( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第36章  新人戦




――ガラガラガラ…

( ^ω^)「おいすー」
('A`)「おう、おはよ」
(=゚ω゚)ノ「うぃーすだヨウ。朝は寒いヨウwww」
( ´∀`)「おはようモナ」
( ゚∀゚)「男は冬にこそタンクトップを……ぶぇくしっ!」
( ^ω^)「みんな、晴れバスの今月号持ってきたおwwwみんなで読もうと思って
     まだ開けてないおwww」

そう言ってブーンは紙の包装を破く。

('A`)「GJ…と言いたいとこだが…もうちょいきれいに破けよwww」
(=゚ω゚)ノ「どれどれ?表紙は…?『ひろゆき高校、ウィンターカップ優勝で夏冬連覇!』
     …かヨウ。この前のウィンターカップの結果かヨウ。ここウィンターカップも
     初出場なんだヨウ?すげぇヨウ…」
('A`)「『神の申し子、荒巻スカロチノフ巻頭インタビュー!』…荒巻…?」
( ´∀`)「たまたま同じ苗字なだけかもしれないモナ。とりあえず読んでみようモナ」




  ( ・∀・)『まずは、インターハイに引き続きウィンターカップ優勝、
       おめでとうございます』
  /,' 3『ありがとうございます』
  ( ・∀・)『初出場で夏冬制覇。素晴らしい快挙ですが…やはり「天才荒巻」の入部が
      大きいのでしょうか?そのあたりについてはどうお考えですか?』
  /,' 3『そんなわけないですよ。よりよい環境によりよい指導者、よりよい仲間が
      集まったからこその結果でしょうね。うちが僕だけのチームではないということは
      試合を観て頂けたならわかるはずでしょうし』
  ( ・∀・)『監督のシャキン氏は非公式にですが過去に日本代表候補に選抜された経歴を
      持っていますね。そういった方に指導してもらったことで学んだことなどは
      ありますか?』
  /,' 3『シャキンコーチには毎日毎日、新しいことを学ばせて頂いてばかりです。選手と
     して確かな実績を持つ方にバスケットを教えてもらえることはとても誇りです』
  ( ・∀・)『荒巻選手の現在のポジションはPGですがフォワードへの意欲はありますか?
      荒巻選手のスキルならばフォワードとしてもやれると思いますが?』
  /,' 3『今のところはないですね。中学時代はパワーフォワードやってたんですがね。
     昔からポイントガードには憧れてたんですよ。シャキンコーチに相談してみた所、
     シャキンコーチは快く承諾して僕をポイントガードとして使ってくれました』


  ( ・∀・)『長身のポイントガードというのは最近増えてますからね。そうした選手に
      対抗する時はパワーフォワードとしてのスキルを活かせるようにできれば敵は
      ないでしょうね』
  /,' 3『あくまで最終手段、ですがね。出来る限りはポイントガードの土俵で勝負したいと
      思ってますよ』
  ( ・∀・)『なかなかにクリーンですね。では最後に、新人戦への意気込みをお願いします』
  /,' 3『もちろん優勝を狙いますよ。勝たなきゃ楽しくないじゃないですか。県を制して
     地方大会も制したいです。地方大会ではまた違うチームとやれますしね。今から
     楽しみですよ』
  ( ・∀・)『ありがとうございました』
  /,' 3『こちらこそありがとうございました』
                                         」

(=゚ω゚)ノ「…部室にある写真の荒巻先生って人と似てるヨウ」
( ´∀`)「ってことは荒巻先生の…家族モナか?」
( ゚∀゚)「同い年にこんなすげぇやつがいたとはな…」


('A`)「決勝ではFOX学院ってとこと試合して24点差で勝ってるな。こっちも初出場で
   インターハイベスト8の成績を残してるらしい」
( ^ω^)「…すごいお。けど来年、再来年にはこのチームに勝てるようにしたいお」
(=゚ω゚)ノ「そうだなヨウ。っしゃ、んじゃ朝練始めっかヨウ」
('A`)「だな。俺らは俺らにできることをするだけだ」
ブーン「今日も頑張ろうだお!新人戦ももうすぐだお!」
 ・
 ・
 ・
その頃…。

―今北産業大学付属今北高校・職員室―

(■_■)「はい…はい。なるほど順調ですか…では早ければ来年にでも…はい。失礼します」

――ガチャッ…ツーッツーッツーッ…

(■_■)「来年は今北の年だ。そのためにも来年までにはギコを一流に育てなくてはな…」
・・・・・
・・・・
・・・
・・



(´・ω・`)「さぁ、いよいよ明日から新人戦が始まる。前回と同じようにニー速は
       地区予選パスだ。前みたいに地区予選は余裕で突破したいものだね」
一同「もちろん!」
( ^ω^)「今度はもっと上に行ってやるおwww八頭身待ってろだおwww」

翌日から始まった新人戦地区大会。ブーン達は特に目立ったアクシデントに見舞われることなく、無事に
地区大会を突破した。

(*^ω^)「やったお!!県大会だおーーwww」
('A`)「今度こそもっと勝ち進んでやるぜ」
(´・ω・`)「(着実に県大会レベルの力は身につけてきているようだね。いい感じだ。
       これであとは県大会。名のあるチームと当たって勝つことができれば…
       全国への道は確実に見えてくる)」

1週間後、VIP高へ1通の文書が送られてきた。差出人はニュー速県バスケットボール連盟。
中身は県大会の組み合わせ表だった。

(´・ω・`)「お、きたきた。どれどれ……」

――がさがさ

(*´・ω・)「……」


―体育館―

('A`)「VIP高ぉーーーーー!!ファイッ!」
一同「おおぉぉぉぉぉぉ!」

――ダンッ!ダンッ!ダンッ!

