第三部 6章-2  ラウンジVS今北(後編2)



川 ゚ -゚)「ギコ!」


――びゅっ!


(,,゚Д゚)(たいしたセンスだぜゴルァ…)




(,,゚Д゚)(そもそもこいつらがこの1-3-1ゾーンでやりたいことは、コーナーでボールを封じることだ)


(,,゚Д゚)(オフェンスのボール回しにおいて重要な場所であるコーナーに守りの重点を置くことで、オフェンス側が使えるコートの面積を一気に狭くする…
     そしてコーナーを使えないというだけでオフェンス側は攻めの選択肢を削らざるを得ない…)


/ ゚、。 /(そしてコーナーを潰しにかかるのはゾーン中段の両ウイングの選手と、ゾーン下段の選手の二人…)


/ ゚、。 /(そしてその一人、4番の兄者は今、クーさんを止めるためにヘルプに出ている)



――ばしっ



(,,゚Д゚)「しゃあっ!」


<ヽ`∀´>(コーナーの守りは一人だけ。手薄ニダ!事実上のワンオンワン、ギコの突破力ならなんら問題ないニダよ!)




(´<_` )「簡単に行かせると思うか!?」


(,,゚Д゚)「行ってやるよ!止めてみろやあっ!」



――ダムッ!


エンドライン沿いに、鋭いドライブ。


(,,゚Д゚)(どうだっ…!)



――キュキュキュキュ!



素早いスライドステップでギコの前に入り込む弟。



(´<_` )「よう、また会ったな」


(;,,゚Д゚)「んなっ!?」



そして、一瞬だけギコの突破が止まる。

一瞬さえあれば大丈夫だ。そう――彼らにとっては。



――キュキュキュ!



( ´_ゝ`)「お待たせ、弟者」


(´<_` )「なんだ、兄者か」


( ´_ゝ`)「なんだとはなんだ、まったく」



――キュキュキュキュキュ!キュキュキュ!



(;,,゚Д゚)「ぐっ…(なんつーカバーの速さだよ…!)」



('A`)「カバーはっえ…」


(;^ω^)「流石兄弟のダブルチーム……おえ…」


/ ゚、。 /(まずい…!)


/ ゚、。 /「ギコさん!一旦外に出してください!」



自分の持ち場を一旦離れ、オフェンスを組み立て直すためにダイオードが外に開く。


(,,゚Д゚)「くそっ…頼むダイオードっ!」



――びゅっ



川 ゚ -゚)「ばっ…待てっ!」



――ばちっ



(・(エ)・)「取りました!速攻!」


/;゚、。 /(トップの13番がここまでフォローに…!?)


<;ヽ`∀´>「速攻出させるなニダ!戻r…」



ギコからダイオードへのパスをクマーがインターセプト。

その瞬間にラウンジの1-3-1は一気にその形を変えた。




ゾーンの中央を守るラウンジEがボールサイドの逆サイドの前線へ駆け上がる。
そしてラウンジEが前線へ走ったことにより空いた中央のスペースに逆サイドから武藤が入り込む。


一瞬で三線速攻の形が完成した。


そのあとは至極スムーズだ。

クマーから中央へ入ってきた武藤へ。
そして、武藤から先頭を独走するラウンジEへ。



「なんっつー速攻だよ…!速すぎんだろ!」

「あの速攻こそまさしく速攻だよ!なんかうまく言えないけど、とにかくすげえ!」




( ゚∀゚)「…なあ、こいつら敵なんだよな」


('A`)「どうしたんだ、ジョルジュ?」

  _
( ゚∀゚)「こいつらと同じ舞台に立って戦わなきゃいけないんだよな、俺たち」


(=゚ω゚)ノ「急になんだヨウwwまさかびびってんのかヨウ?」

  _
( ゚∀゚)「ちげえよ、こんなこと認めんの癪だけどよ…俺、見とれちまった…」


( ^ω^)「…僕もだお、こんなに綺麗でしなやかな速攻、初めて見たかもしれないお…」


(´・ω・`)(やはりそうか…)


