( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです

弟者とフサギコ
 




ダムッ──ダムッ──
無人の体育館。
現れたのは弟者だった。

(´<_`)「……」
(´<_`)「負けたのか……」

いくらフサギコ先輩と兄者が抜けたとはいえ、圧倒的だった。
フサギコ先輩がいないとボール運びがうまくいかない。
兄者がいないと、パスすら上手くまわせない。
俺は一体何が出来たのだろうか……

キュッ─

ドリブルの状態から、素早くシュートの体制に入る
フリースローラインから弟者はシュートを放った

ガコンッ

(´<_`)「……くそっ……」


(´<_`#)「うおおおおおおおおお」

──キュッ
──パシュッ

──キュッ
──パシュッ!

ひたすらにシュートを打ち続ける弟者
こんなにも自分に腹が立つのは初めてだった
自分が情けなくてしょうがなかった
強くなりたかった──

──パシュッ

(´<_`#)「はぁ……はぁはぁ……」
(´<_`)「はぁ……はぁ……」
(´<_`)「……」

カバンを手に取り、体育館を後にした。


翌日──

ミ,,゚Д゚彡「おいっす」
(´<_`)「フサギコ先輩……!?もう足は大丈夫なんですか?」
ミ,,゚Д゚彡「ああ、長くは休んでられないからな」
(´_ゝ`)「その通り」
(´<_`)「兄者も復活か」

部活は普段どおり行われた
フットワーク、パス、シュート。
誰一人として今北との試合に関しては話さなかった。

ミ,,゚Д゚彡「礼!」
一同「ありがとうございました!」

部活が終わる
半分の人間は帰り、半分は自主練習に励む
弟者はもちろん残った

(´<_`)「はっ……はぁ……はぁ……」

普段どおりの部活をこなしているにも関わらず、弟者は激しい練習をしていた
そのほとんどがシュート練習で、確立は2分の1といったところだった

ミ,,゚Д゚彡「弟者、そんなにすると、体が持たないぞ」
(´<_`)「フサギコ先輩……しかし……」
ミ,,゚Д゚彡「……この前の試合の事まだ気にしているのか」
(´<_`)「!!」
ミ,,゚Д゚彡「だが、やみくもに練習してるだけじゃ何も変わらないぞ」
(´<_`)「しかし……練習しないと……」


ミ,,゚Д゚彡「お前の得意なプレーは何だ?」
(´<_`)「……?兄者との連携……ですか?」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。じゃあお前に足りないものは?」
(´<_`)「自分で決めれるシュート力、突破りょ──
ミ,,゚Д゚彡「違う」
(´<_`)「……!?」
ミ,,゚Д゚彡「お前に足りないのはシュート力でもなんでもない」
ミ,,゚Д゚彡「自分の能力を使いきれる『気持ち』なんだ」
(´<_`)「気持ち……」
ミ,,゚Д゚彡「お前はシュート力がないんじゃなくて、使いきれてないだけなんだ」
ミ,,゚Д゚彡「兄者にパス。それか、自分でドレイブかシュート。今のお前の武器はこれだ」
(´<_`)「(それ以外何もないと思うが……)」
ミ,,゚Д゚彡「要するに、お前のプレーは繋がってないんだよ」
(´<_`)「?」
ミ,,゚Д゚彡「パスならパス。ドライブならドライブ。ってな」
ミ,,゚Д゚彡「ドライブしてパスや、パスに見せたショットがないんだよ」
(´<_`)「プレーが繋がっていない……」

ボールを見つめる弟者
自分自身を……使う
考えた事もなかった
兄者にパス。自分でシュート
これだけじゃ、ダメなんだ


(´_ゝ`)「話は聞かせてもらった」
(´<_`)「兄者!」
ミ,,゚Д゚彡「弟者……やるぞ」
(´<_`)「フサギコ先輩……」
ミ,,゚Д゚彡「お前ら2人がOFで、俺がディフェン──
池上「俺を忘れてもらっては困る」
(´<_`)「池上先輩!?」
池上「今度の試合に悔いは残したくない……弟者、やらせてくれ」
(´<_`)「もちろんですとも」
(´_ゝ`)「OK、それじゃあいこうか」
ミ,,゚Д゚彡「よし、来い!兄者、弟者!」

流石兄弟達は大きな一歩を踏み出した


ミ,,゚Д゚彡「違う!また攻めがワンパターンだぞ!」
池上「どうした兄者!足が止まっているぞ!」
流石兄弟「ぐ・・・・」

フサギコが弟者に、池上が兄者についての2対2
弟者の素早い判断力を鍛えるための練習である

(´<_`)「(くっ…さすがにフサギコ先輩のDFは厳しいな…。)」
(´_ゝ`)「弟者よ!マークを振り切ったぞ!」
(´<_`)「あ、兄者にパス──

──パシッ

弟者の出したパスは池上にカットされる

池上「遅い。ノーマークになると同時にパスを出せ」
(´<_`)「(しかし……少しでも目を離したらフサギコ先輩にカットされてしまうんだ……)」
ミ,,゚Д゚彡「弟者、考えすぎるな。自然体のままでいけ」

(´<_`)「(自然体……)」


(´<_`#)「うおおおおお!」

突然スピードを上げる弟者

ミ,,゚Д゚彡「なっ──」

突然の出来事に抜かれてしまうフサギコ
しかし次の瞬間には池上がカバーに来ていた

池上「甘いぞ弟者」

──ピッ

池上がカバーに来たと同時に弟者は兄者にパスを出す

(´_ゝ`)「ナイスだ弟者!」

そのまま兄者はシュートを決めた

(´<_`)「こういう仕方もあるのか……」
ミ,,゚Д゚彡「その調子だ。さぁ!もう一本!」

彼らの挑戦が、新たに始まった。


前のページへ] 戻る [次のページへ