( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第6章 イヨウの秘密
目覚まし時計「じりりりりりんぐ…じりりりりりんぐ…」
――バチン!
目覚まし時計「…………」
カーテンが勢いよく開けられる。
( ^ω^)「今日は6時半に起きたお。朝練するお!」
ブーンは手早く準備を済ませ家を出発した。
――学校
( ^ω^)「7時ちょっと過ぎ…かお。」
(ダンッ…ダンダン…)
( ^ω^)「お?」
ブーンが体育館に行くと、そこにはドクオとイヨウがいた。
('A`)「おう、おはよう。どうしたんだ、ブーン?」
( ^ω^)「おいすー。朝練しようと思ったんだお。何で2人はいるんだお?」
(=゚ω゚)ノ「俺も昨日でめでたく部員になったわけだし朝練やるべきかな、
って思ったんだヨウ」
('A`)「朝の自主練習は当然だろ?俺は昨日も来てたぜ」
( ^ω^)「(こういうところで差がつくのかお…ちょっとスタートが
遅れたけどこれから頑張らなきゃいけないお)」
('A`)「っしゃ。んじゃやるか、イヨウ」
(=゚ω゚)ノ「昨日の続きだな?望むところだヨウ」
( ^ω^)「ぼぼぼ、僕も混ぜて欲しいお!!」
('A`)「まずはストレッチしてからだ。ケガしたら元も子もないからな。」
( ^ω^)「把握だお」
ブーンはストレッチをしながら2人の1on1を眺めている。
2人は昨日は屋外で足元が滑りやすかったために力をセーブしていたのか、
屋内での2人の動きはブーンにとっては超人的なものだった。
( ^ω^)「(…いつか必ず追いついてみせるお…)」
( ;ω;)「おっ…おっ…それにしても昨日頑張りすぎたせいで筋肉痛ヤバイお…
体曲がんないお…」
('A`)「お。終わったかい?んじゃあやるか」
( ^ω^)「お!直したほうがいいところとかあったらガンガン
教えて欲しいお!」
('A`)「お、どうしたんだ急にやる気出して…じゃあまずはだな…」
( TωT)「(いきなりかお…)」
その後1時間近くはドクオとイヨウがブーンにアドバイスをする時間となった。
(=゚ω゚)ノ「まぁまだ改善するべき所はたくさんあるけど気にするなヨウ。
これから上手くなればいいんだヨウ」
('A`)「そういうことだ。そろそろ教室行こうか。」
( ^ω^)「もっとやりたかったお…」
('A`)「これからはいつでもできるっての。あ、イヨウ!忘れてないだろうけど
今日は部室の掃除だからな!サボるなよ。」
(=゚ω゚)ノ「あ…当たり前じゃないかヨウ(くそっw)」
('A`)「サボったりしたらショボン先生に掘られちゃうかもな」
(=゚ω゚)ノ「俺の趣味は掃除なんだヨウ」
( ^ω^)「ちょwwww」
――教室
('A`)「いきなり授業かぁー…タルいな…なぁブ…」
( -ω-)「ぶぶぶぶぶぶぶん…ぶぶぶぶぶぶぶん…」
('A`)「(…あぁ、寝てるのか……)」
('A`)「ちょwwwいびきおかしいwwwww」
先生「ドクオ君、静かにしてもらえますかね?」
('A`)「あ…すみません。(何で俺だけ?ww)」
先生「んーー、じゃあねぇ、一週間後はちょっと小テストするからね。
春休みに出てた課題と同じくらいのレベルだからちゃんと
復習しておくんだよー」
( -ω-)「……………」
('A`)「(ブーンのためにも…これは言わないでおくかw)」
('A`)「つぅか寝顔がデジモンみてぇwwwww」
――ちーんぽーんかーんぽーん…
( ^ω^)「パチッ!」
('A`)「むはぁっ!?」
( ^ω^)「昼飯食うお!!ハムハムばくばくもしゃもしゃ…」
('A`)「ちょww炒飯飛んできたwwwwきめぇwwwww」
( ^ω^)「午後の授業が始まったお。寝るお。」
( -ω-)「ぶぶぶぶぶぶぶん…ぶぶぶぶぶぶん…」
――ぶっ
('A`)「…?」
ブーンの後ろの席の女子生徒が失神した。そう。ブーンは屁をこいたのだ。
ブーンが眠っている間、教室は大騒ぎだった…。
――ちーんぽーんかーんぽーん…
( ^ω^)「パチッ!」
('A`)「うっひょい!?」
( ^ω^)「ドクオ、部活行くお!」
('A`)「お…おう(こいつパワプロの主人公みたいだな…)」
('A`;)「…じゃあ俺は矢部なのか?」
⊂( ^ω^)⊃「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーンwww」
('A`)「だからはえぇwww」
――部室前
(=゚ω゚)ノ「イヨウ」
('A`)「お、ちゃんと来たなw」
(=゚ω゚)ノ「菊の貞操は守りたいからな」
( ^ω^)「アナルは開発しておくべきだお」
('A`)「こういうのドン引きっていうんだっけ?」
(=゚ω゚)ノ「その通り」
( ^ω^)「……」
('A`)「そういえば部室の鍵はショボン先生が持ったままだな。
取りに行くか・・・」
ξ゚听)ξ「はい、鍵もらって来たわよ」
('A`)「お、いい仕事するねぇ」
ξ゚听)ξ「うっさい」
('A`)「(不細工には厳しいのね…)」
( ^ω^)「では…開けるお…」
――カチッ、ガラララ…
扉は鉄製の引き戸のようだが、ほこりが溜まっているのか開きが悪い。