<_プー゚)フ「ショボンせんせ、どーしたんすか?難しい顔して」


(´・ω・`)「うん、どうやらこの1-3-1ゾーンはね…」


(■_■)「…元々この速攻が狙いだったのか…」


今北ベンチ一同「どういうことですか?監督…?」


(■_■)「コーナーでボールマンをダブルチームで潰すのが、このディフェンスの狙いだと思っていた…。
     ギコやクー達もおそらくそう思っていたのだろう」


今北ベンチ一同「今の速攻がその答えだ、と…?」


(■_■)「そうだ。いかに速く速攻のラインをうまくつなぐのか――その結果生まれたのがあのゾーンなのだろう」



( ・∀・)「――とまあ、いかに守りきるか・ボールを奪うか、ではなく、いかに早く攻めるか、に重きを置いたディフェンスなんじゃないかな、
       的な」


( ><)「むずかしくてよくわかんないです!」


( ・∀・)「コーヒーまだ?いつになったら買ってくんの?」


( ><)「……」



ε=ε=(;><)        【自販機】



从'ー'从「ディフェンスにおいてもオフェンスにおいても、コーナーでの攻防が鍵になりそうですねえ〜」


( ・∀・)「そうだね、コーナーがディフェンスの終点、そしてコーナーが全てのオフェンスの
       起点になっていると考えていいだろう」


从'ー'从「ゾーンディフェンスの利点は速攻を出しやすいことですが…その理由としては、プレイヤーの場所が
     ほぼ固定されていることが挙げられますもんね。そのおかげで速攻につなげやすいから」


( ・∀・)「ああ、そして当然だろうが、どの場所でボールを奪ってもあの流れるような速攻を出せるように、
       彼ら全員の頭にいくつものパターンがインプットされているんだろう。」


从'ー'从「『ここでボールをとったらこの動き』、『あそこでボールをとったらあの動き』…って具合に、ですか」


(;><)「コーヒー買ってきたんです!」ゼーゼー


( ・∀・)「これカフェオレじゃないか、僕は微糖派だよ。もう一回行ってきて」


( ><)「……………」



ε=ε=(;><)        【自販機】



川 ゚ -゚)(ちっ、元から速攻狙いのディフェンスだったのか…)


(,,゚Д゚)(ディフェンスをすることよりもその先のオフェンスに意識を置いたディフェンス…さしずめ、超攻撃的ゾーンってところか…)


/ ゚、。 /(それなのにこのディフェンス力……なんてチームなんだ、ラウンジ学園…)


(,,゚Д゚)(もともとディフェンス重視のチームなんだ、組織としてのディフェンス力は相当なもんだ…。
     それなのに、一瞬ワンオンワンになったあの状況で、個人対個人のあの状況で!なんぜ抜ききれなかった…!?)



(´<_` )「ラウンジのディフェンスをあまりなめるなよ」


(,,゚Д゚)「なに……?」


(´<_` )「俺達がどれだけディフェンスの練習を積んできたと思ってる」


( ´_ゝ`)「嫌になるくらい多かったディフェンスの練習も、ずいぶんと増やした」


(´<_` )「朝も、昼も、夜も。ひたすらディフェンスさ。夢の中でフットワークをしていたことだって一度や二度じゃない」


(#´_ゝ`)「オナニー中にふとディフェンスの練習をしている自分の姿を思い描いてしまい、
       その瞬間に果ててしまったときのなんともいえないがっかり感がお前にわかるか!?」

(;,,゚Д゚)「お…おう?」


(;・(エ)・)「先輩、早くゾーン組んでくださいクマー!」



川 ゚ -゚)「オナニーのくだりはさておき、だ」


川 ゚ -゚)「奴らが前回よりも格段にディフェンスを強化してきたというのはあながち嘘でもないようだな」


(,,゚Д゚)「ああ…抜いたのに追いつかれるとは思わなかったぜゴルァ」


(,,゚Д゚)「だが」


(,,゚Д゚)「本当に恐れるべきはディフェンスじゃねえ、そこから生み出されるあの速攻だ」


川 ゚ -゚)「うむ。あそこまで無駄なくスピーディーに繋がれてしまっては私も追いつきようがない」


川 ゚ -゚)「基本的にはコーナーはフィニッシュポイントとして使うのがベターだと思うのだが」


(,,゚Д゚)「同感だ。お前ならともかく、俺らじゃすぐに囲まれてみすみす速攻をやっちまうようなもんだ、悔しいがな」


川 ゚ -゚)「自分の弱さを受け入れるのも一つの強さだ。冷静になってきたじゃないか」


(,,゚Д゚)「なんとかしてあいつらを顔面ホワイトプランにしてやりてえだけだよ。
     リズムを崩してやることさえできればコーナーにも綻びが生まれてくるはずだ」


