第10話「料理部からの使者」
放課後に体育館で練習をしていたトンファー部の前に荒巻が現れた。
( ゚∀゚)「何だよ。またクラブ委員会からの廃部警告かよ。
言っとくけど部員4人いるから廃部にはできないからな。」
/ ,' 3「今日はクラブ委員会としてではなく、料理部の部長として話に来ました。」
(´・ω・`)「・・・クラブ勝負をしたいのね。」
/ ,' 3「そうです。」
( ^ω^)「勝負内容と勝者が敗者にしてもらうことはなんですかお?」
/ ,' 3「勝負内容は料理勝負。勝者が敗者の部員を4人引き取る。」
(;^ω^)「えっ?!」
ξ゚听)ξ「トンファー部って今4人しかいないわよね。」
( ゚∀゚)「はぁ?ふざけるなよ!そこまでしてトンファー部を廃部にしたいのかよ。」
(´・ω・`)「・・・確か料理部も4人しか部員いないよね?」
/ ,' 3「そうです。ですから負けた部は即廃部になります。」
(;^ω^)(これは何か大変なことになってきたお。)
(´・ω・`)「うーん。この勝負はちょっと受けられないね。」
( ゚∀゚)「当たり前ですよ!馬鹿馬鹿しい。」
( ^ω^)「どっちかが廃部なんてちょっと無茶ですおね。」
/ ,' 3「無茶を承知でお願いしています。もし勝負を受けてくださったらこれを差し上げます。」
そう言うと荒巻は手に持っていたカバンの中身を取り出し、体育館の床に並べた。
( ゚∀゚)「こ、これは、現在入手不可能で伝説のおっぱいDVDと言われている。
[パイ子ちゃん危機一髪]じゃねーか!」
(´・ω・`)「ウイニングイレブンの最新作だ!まだ発売されてないのに!」
( ^ω^)「ポーションのプレミアムボトルだお!」
ξ゚听)ξ「ジューシーチューブだわ!」
( ^ω^)「ジューシーチューブって何かお?」
ξ゚听)ξ「グロスよ。」
(;^ω^)(グロスって何かお?)
/ ,' 3「もう1度言いますが、クラブ勝負を受けて下さったならこれら全てを差し上げます。」
( ゚∀゚)「やってやるぜ!」
(´・ω・`)「やりますよ。」
( ^ω^)「やりますお!」
ξ゚听)ξ「やります。」
その後、トンファー部の部室で大反省会が行われていた。
テーブルの上には荒巻からもらったお宝グッズが置いてあった。
( ゚∀゚)「・・・。」
(´・ω・`)「・・・。」
( ^ω^)「・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・。」
(´・ω・`)「まんまとはめられたね。」
( ゚∀゚)「[パイ子ちゃん危機一髪]出されたらちょっと俺も断れなかったです・・・。」
( ^ω^)「ポーションうめぇええぇwww。」
ξ゚听)ξ「何ポーション飲んでるのよ。」
(;^ω^)「あ、ちょっと喉かわいていたお。」
(´・ω・`)「まあ、クラブ勝負はやるしかないね。
問題は料理勝負なんだけどこの中で料理に自信ある人いる?」
(;^ω^)「インリンレベルですお。」
( ゚∀゚)「食べるのは得意ですけど・・・。」
(´・ω・`)「僕もあんまり自信はないなあ。たまに料理はするけど。」
ブーン達の視線は自然とツンに集まった。
ξ゚听)ξ「え?あたしですか?料理はできますけど・・・あ、そうだ。」
そういうとツンはカバンから弁当箱を取り出した。
ξ゚听)ξ「今日のお弁当少し残したんですけど食べてみますか?」
( ^ω^)「練習終わってお腹減っていたお。」
( ゚∀゚)「これはうまそうだな。」
(´・ω・`)「じゃあ、ちょっとみんなで食べてみよう。」
ブーン達はツンの弁当の残りの玉子焼きや肉じゃが食べ始めた。
( ゚∀゚)「う・・・。」
(´・ω・`)「こ、これは・・。」
( ^ω^)「うううう・・・。」
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / うめぇぇぇぇえぇえ!!!!
