( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第8章 ジョルジュ



モナーが入部して1週間がたった。練習はいまだにシャトルとダッシュが
続いていた。モナーが体型的に耐えられるかをブーン達は心配していたが
やはりそれなりの中学のバスケ部で3年間過ごしただけあり、ひとまずは
慣れたようだった。

――教室

( ^ω^)「今日も朝練頑張ったおwwwwwwでもモナーはすごいお…
    もうダッシュメニューに慣れちゃってたお…」
('A`)「お前はどうなんだ、ブーン?」
( ^ω^)「お…?そういえば初日ほどの疲労はないお!」
('A`)「な?めちゃくちゃキツイ練習でも繰り返すことによって
   体が動きを覚えてきて無駄な筋肉を使わなくなるから
   余分な疲労がたまらなくなってくるんだよ。そうすることで
   練習の効率も上がるしな」
( ^ω^)「(雑誌で流石兄弟が言ってた、体に刷り込む反復練習…もっと頑張るお!)」
('A`)「しかしあと1人入りゃ試合やれるのになぁー。
   なかなか見つからないもんだぜ」
(*^ω^)「今はまだ体を作る時期だお!基礎練を徹底反復して体に染み込ませて
    高校バスケに馴染める体を作るお!」
('A`)「お、珍しく正論w」
担任「んーー、みんなおはよう。今日はお知らせしていた通り午後まで
   体力検定、午後からは授業ねー。文句言わないでよー、先生だって
   めんどくさいんだからー。じゃあねー、まずこの間の小テストの採点が
   終わったみたいだからね、返すよー、出席番号順に取りにきてねー。
   5教科を500点満点で採点してあってー、学年平均は350点。
   クラス平均は先生計算するの嫌いだから出してないよー。
   はい、じゃあ1番の人ー、はい次2番の人ー…」


('A`)「この間のテストもう返ってくるのか…ブーン、どうだった?」
( ;ω;)「抜き打ちテストなんてひどいお…」
('A`*)「(お前はそのときデジモンみたいな顔で寝てて、
    俺が教えてやらなかっただけなんだけどなwwwwww)」
( ^ω^)「でも中学でも見たような問題が多かったからなんとかなったお!
     所詮は中学レベルだおwwwwww」
('A`)「おっと、もうすぐ俺らの番だな、行こうぜ」

そして…

('A`)「さて、どんなもんかね…」
(*^ω^)「わっふるわっふる」
('A`)「431点か…もっととれたな…ちぇ、もうちょい勉強しときゃよかったな。
    ブーンは?」
( ω)「……………」
('A`)「どうしt……アッー!!」

ブーンの成績は500点満点中122点だった。

('A`;)「…中学レベルの問題じゃ…なかったのか…?」
(;^ω^)「ど…どうやら気のせいだったみたいだお…w」
('A`;)「………」
担任「ちなみにねー、最高得点は497点で最低得点は118点だよー。
   みんな最高得点目指して頑張ろう!それじゃあもうすぐ鐘鳴るから
   HR終わるねー。体操服に着替えて、うちのクラスはまず50m走からだから
   トラックに集合するようにー。」



('A`)「ブーンwwwwwwドベギリwwwwww」
( ^ω^)b「まだ下がいるということは僕もまだまだ捨てたもんじゃないお」
('A`)「ねーよwwwwwwしかしトップのやつすげーよな…1問くらいしか
    間違えてないんだぜ」
( ^ω^)「たぶんツンだお。ツンめちゃくちゃ頭いいお」
('A`)「へぇ〜、部活の時みんなで見せっこするか」
( ^ω^)「だお。僕の予想では最低得点だったのはイヨウだおwwwwww」
('A`)「とりあえず外出ようぜ。あぁー、体力検定マンドクセ」