川 ゚ -゚)「オーケイだ、期待してるぞ。さあ一本だ」




――ダムッ…



( ´_ゝ`)(今の速攻はまさしく狙い通りだった。いくら今北の選手が俊足でもボールのスピードの方が上なんだからな)


(´<_` )(コーナーで動きを封じることさえできれば、どこに出たパスでも反応して様々なパターンから速攻を出せるように
       練習は馬鹿みたいに積んできた!)


( ´_ゝ`)(このゾーンでは速攻で走る選手を固定しているわけじゃない…ボールをとった位置によってはセンターの俺だって
       先頭を走るときもある)


(・(エ)・)(まさしく超攻撃的ゾーン…!でもそれが活きるのはディフェンスからなんだ、絶対にサボらないクマー!)



――キュッ…



川 ゚ -゚)(ずいぶん前に出てきたな…長いスリーを警戒しているのか)


川 ゚ -゚)(だが、その時点で既に振り回されているのだということに気付けないということさ)



川 ゚ -゚)「前に出過ぎだ一年生!それではゾーンの意味がないではないか!」


(・(エ)・)「よく言いますね!出てこなければ打つくせに!」


川 ゚ -゚)「ははっ!その通りだ!」



――ダムッ!



(・(エ)・)「ちっくしょ…!」


( ・∀・)「ドリブル一発で…!」


( ><)「一瞬でトップスピードに…!」


从'ー'从「お、珍しくまともなことを」


川 ゚ -゚)(まんまと挑発に乗ってくれるとはな。若い若い)



クマーをワンドリブルで抜き去ったクーはスリーポイント上で、ノーマークでシュートを放つ。



(#・(エ)・)「うあああああっ!」



――びしっ…



川 ゚ -゚)「むっ……!?」


(・(エ)・)(指先はかすったはずだクマー!落ちろっ……!)


( ´∀`)「クール君のシュートを止めた…!?」


('A`)「リーチの差が出たか!」


(=゚ω゚)ノ(あの時俺が一本も止められなかったクーのシュートを…!)


(,,゚Д゚)「リバウンドだーっ!」


<ヽ`∀´>(この軌道は……!)


/ ゚、。 /(これは……いくらなんでも無理だっ!)


――ダンッ…


ボールはリングとは大きく外れたコート外に着弾。ほぼ真上からコートに叩きつけられ、高く跳ねる。




――ピィッ!



審判「アウトオブバウンズ!白ボール!」



( ^ω^)「エアボール…?」


(´・ω・`)「あの7番…素直クールのシュートの特徴の一つは、尋常でなく高いアーチだ。それが裏目に出たね」

  _
( ゚∀゚)「ほとんど垂直に近い角度でボールが落ちてきますもんね」


ξ゚听)ξ「あの軌道じゃあ、ほんのわずかな誤差でも、落下点には大きなズレが生まれることになるわね」


(*゚ー゚)「逆に言えばあの高すぎるアーチであの成功率を誇っていることがそもそもすごすぎるんだよね…」



(・(エ)・)「中学上がりたてだからって油断してるんですかクマー?」


川 ゚ -゚)「…はっ、言うじゃないか。いっちょ前にこの私を挑発するとは」


(・(エ)・)「挑発なんてものは対等に近い、もしくは格下が格上に使うものですよ?クマー」


川 ゚ -゚)「…ふん。だが、貴様の技術は認めざるを得ないようだ」


(・(エ)・)「それは光栄ですクマー」




エンドライン外からの今北のオフェンスで試合は再開される。ボールを出すのはクーだ。
ここはインサイドのニダーとダイオードの二人によるスクリーンプレーでニダーが確実にゴール下から得点する。


――うぉぉぉぉぉっ!いいぞいいぞニ・ダ・ー!いいぞいいぞニ・ダ・ー!正直迷惑!祖国愛!


<#ヽ`∀´>イラッ




<ヽ`∀´>「ところでゴール下が随分手薄になってるけど大丈夫ニダか?」


( ´_ゝ`)「くっそ…」


( ´_ゝ`)(こいつの体の強さは一体なんなんだ…?こんな力強かったかこいつ!?)