∧_∧ / /
(^ω^ / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
あまりのおいしさにブーンは思わず椅子から立ち上がりガッツポーズをした。
( ゚∀゚)「うーまーいーぞおおおお!!!」
ジョルジュは口から光を発しそうな勢いで叫んだ。
(´・ω・`)「とてもおいしいね。」
( ^ω^)「ツン、めちゃくちゃおいしいお!」
ξ////)ξ「そ、そう?ありがとう。」
( ^ω^)「これなら料理部といい勝負ができるお。」
( ゚∀゚)「そうだな。」
しかし、ショボンだけは浮かない顔をしていた。
( ^ω^)「あれ?ショボン先輩どうかしましたかお?」
(´・ω・`)「ツンの料理は確かにおいしいんだけど相手はあの荒巻だからね。」
( ゚∀゚)「え、荒巻ってそんなにすごいんですか?」
(´・ω・`)「全国高校生料理選手権のベスト16だからね。」
( ^ω^)「で、でも、ツンの料理もすごくおいしいですお。」
(´・ω・`)「今回は絶対に負けられない勝負だからね。勝率は上げれるだけ上げた方がいい。」
ショボンは腕を組んで考え込んだ。
( ^ω^)「と、言っても料理勝負じゃ僕達の出番なんてないですおね。」
( ゚∀゚)「そうだよなぁ。中途半端に手伝っても足引っ張るだけだし。せいぜい応援するくらいだぜ。」
(´・ω・`)「まあそれはそうなんだけどね。」
( ^ω^)「僕達は体動かすのがメインですお。」
その言葉を聞いたショボンが目を見開いた。
(´・ω・`)「それだ。」
( ゚∀゚)「え、何か思いついたんですか?」
(´・ω・`)「うん、いいことを思いついたよ。」
ショボンはブーン達に自分が思いついたアイデアの説明をはじめた。
第11話「料理部包囲網を破れ!」
トンファー部対料理部のクラブ勝負の日がやってきた。
放課後、家庭科室にクラブ勝負を行うメンバー達が集まった
/ ,' 3「それでは、料理部とトンファー部のクラブ勝負をはじめます。
勝負内容は料理の味です。作成する料理はチャーハン。制限時間は2時間。
審査員3人中2人がおいしいと評価した料理を作ったクラブの勝ちとなります。
今回の審査員は、審判部のボブ、キャシー塚本、味キングの3人にお願いします。
なお、トンファー部から追加ルールの説明があります。」
(´・ω・`)「料理勝負だけだと料理部が有利なので追加ルールを承諾してもらいました。
料理に必要な調味料、米、食材の3つを審判部の方が学園内に隠しました。
それぞれのチームは審判部が作ったカードに書かれている隠し場所のヒントを元に3つの材料を探して家庭科室まで持ってきてください。
はやく持ってこなければ調理の時間がなくなるのでかなり不利になります。」
( ^ω^)「さすがショボン先輩ですお。これなら体力も必要になって僕達にも有利ですお。」
( ゚∀゚)「とにかくさっさと材料見つけてツンを楽にさせてやらないとな。」
荒巻とショボンの説明が終わると、ボブが調理担当の者をそれぞれのキッチンの前に移動するように促した。
( ^ω^)「ツン、がんばってだお。」
ξ゚听)ξ「うん、一生懸命がんばって絶対に勝つわ。」
ツンと荒巻がそれぞれのキッチンの前に移動した。
(´・ω・`)「料理部も必死だろうから何か妨害とかしてくるかもしれない。気をつけたほうがいいね。」
( ゚∀゚)「荒巻が部長のクラブだから何が起こってもおかしくはないですね。」
( ^ω^)「わかりました。気をつけますお。」
ボブが料理部の3人とブーン、ジョルジュ、ショボンに食材を隠した場所のヒントが書いてあるカードを渡した。
( ^ω^)「僕は食材ですお。」
( ゚∀゚)「俺は調味料だな。」
(´・ω・`)「僕は米だね。」
( ^ω^)「えーと、ヒントは何かお・・・。」
ブーンはカードに書いてあるヒントを読み始めた。
( ^ω^)「光る風を追い越したら・・・君にきっと逢えるね・・・・。ちょwwwハピマテwww。」
ブーンがヒントの答えを考えているとボブが試合開始の声を上げた。
家庭科室から一斉に出て行く料理部の部員達とジョルジュとショボン。
ブーンは1人取り残されてしまった。
(;^ω^)(やばいお。全然わかんないお。)
心配そうにツンがブーンに声をかけた。
ξ゚听)ξ「ブーン、大丈夫?」
(;^ω^)「だ、大丈夫だお。ハ、ハンデだお。」
ξ゚听)ξ「そう、ならいいんだけど。がんばってね。」
ブーンは焦りながらも必死でヒントを読んでいった。
(;^ω^)「えーと・・・空を見上げた・・・闇夜に見つけた一瞬の輝き・・・そうか!屋上だお!」
ブーンは家庭科室から出て行った。
ブーンが家庭科室から出ると屋上へ上がる階段に行くまでの廊下にビッシリと画鋲がまかれていた。
(;^ω^)「さっそく、妨害してきたお。でも、回り道している時間はないお。」
ブーンは両手に装備していたトンファーのグリップを握り締め集中した。
( ^ω^)「ホワイティ、行くお!」
┫『了解。マイマスター。』
ブーンは少し後ずさりすると助走をつけて画鋲がまかれているエリアの直前でジャンプをした。
∧ ∧
三 _( ^ω^) フライングトンファー!