('A`)「集合!」

――ダダダダダ…キュキュッ!

(´・ω・`)「やぁ。今日新人戦の県大会の組み合わせが届いたよ。じゃじゃーん♪♪」

なぜかテンションの高いショボンが組み合わせ表を開く。

( ^ω^)「えーと…VIP高VIP高…あったお!」
('A`)「初戦が阿凡高校…か」
(=゚ω゚)ノ「この間負けたとこだヨウ。2回戦で…シードのラウンジ学園!!」
( ´∀`)「流石兄弟……!!」
( ゚∀゚)「4番もかなり上手いんだよな、確か」

前回敗北を喫した阿凡高校。ここに勝てば県で通用する実力を証明できる。
さらに全国レベルのラウンジ学園と試合することでVIP高を全国的に見た実力も計れる。
VIP高にとっては願ってもないチャンスだろう。

(;^ω^)「でも一回負けたとこと試合するのはやっぱり不安ですお…」
(´・ω・`)「後向きに考えたらね。でも前向きに考えれば以前からどれだけ成長できたのかを
       知れる。そうだろう?」


('A`)「なるほど、把握」
(=゚ω゚)ノ「ショボン先生に言われると何でもできるような気になるヨウwww」
(´・ω・`)「それは僕の力じゃない。君たち自身の力だ。自信を持とう」
一同「はい!」
('A`)「っしゃ、それじゃ今日も気合い入れていくぞー!」
一同「バッチコーイ!」
(*´・ω・)「ほぅ……?」
一同「志村、違う違うwww」
ξ゚听)ξ「(最近ちょっとはっちゃけすぎだわこの人www)」
・・・・・
・・・・
・・・
・・


(´・ω・`)「さぁみんな、いよいよ阿凡高校戦だ。僕たちに出せる限りの力を出し切ろうじゃないか。
      遠慮しないで勝っちゃって、イインダヨー?」
一同「グリーンダヨー!」
( ^ω^)「あ、みんな、ちょっとちょっと…」

――ごそごそごそ…

('A`)「どうした?ブーン」
(*^ω^)「みんなちょっとケツ出すおwww」


一同「死ね!氏ねじゃなくて死ね!」
(;^ω^)「ちょwwwやましいことは何も考えてないおwww景気付けにこれを使うお」

ブーンは満面の笑みでフリスクを差し出す。一同はわけがわからず困惑する。
ただ一人…ショボンを除いては。

( ^ω^)「これを尻の穴につっこむお」
('A`)「ちょwwwありえねぇwwwやだよwwwやめr…ちょ、ショボン先生!?アッー!!」

ブーンから逃れようとするドクオをショボンががっちりと掴む。身動きのとれないドクオの
尻の穴にブーンは容赦なくフリスクを突っ込んだ!!

('A`*)「フォォォォォォォ!」
(=゚ω゚)ノ「!?」
( ´∀`)「!?」
(*゚∀゚)「!!」
('A`*)「あひぃぃぃん何コレ!?何か変な感じ!あひゃぁぁぁぁぁん!!」

(=゚ω゚)ノ「ど…ドクオ…??」
('A`)「…生まれ変わった気分だ…体中の細胞の動きを感知できる気がする。
   なんて冴えた気分なんだ…」
(;´∀`)「…………」
(;^ω^)「みんなもやるお!」


(=゚ω゚)ノ「わ…ちょ、やめ……フォォォォォォォ!フリスクででこんな気分になれるなんてー!!」
(*´∀`)「フォォォォォォォ!くる……何か来ちゃうモナーーー!!」
(*゚∀゚)「フォォォォォォォ!これだ…俺が求めていたのはこれだったんだーーー!!!」
ξ゚听)ξ「……………」
(*゚ー゚)「……………」
(*^ω^)「さぁ、ツンも……」
ξ゚听)ξ「ちょ…!!」

――デュクシィィィィッ!!!!!!