<ヽ`∀´>(田守監督の地獄の筋トレのおかげニダ…)


<ヽ`∀´>(不思議なもんニダ。最初はあんなに嫌だった筋トレも、鏡で自分の体を見て体つきの違いが実感できたり…
      練習で体が強くなってきたのを実感できたりすると、どんどん楽しくなっていたニダ)


<ヽ;∀;>(田守監督には感謝してもしきれないニダ…)


(■_■)(あいつはすぐサボるし寮の規則も破りがちだったからな。あいつの大嫌いな筋トレを罰として与えていたのに、
      いつの間にか自分から進んで筋トレするようになってた、生粋のドM…まあ結果オーライか)


今北ベンチ一同(心の声が聞こえたぞ……!この人やっぱかなり適当なんじゃないか…?)


(■_■)「ん、どうかしたか?」


今北ベンチ一同「いっ、いえ!」




( ´∀`)「今北のインサイド…強いモナね」

  _
( ゚∀゚)「ああ…」


<_プー゚)フ「力だけじゃない、ってのが厄介極まりなさそうっすね」


(-_-)「エクストを投入してインサイドの充実を図るべきか…?」


(・▽・)「そしたらアウトサイドのギコさんやクーさんはどうするんだよ!」


(-_-;)「そ、それは…うーん…」




(・(エ)・)(インサイドのこの強さは予想外だったクマー…いくら有利な場所でボールを持ったからとはいえ
      兄者さんから普通に点を取ってくるなんて…)


(・(エ)・)(だけど、それなら簡単な話クマー。事前の情報を消去するだけ。
     『インサイドは弱いかも』なんて希望的観測は勝利の妨げでしかないクマー)


(・(エ)・)(そして心配するべきはそんなことじゃない…)



(,,゚Д゚)



(・(エ)・)(この4番クマー…いつまでそうやっておとなしくしているつもりクマー?)


(・(エ)・)(クマー…気をつけろよ。そして、頼むぞ…)


(´<_` )(あの4番は…ギコは!必ずその本性を現してくる!)


(・(エ)・)(わかってます、流石先輩。だからこそ今のうちにできるだけ点差をつけておきたい!だけど…突き放せない!)


(´・ω・`)(チーム力が本当に高くなっているね…やれやれ本当に厄介な相手だ)



´<_` )「クマー!こいっ!」


(・(エ)・)「はい!弟者さん!」



――ビッ…ばしっ


(´<_` )「っしゃ!」



クマーから左45°の弟者へパスが通る。

弟者はボールを持った瞬間に素早く左右にフェイクを入れる。

マッチアップの今北Gはワンオンワンからのドライブを警戒し、体勢をぐっと低く構える。
今北Gがドライブのフェイクにかからないと見るや、すぐさまシュートフェイクに。今北Gはシュートを打たせないために、シュートチェック。
つられてジャンプをするような愚行は決して犯さない。

しかしシュートチェックのために腕を伸ばしたことによって生まれた僅かな隙間に、弟者は強引に体を割り込ませる。



今北G「くそっ…ファウルだろ!?」


(,,゚Д゚)(ギリギリだ…うめえなあの野郎!)



( ^ω^)「ファウルすれすれのプレーがちょいちょい目立つおね」


('A`)「それだけどっちもギリギリのところで戦ってるってことだろうな」



――パシュッ


――うぉぉぉぉぉっ!いいぞいいぞオ・ト・ジャ!いいぞいいぞオ・ト・ジャ!



「ラウンジもやり返したー!」

「すげえ!マジでどっちも一歩も引かねえ!」

「オフェンスでもディフェンスでも一進一退だ!」



その後、ラウンジ学園は固い守りの1ー3ー1ゾーンからの速攻、セットオフェンスからのコンビプレーにワンオンワンと
多彩なパターンから得点を重ねる。

しかし今北も全く引けをとらない。
クーのアウトサイドシュートにギコのワンオンワン、ニダー・ダイオードの連携プレーとこれまた多彩なパターンで得点を重ねる。


ここで特筆すべきはやはり今北のディフェンス力の高さだろう。
守りを重視するラウンジとは対照的に、今北はどちらかと言えば攻めを重視しているチームであった。

その今北も、新チーム・新体制を迎えるにあたってディフェンスをしっかりと鍛え込んできていたというのは
ラウンジにとって唯一の誤算であった。


試合は、ラウンジの堅い守りと今北の不器用ながらも強い守りが。
そしてラウンジの鮮やかな攻めと今北の力強く華麗な攻めが拮抗したままハーフタイムを終えた。


そしてその均衡は第3クォーターに入ってからも崩れなかった。


第3クォーター残り2分。



――ぱしゅっ


川 ゚ -゚)「うむ」


(;・(エ)・)(また……!)