――グラウンド
トラックへ向かう2人。

担任「はい、みんな揃ったねー。50m走計るけどもー、男子2人ずつ、女子2人ずつで
   順番に走るからねー。」
( ^ω^)「今日はブーンして走るおwwwwww」
('A`)「げ、ブーンと走るの俺じゃねーかwwwwww
   お前のブーン速すぎてきもいwwwwww」
( ^ω^)「ちょwwwwww嫉み乙wwwwww」
('A`)「フヒヒwwwwww真理wwwwww」

2人の会話は周りから見るとかなり怪しいものであった。
そして…

担任「それじゃあドクオ君、内藤君行くよー…ヨーイ…」

――ピィッ!
笛の音が雲一つ無い青空に響き渡る。ブーンとドクオは勢い良く駆け出した。


⊂(#^ω^)⊃「デストロイだおーーーーーーーーーっ!!」
('A`;)「(まじはえぇ…)」
記録員「内藤君、5秒3!ドクオ君、6秒6!」
Σ('A`;)「5秒3てwwwwwwありえんwwwwブーンきめぇwwwwww」
( ^ω^)「でもブーンしない状態だと7秒切るか切らないか程度だお。
     あまり気落ちするなお」
('A`)「なんか腹立つwwwwww」

――ザワザワザワ…

( ^ω^)「なんだお?あの人だかり…?」
('A`)「砲丸投げみたいだな、誰かすげぇマッチョがいたりしてwwwwww」

2人は人込みをかきわけ人だかりの前の方へ移動した。

( ゚∀゚)「…………」
( ゚ω゚)「すごい筋肉だお…ドクオはエスパーかお?」

彼の体操服には「長岡」と書かれていた。

('A`)「お、投げるみたいだぜ。あの体格だし15mくらい飛ぶんじゃねーかwwwwww」
( ^ω^)「無理無理wwwwww」
(#゚∀゚)「ファァァァ…ブルスコォォォォ!ファァァァァァァァ!!」
('A`;)「(…ファービー?wwwwww)」

謎の掛け声と共に勢いよく投げられた砲丸は空高く舞い上がり、
豪快に地面に叩きつけられた。



記録員「えーと…長岡君の記録は…、ん?体育委員ー!
    メジャー緩んでるよー!しっかり引っ張っといてくれないと
    実際の記録より増えちゃうからー!」
体育委員「緩んでませーん!」
記録員「え…じゃあこれが記録…?嘘だろう…?いや、しかし……
    うーん……信じられないな…まぁいいや、俺関係ないし。長岡君、記録29m!」

その瞬間周りからはどよめきと拍手が起こった。

('A`;)「…マジで…」
(;^ω^)「バケモンだおwww」
('A`)「…あの長岡ってやつ次は走り幅跳びみたいだな。俺らのクラスは
   まだ50m走終わってないしあの長岡ってやつ追いかけてみようぜ!」

――砂場

( ^ω^)「さっきよりギャラリー増えてるおwwwwww」

ジョルジュは助走をつけ勢い良く走り込み――舞った。
この表現が何よりもしっくりとくる跳躍を見せた。



記録員「8m33cm!」

そこはまたもやざわめきと拍手に包まれた。

( ^ω^)「すごいお…信じられないお…ドーピングアスリートみたいだおww」
('A`)「記録はもちろんだがあの滞空時間…身長は170cm後半くらいかな?
    あいつダンク余裕でできるぜ、たぶん…」
担任「あー!ドクオ君、内藤君やっと見つけた!何してるのー…
   みんな待ってるんだから勝手な行動はしないでねー。探すの
   めんどくさいんだからー…」
('A`)「フヒヒ、すみません」
( ^ω^)「ごめんなさいだお」
('A`)「もう抜け出せそうにないな…あの長岡ってやつ見たかったのに」
( ^ω^)「あとでバスケ部誘ってみるお!」
('A`)「いや、あれは色んな部で争奪戦が起こるな…野球とかサッカーに
    とられちまいそうだけど、あいつ欲しいなー…」