/ )、
/ ,イ 、 ノヽ ヽ
三/ / | ( \ \
| | | /⌒! l l
三 | | ( / / | |
((ll!) ヽ ./ / \ (!l))
/ / ゝ )
三 / < / /
ヽ_ゝ/ /
ヽ__ゝ
三 三 三⊂二二二二 ̄二⊃
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ブーンはフライングトンファーで画鋲のまかれているエリアを無事に通過した。
( ^ω^)「よし、あとは階段を上るだけだお。」
ブーンが階段を上がっていくと、上から亀の甲羅が大量に転がってきた。
(;^ω^)「まだ、妨害があるのかお!ホワイティ、いくお!」
┫『了解。マイマスター。』
∧_∧
_( ^ω^) トンファー無限1UP!
/ )、
∩ / ,イ 、 ノヽ ヽ
| | / / | ( \ \
| || | | /⌒!. l l
| || | ( / / | |
| |((ll!) ヽ / / \ (!l))
∪ / / ゝ )
/ < / /
ヽ_ゝ/ /
ヽ__ゝ 1upドゴォォォ
1upドゴォォォ
川 1upドゴォォォ
∧ ∧ .| ̄ ̄ ̄ ̄
∵. ・ ( ) |
ヽ===ノ三|
| ̄ ̄ ̄ ̄
ブーンはトンファー無限1UPで他の甲羅が全て下に落ちるまで時間を稼いだ。
( ^ω^)「よし、甲羅は全部下に落ちたお。あとは階段を上るだけだお。」
ブーンは階段を上がり、屋上へのドアの前についた。
(;^ω^)「何かまた妨害がありそうだお。」
ブーンが屋上のドアを開けるとブーンの顔面にバットが飛んできた。
_____
(_____二二二)三 三
∩ 三 r´ ̄ ̄ ̄\ トンファーイナバウアー!!
| | 三 / ノ ヾ
| | //  ̄ 入 ヽ
| | //∨ ̄∨/ 入 \
| |ニ(!、) / / ゝ )
∪ / / \ \
三 /_/ \ \_
三 ヽ、_ヽ {_ ___ゝ
ブーンはトンファーイナバウアーでバットをすかさずかわした。
屋上に上がったブーンとすれ違うように料理部の部員が屋上から出て行き、階段を降りていった。
料理部の部員は食材の入った袋を持っていた。
( ^ω^)「かなりリードされたお。急がないといけないお。」
ブーンは屋上を探し回り食材の入った袋を発見した。しかし、水道タンクの上に置いてあった。
(;^ω^)「また、妨害だお。高くて届かないお。」
┫『私を使えば問題ない。飛ぶんだマイマスター。』
( ^ω^)「わかったよ!ホワイティ!」
/ )
./ /
/ / トンファージャンプ!
/ /
./ /_∧ , -つ
/ / ^ω^) ./__ノ
/ \ / /
.| へ/ /
| レ' /、二つ
| /
/ /
/ /
/ /
/ ノ
/ / ミ
ヽ_つ
∩
| |
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| |
| |ニ⊃
∪
ブーンはトンファージャンプで無事に食材の入った袋を手に入れた。
( ^ω^)「よし、食材をゲットしたお。時間がないから一気に階段を降りるお!」
┫『了解。マイマスター。』
\ ∧_∧
\ .\ _( ^ω^) トンファ〜 降下!