今北産大附今北 69 - 66 ラウンジ学園




クーのスリーポイントで今北は同点の状況から脱出する。
ラウンジがディフェンスを変更してからはロースコアなシーソーゲームとなる。これは今北にとって完全な計算外。
試合運びとしてはラウンジが若干優勢だ。


ラウンジは弟ドライブから兄者へ絶妙なパスを捌き、そのまま兄者のポストプレーで加点。
さらに1-3-1ゾーンでのインターセプトに成功、瞬く間に速攻を決めてみせ連続得点。
すぐに再逆転に成功する。


その後の残り時間は双方のディフェンスが光り、無得点のまま第3クォーターは終了した。


――ビーーーーーッ!


審判「第3クォーター終了!2分間のクォーターブレイクに入ります!」



今北産大附今北 69-70 ラウンジ学園




从'ー'从「もうずいぶん長い時間競ってますねえ〜」


( ・∀・)「精神的な疲労もお互い相当なものだろうね。当然だがどちらも相手を引き離したい、しかしお互いに引き離せない」



――ラウンジベンチ――


(´<_` )「よおっし!」

( ´_ゝ`)「気持ち切らすなよ!このまま突っ走れ!!」

(;・(エ)・)ハァッハアッ

武藤「クマー…とにかく2分間休んでくれ。全力でだ」

(;・(エ)・)「ハアッ…は、はい……」



――今北ベンチ――


(,,゚Д゚)(なぜノリきれない…?これだけ緊迫してるゲームだってのに…!)

(,,゚Д゚)(不甲斐ねえ…マジでイライラするぜ、自分によお!!)


<ヽ`∀´>「おいギコ、いつまで余裕を…!」


川 ゚ -゚)「黙ってろエラ張り」

<#ヽ`∀´>「っ……!」


川 ゚ -゚)「貴様の言いたいことはわかる。だが、それを一番わかっているのはギコだ」

<ヽ`∀´>「…それは確かにそうニダ…けど!」

川 ゚ -゚)「田守氏も私と同じ考えのはずだ。だから彼もギコに何も言わないんだ」

<ヽ`∀´>「……わかったニダよ…」



(■_■)(腹減ったなあ…)


川 ゚ -゚)「試合の前の認識は改めるべきだろうな。彼らは、強い」

(,,゚Д゚)「……マネージャー」

今北マネージャー(男)「あ、ああ!どうしたギコ?」

(,,゚Д゚)「俺、いま何点?」

今北マネージャー(男)「ああ、えーっと…18点だな」

(,,゚Д゚)「くそ…少なすぎんだろちくしょ…」

川 ゚ -゚)「悔しいだの不甲斐ないだの思ってる暇があったら点を獲れ」

川 ゚ -゚)「それがお前の今の仕事だろう。ポジションを下げたのに得点力が落ちていては話にならん」

(,,゚Д゚)「そりゃそうだけどよ、わかってんだけどよ……」

川 ゚ -゚)「わかっていないだろう。デイフェンスではあの一年にいいようにやられて試合を壊した。
     点を取るためにポジションを変えたのに特に点を獲っているわけでもない」

<;ヽ`∀´>(いやいや……)

/; ゚、。 /(クーさん…きっついこと言うなあ…)




( ^ω^)「えらい接戦だお」

(=゚ω゚)ノ「どう転ぶ…?」

('A`)「正直、ラウンジがここまで食らいついてるのは少し意外だな。いくらギコが大人しいとはいえ」

(´・ω・`)「同感だ。タレントは今北のほうが充実しているからね。ラウンジの組織力の賜物だ」

<_プー゚)フ「えーっと…?」
  _
( ゚∀゚)「巨人VS中日、的な?」

( ´∀`)「あ、なんかちょっとわかりやすいモナ」








第6章  完





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