その後、ブーンとドクオは体力検定を淡々とこなし、午後の授業を終え、
体育館へ向かうため下足箱にいた。


野球部「きみきみ!聞いたよ!体力検定満点だったんだって!?
    すごいなぁー、君みたいな人が野球部に入ってくれたら甲子園
    行けるよ、テレビ出れるよ〜?」
( ^ω^)「体力検定満点!バキktkrwwwwww」
サッカー部「何言ってんだ生臭坊主ども!君のような美少年は
      サッカーをやるべきだ!女の子にモテるよ〜?」
テニス部「やっぱー、時代はテニスじゃね?爽やかに汗を流そうじゃないか☆彡」
相撲部「す…相撲が君には似合うでゴワス…」

ジョルジュは下足箱で20人近い勧誘に囲まれていた。

('A`)「あちゃー…やっぱな、諦めるか…」

その時ジョルジュが口を開いた。

( ゚∀゚)「そこにおっぱいはあるのか?」
勧誘中の方々「………へ?」
( ゚∀゚)「お前らの求める道のその先に、おっぱいがあるのかと聞いている」
勧誘中の方々「おっぱい…?何こいつ…危なくね…あぁ…俺ら
       やっぱいらねぇや…俺らもいらねぇよ…お前ら引き取れよ…」

気付けばそこには誰もいなくなっていた。

('A`)「(あちゃーwwwwwwまぁこっちとしては願ってもいない展開だ、
    早速勧誘を……)」

???「君はおっぱいの先に何を望む?」
( ゚∀゚)「誰だ!?」


漫研「僕達は漫画研究会…もう一度問う。君はおっぱいの先に何を望む?」
( ゚∀゚)「俺が求めるのはおっぱいのみ…それ以上でも以下でもねぇ…」
漫研「気に入ったよ…君の望み、叶えてやろうではないか…何が望みだ?」
(*゚∀゚)「涼宮ハルヒHカップバージョン」
漫研「ひひひ…見た目どおり、大胆な男だ…しかしそれでいい…」

漫研部員は持っていた紙に猛烈な速さで何かを書き付けていく……速い。
その絵が完成するのに1分とかからった。

漫研「君の望みは…これだろう?」

('A`;)「(うわぁーなんだあの絵…?アニメのキャラみたいだな…
     しかし体と顔でバランスがとれていない…あの顔には貧乳の体が
     最もバランスよく適合するはずだ…)」
( T∀T)「おおおぉぉぉおおおおぉぉぉぉぉ!!」

ジョルジュは涙を流し大声を張り上げながら地面に膝をつき、頭上で両手を
絡ませるような体勢をとる。まる神へ祈るかのように……。
しばらくするとジョルジュは立ち上がり、左腕を振りながら狂ったように叫びだした。

( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」


( ^ω^)「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
(;゚∀゚)「貴様……何者だ?」
( ^ω^)「おっぱいハンターが自分の名前を名乗るのはタブーだお」
( ゚∀゚)「貴様もおっぱいハンターか……同志よ!!」
( ^ω^)「そうだお!僕達は同志だお!だからバスケ部入るかお?」
(*゚∀゚)「入る入るちょー入る!!うひゃひゃwwwwww」
('A`)「(な…なんだおっぱいハンターって!?……まぁ……
    ブーンGJwwwwww)」
( ^ω^)「僕は内藤ホライゾン!ブーンって呼んでくれお!」
( ゚∀゚)「うるせぇ屁こき屋。
     俺はジョルジュ長岡だ。ジョルジュって呼んでくれ」
('A`)「(あれ…あいつら…今自分の名前名乗ったよ?ねぇ……?
    ダメだ、理解不能だ…頭がパンクする…)」

こうしてジョルジュ長岡が入部し、VIP高校バスケ部にはようやく
試合に出場できる5人のメンバーが揃った。
そしてブーンとジョルジュの間に鉄の絆が生まれたことは言うまでもない…。

第8章 完


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