(*゚ー゚)「くさい…」
('A`)「うへぇ…今日のブーンみたいだ…」
(=゚ω゚)ノ「kwsk」
('A`)「かくかくしかじかへーこいてぷー」
(=゚ω゚)ノ「!!」
ξ゚听)ξ「!!」
(*゚ー゚)「きめぇ(ボソッ)」
(;^ω^)))「…生理現象だお…」
('A`)「いや、あれはテロだった。」
(=゚ω゚)ノ「お前バスケやめて自衛隊はいれば?お国のために戦えw」
( ^ω^)「ちょwwww」
一同は部室へ足を踏み入れた。
ξ゚听)ξ「ほこりくさぁぁい!」
(*゚ー゚)「んーー・・・」
('A`)「まず窓開けるか…」
窓も開きが悪かったが何とか開く。
今日は風が出ていたため部室の異臭は少し和らいだ。
(´・ω・`)「やぁ。集まったようだね」
('A`)「ショボン先生!ちわーす」
( ^ω^)「おいすーですー」
ξ゚听)ξ「こんにちわー」
(*゚ー゚)「こんにちは」
(=゚ω゚)ノ「…こんちわ」
(´・ω・`)「…イヨウ君」
(=゚ω゚)ノ「…なんですかヨウ?」
(´・ω・`)「入部を認める前にひとつだけ約束して欲しいことがあるんだ」
(;゚ω゚)ノ「…何ですか」
(´・ω・`)「わからないかい?」
(=゚ω゚)ノ「………」
(´・ω・`)「知らないというなら言わせてもらおう。ここでは暴力事件を
起こさない。そう約束して欲しい」
(=゚ω゚)ノ「……どうしてそれを…」
( ^ω^)「…どういうことだお?」
(´・ω・`)「…イヨウ君が話すべきかな?
君自身を知ってもらうためにも」
(=゚ω゚)ノ「…わかったヨウ」
('A`)「……」
(=゚ω゚)ノ「俺はミニバスからバスケを始めたんだ。小さい頃から
遠くからのシュートが好きだったのかは知らないけど…
ずっとスリーの練習をしまくったんだ」
( ^ω^)「…(やっぱりイヨウもたくさん努力してたんだお…)」
(=゚ω゚)ノ「その後俺はVIP東中学に入って、バスケ部に入部した。
ミニバスでの経験も幸いして1年からレギュラーとれたよ」
ξ゚听)ξ「……」
(=゚ω゚)ノ「でも入部して一年も経たないうちに上級生とモメて…
俺は……殴った」
(*゚ー゚)「………」
(=゚ω゚)ノ「部活はもちろんやめさせられて腐ってた俺がであったのが
ストバスだった。…簡潔に言うとこんな感じだヨウ。
でも安心してくれ。俺はここでそんなことを
起こすつもりは毛頭無い」
(´・ω・`)「大事なことを忘れているよイヨウ君。
君が暴力を振るった原因は君に嫉妬した上級生の
悪質な嫌がらせだろう?自分だけを悪者にしなくていい」
(=゚ω゚)ノ「…なんでそんなことまで…あんた何者だよ…」
(´・ω・`)「あまり詮索しないで欲しい。掘られたくなければね」
(=゚ω゚)ノ「…把握」
( ^ω^)「まぁ過去なんて関係ないお!大事なのはこれからだお!」
(´・ω・`)「黙れよ屁こき屋」
('A`)「ちょwwwwなんで知ってるんすかwwwww」
(´・ω・`)「件の異臭騒ぎの噂は職員室中に広まっていたよ」
( ^ω^)「ちょwwwwwwwww」
(´・ω・`)「まぁいい。まずは掃除を始めようか。」
一同「はーい」
――ちん!ちん!しゅっ!しゅっ!
( ^ω^)「ほこりすごいお…」
('A`)「あぁ…でも前の人たちは結構きれいに使ってくれたみたいだな。
余計なものが落ちてないから助かるぜ」
ξ゚听)ξ「あら?写真があるわ。」
( ^ω^)「お?見てみるお」
(=゚ω゚)ノ「…人の良さそうなおっさんだな。この人が前の顧問の
先生っぽいなヨウ」
('A`)「…この人どこかで見たことあるぞ?」
(´・ω・`)「荒巻先生は元全日本選手だったからね」
ξ゚听)ξ「そんなすごい人なのに活動すらままならなかったなんて
可哀相ね…」
(´・ω・`)「荒巻先生の指導方針は『まず楽しめ!』だったからね。
まったりした場所でやれて本望だったと思うよ」
( ^ω^)「何でショボン先生は知ってるんだお?」
(´・ω・`)「詮索はしないで欲しいといったはずだが?」
( ^ω^)「フヒヒ、すみませんww」
(*゚ー゚)「うん、だいぶきれいになったね!」
気付けば部室はだいぶ様になっていた。
('A`)「よし、これで新しいメンバーも加えて、部室も手に入って、
VIP高バスケ部本格始動だな!」
( ^ω^)「だお!頑張るお!」
ξ゚听)ξ「まず部員ね」
(*゚ー゚)「ツンちゃんムードぶち壊し…」
(=゚ω゚)ノ「うひょw言うねぇしぃちゃんww」
(´・ω・`)「よし、それじゃあ着替えて体育館へ。
昨日と同じメニューだ。」
( ゚ω゚)「………」
('A`;)「………」
(=゚ω゚)ノ「……?」
(´・ω・`)「シャトル150本、ダッシュ150本を3セットだ」
(= ω)ノ「………」
――…キュッタタタタ…キュッタタタタタタタタ…
日の沈み始めた体育館にスキール音が響き始めた。
この時、体育館から少し離れた場所で一人の生徒が練習を眺めていたことに
誰も気付かなかった…。
第6章 完
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