(#)ω^)「もぺぇぇっ!?」
ξ゚听)ξ「死ね!歩く猥褻物!!!」
(´・ω・`)「あーあー、自業自得だよ、内藤君」
( ^ω^)「…………」

審判「VIP高校対阿凡高校の試合を始めます!!両校のスターティングメンバーはコート中央へ!!」

(*^ω^)「さぁ、行くお!!今の僕達に怖いものなんてないお!!」
一同「ザッザッザッザッ…」

阿凡D「な…なんだ…?」
阿凡C「前とはふいんき(ryが違う…!!お前ら…絶対に油断するんじゃないぞ…」
阿凡F「あぁ、ただならぬオーラが滲み出てきてるぜ…」

阿凡高校。偏差値は50あるかないかの高校である。


審判「試合中のコールはVIP高を白、阿凡高を黒とします!互いに礼!」

         「「お願いします!!」」

センターサークルにジョルジュと阿凡Fが入る。

(*゚∀゚)「お前に俺は倒せない」
阿凡F「……?はぁ…」

審判がボールを投げ上げる。ジャンプボールを制したのはジョルジュ。弾かれたボールは
ブーンがキャッチ。ドクオとイヨウが両翼を走り、ブーンはドクオへパスを出す。
ドクオはボールをキャッチし、ゴールへ向かう。速攻に反応した阿凡Dがドクオの正面を塞ぐ。

――ダムッ!

ドクオはそのまま1on1に持ち込み、ディフェンスに正面を阻まれたままレイアップへ。

阿凡D「(速攻はなかなかのものだが以前経験しているからな…簡単には決めさせん!)」

ドクオはレイアップの体勢からボールを下ろし、体を180度反転させ、空中でゴールに
背中を向ける。

阿凡D「(しまった、5番か…!!)」

ドクオはゴール下付近まで走りこんできたブーンにパスを出し、ブーンがレイアップを沈める。



('A`)「ナイッシュ!!」
( ^ω^)「おっおっwナイスパスだおw」
阿凡D「おい、ノーマークで走らせんなよ!!何やってんだ!」
阿凡C「わ…悪い…速すぎて追いつけなかった…(何で追いつけないんだ…)」
('A`)「っしゃ、マンツーだ、一気に行こうか!」

――バチッ!!

('A`)「ナイス、イヨウ!」
阿凡C「(パスカット…なんて瞬発力してやがる…!!)」
(=゚ω゚)ノ「いよっ」

――ザシュッ

阿凡C「ノーマークだ!打てっ!!」
阿凡D「お…おう!」

――シュッ…ガツッ

( ゚∀゚)「モナー、そっち行ったぞ!!」
( ´∀`)「リバウンドー!モナ」

――ばしっ

阿凡F「ただのマンツーなのに何で攻めきれないんだ…?」
( ^ω^)「モナー、速攻だお!!」
( ´∀`)「把握モナ!!!」


 ・
 ・
 ・
――ビーーーーーッ!!

審判「試合終了!!スコア通り、81-63で白!!」

(*^ω^)「勝ったおーーーーwwwww」
('A`)「やったぜ!!阿凡高校に勝った!!」
(=゚ω゚)ノ「前よりも無理なく試合を進められたヨウw気分がいいヨウw」
( ´∀`)「次はいよいよラウンジとモナね」
( ゚∀゚)「待ってろ流石兄弟!!」
(´・ω・`)「よし、よくやったね。今日で各自、レベルアップを自覚できたと思う。
      明日の相手はラウンジ学園だ。気を引き締めていこう」
一同「うぃっさぁーーーーーっ!!」
(´・ω・`)「ちなみにだ。フリスクをアナルに突っ込む行為は…『秘伝・アナリスク』と呼ばれている。
      これを会得するには長い年月をかけた修行が必要だ。本来素人にどうこうできる物では
      ないんだよ。今回はたまたま何もなかったが下手をすれば命に関わる」
(;^ω^)「そ…そんなに危険なものだったんですかお…」
(´・ω・`)「知らなかったのなら仕方ないさ。ただ今後は使用禁止だ。君達も命の方が大事だろう?
      運が悪ければ審判にドーピングと判断される場合もあるからね。よって…」

(´・ω・`)「 ア ナ リ ス ク 禁 止 令 ! ! !」
( ^ω^)「おっ…」


前回敗れた阿凡高校に快勝し、自らの成長を自覚したブーン達。
明日の相手はウィンターカップ県予選準優勝のラウンジ学園。
今北に敗れはしたものの、フルタイムベストメンバーで闘ったとしたら
間違いなく今北よりも高いレベルを持つだろう。
明日の試合でブーン達が全国のレベルに達しているのかどうかが試されることとなる。

―ラウンジ学園―

ラウンジ監督「明日の相手はVIP高というところだそうだ。阿凡高校に18点差で勝ったようだ。
       マネージャーが試合のデータをパソコンのフォルダにまとめておいてくれたから
       各自確認するように」
(´_ゝ`)「おk。パソコンなら任せておけ」
(´<_`)「さすがだな兄者」
(*´_ゝ`)「よせよ弟者ww」

――カタカタカタカタ…

(´_ゝ`)「………」
(´<_`)「どうした兄者?フォルダ内のファイルを開くだけなのに何を…」
(´_ゝ`)「おk。ブラクラゲット」
(´<_`)「なぜネットに繋ぐんだ兄者www」

第36章 完


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