\ \ / )
\ \ / ,イ 、 ノ ヽ .∩
\ \ / / | ( \\| |
\ | | | /⌒! l l| |
\| | ( / / | || |
((ll!) ヽ ./ / \(!l))| |
\ / / ゝ ) ∪
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ズギャギャギャ ヽ_ゝ/ /
ヽ__ゝ
ブーンは階段を滑り降りていった。
( ^ω^)「絶対に料理部には負けないお!」
階段を降りたブーンは全力で家庭科室へ走っていった。
第12話「戦場は家庭科室」
トンファー部対料理部のクラブ勝負。屋上で食材をゲットしたブーンは急いで家庭科室へ戻ってきた。
( ^ω^)「ツン、戻ったお!」
ブーンがツンに食材の入った袋を渡した。
ξ゚听)ξ「ありがとう。これで全部揃ったわ。」
ツンは袋の中から食材を取り出すと調理を始めた。
ブーンがまわりを見回すと荒巻のいるキッチンには食材の入った袋しか見当たらなかった。
( ^ω^)「あれ?あっちのチームはどうなっているんですかお?」
( ゚∀゚)「荒巻の方はブーンより先に食材を持ってきた奴がいただけだ。」
( ^ω^)「じゃあ、こっちがかなり有利ですお。」
(´・ω・`)「あとはツンを信じるだけだね。」
やがて料理部の残りの2人が帰ってきた。荒巻は材料を受け取ると調理を始めた。
時間的に余裕のない荒巻だったが、包丁さばきやフライパンの扱いは正確で速かった。
(´・ω・`)「思ったより時間的なアドバンテージはなさそうだね。」
( ゚∀゚)「それでもツンならやってくれる!」
( ^ω^)「ツン、がんばれだお!」
ブーン達の応援を受けてツンは調理を進めていった。
やがて制限時間が終わりボブが調理終了の声を上げた。
ξ゚听)ξ「ふぅ、何とか間に合ったわ。」
( ^ω^)「お疲れ様だお。」
テーブルに並んで座っている審判部のボブ、キャシー塚本、味キングの3人。
テーブルの上にはツンと荒巻が作ったチャーハンがそれぞれ3人分置いてあった。
/ ,' 3「それでは、各自チャーハンを食べて美味しいと思った方のクラブ名を言ってください。」
まず、味キングがツンのチャーハンを食べ始めた。
「うーーーまーーーいーーーぞおおおおおおおお!」と叫びながら口から光線を発した。
(;^ω^)「あの人、口から光線が出てるお。」
(´・ω・`)「味キングの口から光線が出たね。あれは特大の賛辞なんだ。」
( ゚∀゚)「まずは1勝いけそうだぜ。」
続いて味キングは荒巻のチャーハンを食べ始めた。
すると、味キングの体が徐々に空中に浮かんでいった。
(;^ω^)「えっ!」
ブーンが目を凝らしてよく見ると味キングは龍の頭の上に乗っているように見えた。
そして、龍と味キングはゆっくりと上に昇っていく。
「これはまるで空に昇るようなおいしさだああああああああ!!!!」
そう言うと龍に乗った味キングは家庭科室の窓を突き破って空のかなたへと消えていった。
(;^ω^)「ちょwwどっちの勝ちなんだおwww」
/ ,' 3「テーブルの上にメモがあります。」
荒巻がそのメモを手に取ると読んだ。
/ ,' 3「チャーハン勝負、勝者は料理部。by味キング。と書いてあります。」
( ゚∀゚)「くっ。まずはあっちの勝ちか。」
(´・ω・`)「ちょっとまずいかも。」
(;^ω^)(いつの間にメモを置いたんだお。謎な人だったお・・・。)
2人目の審判であるキャシー塚本がチャーハンを食べ始めた。
不機嫌な表情で黙々とツンと荒巻のチャーハンを食べていくキャシー塚本。
やがて両方のチャーハンを全て平らげてた。
そして、何も言わずに黙っているキャシー塚本。流れていく沈黙の時間。
荒巻は耐えられずにキャシー塚本に声をかけた。
/ ,' 3「あのー、そろそろ判定をしてほしいのですが・・・。」
キャシー塚本はいきなり怒りながら話し始めた。
「あんた達、私に嫌がらせしたでしょ!家庭科室の入り口に水の入ったペットボトル置いてたでしょ!怖くて入れないじゃないの!」
/ ,' 3「い、いえ、そのようなことはしてませんが・・・判定をお願いしたいんですけど。」
キャシー塚本は「ドーン!」という叫び声と共に荒巻のチャーハンの皿を床に投げつけた。
/ ,' 3「・・・は、判定はどうなるのでしょうか?」
荒巻は恐る恐るキャシー塚本に聞いた。キャシー塚本は言った。
「あんたのチャーハンはね。上品すぎるの。チャーハン本来が持つカオス的な味がないのよ!
