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