だからツンって子のチャーハンの方がおいしいのよ!」
( ゚∀゚)「や、やったぜ!これで1勝1敗だ!」
(´・ω・`)「このまま一気に勝ちを掴みたいね。」
( ^ω^)「やったお、ツン!やっぱりツンの料理は最高だおね!」
ξ////)ξ「あ、ありがとう。」
最後の審判であるボブ。彼の判定でクラブ勝負の結果が決まる。
家庭科室にいる全ての者の視線がボブに集まった。
ボブは視線に耐えられず、緊張の汗を流しながらチャーハンを食べていた。
(´・ω・`)「あんなに緊張してたら味わかるかな。」
( ゚∀゚)「この前誤審しているボブですからね。嫌な予感がするぜ。」
( ^ω^)「おいしさなら絶対にツンの方が勝っているはずですお。」
やがてボブはツンと荒巻のチャーハンを全て食べた。
家庭科室に流れる静寂な空気。その空気をやぶるようにボブが口を開いた。
「どっちもうまいですね。こりゃまいったなあ。ドロー!なんちゃって。」
その瞬間、家庭科室にいる者全てがボブを取り囲んだ。ボブは半泣きになりがら言った。
「だってどっちもおいしいんだもん!優劣つけるの難しいよ!」
そこへ、ショボンが一声かけた。
(´・ω・`)「明日どっちかのチャーハンだけを食べるとしたらどっちを選ぶ?それが君の答えだよ。」
ボブはしばらく考え込んでいたが答えた。
「勝者・・・ツンです。」
( ゚∀゚)「うおおお!やったぜ!!!」
( ^ω^)「やったお!すごいおツン!」
(´・ω・`)「ツンが勝つって今朝の新聞に書いてあったよ。」
ブーンは思わずツンの両手を握って喜んだ。
ξ////)ξ「あ、ありがとう。」
ブーンはすぐに気づいてツンの手を離した。
(;^ω^)「あ、ご、ごめんお。嬉しくってつい・・・。」
ξ////)ξ「べ、別にいいけどね。」
家庭科室の片隅で荒巻は肩を落としていた。
/ ,' 3(これですべてが終わりか・・・。料理部の部長もクラブ委員会の地位も・・・。)
荒巻の元へショボンがやってきた。
/ ,' 3「勝負はつきました。約束どおり料理部4人はトンファー部に異動します。」
(´・ω・`)「ん?何のこと?」
/ ,' 3「え?」
(´・ω・`)「僕達は4人で楽しくやってるから別に君たちは来なくてもいいよ。部員の異動の約束は破棄するよ。」
/ ,' 3「・・・ほ、ほんとうですか?」
( ゚∀゚)「ま、お前が俺たちにくれたお宝グッズは返さねーけどな。」
(;^ω^)(やべ、ポーション全部飲んだから返せとか言われても返せないお。助かったお。)
/ ,' 3「あ、ありがとうございます。」
荒巻は深々と頭を下げた。
(´・ω・`)「君も被害者だってことはもうわかってるからさ。」
/ ,' 3「えっ!?」
(´・ω・`)「じゃあ、みんな行こうか。」
ショボンがトンファー部のメンバーに声をかけた。
( ゚∀゚)「今日は祝勝会やろうぜ!」
ξ゚听)ξ「じゃあ、キッチン借りて何か作ろうかしら。」
( ^ω^)「あ、それいいお。おいしいもの作ってだお。」
キッチンのまわり集まるトンファー部の面々。その表情はみんな明るかった。
To Be Continued...
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