10話
その一
「ジリリリリリ―――――!!」
部屋中に鳴り響く目覚まし時計の音によって、彼女の夢は終わりを告げた。
とても楽しい夢を見ていた気がする。
しかし、夢は一度覚めてしまうと霧のようにモヤモヤとしてしまって、
その内容が何であったか思い出すことは困難になってしまう。
なぜ、夢は覚めてしまえば忘れてしまうのだろう。
彼女は思う。
それはきっと、楽しい夢の内容を記憶できるのであれば、
人はすべての楽しみを現実ではなく、夢の中に求めるようになるからなのであろう。
何もかもが思い通りにならない現実を生き抜いてくためには、
あまりに楽しすぎる夢の内容は忘れなければならない。
だから、人は夢を忘れていく。
そして、現実の中へと戻っていく。
それはきっと、人が生きていくためにあらかじめ備わっている本能がそうさせるのだろう。
彼女はベッドから起き上がり、カーテンを開けて外の景色を見た。
いつもなら日差しが差し込むはずなのに、今日の外はなぜか薄暗い。
ξ゚听)ξ「……雨、か」
台風でも大雨でもなく、雨は小雨でしとしとと降り続けている。
彼女は、そっと自分の髪に手を触れた。
天然のくせっ毛のそれは、いつもより高い湿気のために通常の三倍カールしている。
今日の彼女の巻き毛は、まるでドリルのように鋭くとがっている。
どこまでも深く、地中を掘り進んでいくドリル。
やがて彼女は地球の中心、マントルまで到達し、
地球を内側から破壊してしまうのであろう。
ξ゚听)ξ「雨は……嫌いだわ」
ドリルはそうつぶやくと、制服に着替えて、
二階にある自分の部屋から降りて洗面台で身支度を始める。
顔を洗い、髪をとかす。
薄く化粧をした後、鏡の前でにっこりと笑う。
ξ゚听)ξ「……よし!」
鋭くとがったドリルヘアーをなびかせながら、彼女は玄関の扉を開ける。
しかしそこには、いつも待っているはずの幼馴染の姿は無かった。
ξ゚听)ξ「どうしたんだろう……ブーン」
お向かいにある幼馴染の家の二階にある彼の部屋を彼女は見つめた。
アフロにして以来、幼馴染は変わった。
いや、変わったというよりは元に戻ったと言ったほうがしっくりくる。
昔のような活発で明るい、ちょっとおバカな男の子に、彼は戻ったのだ。
それ以来、彼が彼女を待たせることは一度も無かった。
そう、今日までは……。
ξ゚听)ξ「もしかして……ブーンに何かあった……?」
不安に駆られた彼女は、幼馴染の家の玄関の扉の前へと進む。
そして、立ち止まる。
昔の、中ニ病を発症した頃の彼に戻ったのかもしれない。
そんな不安が彼女を支配していた。
ξ゚听)ξ「いや!中二病の頃のブーンに戻っちゃいやよ!」
あの頃のようなギスギスしたブーンなんて嫌だ。
今の楽しいブーンのままでいて。
そんな思いを込めて、彼女は叫んだ。
その叫び声はうす暗い雨の空に溶けていく。
その後彼女は、不安に駆られ、ただ立ちすくむことしか出来なかった。
周囲には、しとしとと振り続ける雨音だけ。
彼女はひたすらに、幼馴染の家の玄関の扉を見つめ続けた。
どのくらいそうしていただろうか?
永遠のような、一瞬のような、そんな時間。
そんな時を経て、玄関の扉が静かに開いた。
⌒
(::::::::)
(:::::::::::::::ノ
┌(´ω`)┐ < おいす〜……
ヽ ノ
┏┘└┓
チ――ン……
ξ゚听)ξ「………」
彼女は絶句した。
目の前には確かに幼馴染の姿がある。
だけど、いつもの彼とは決定的に違った。
そう。
幼馴染の頭上には、大便が……
否、
大便のようなヘアーがのっていたのだ。
ξ゚听)ξ「ブーン……その頭……どうしたの?」
なぜ?
どうして?
どうしてあなたはアフロじゃないの?
あなたのアフロはどこへ消えたの!?
『アフロはどこへ消えた?』
数年前にベストセラーとなった自己啓発本のタイトルのような疑問が
彼女の心の奥底から湧き上がる。
そして彼は性器の無い瞳で言った。
(´ω`)「湿気で髪がカールして……気がつけばこんな風にアフロが収縮したんだお……」
ξ゚听)ξ「……」
そんな幼馴染の髪の毛を見て、なぜか彼女はいやな予感がした。
六畳一間の貧相なアパート「行き倒れ荘」
そこが、彼の住まいであった。
「HEY YOU! 起きちゃいなYO!」
先日衝動買いした「ジャニーさん目覚まし」の声に目を覚ました彼は、
年中敷きっぱなしの万年床から起き上がり、
部屋から屋外に設置された廊下に出て、共同の洗面所へと向かう。
('A`)「今日は雨か……」
廊下には、雨水が浸入していた。
しっとりと濡れた廊下。
そして、降り注ぐ小雨。
雨の朝というのもまた一興。
そう思った彼は、雨に濡れる辺りの光景を見て一句詠んだ。
('A`)「五月雨に 心揺らぶる 俺の髪」
今は五月ではないし、心が揺られると言っておいて
下の句を「俺の髪」で締めているあたり、どうしようもない奴である。
('A`)「完璧だな……早速ノートに書き留めねば……」
そう思い、部屋に引き返そうと振り向いた矢先のことだった。
彼はバランスを崩して廊下の床に倒れこんだ。
彼はすぐさま起き上がり、違和感を覚えた足元を見る。
なんと、彼の下駄の鼻緒が切れていた。
('A`)「……なんということだ……不吉な……」
そう思いながらも、部屋に帰ろうと彼は顔を上げる。
そのときだった。
目の前を、黒猫が横切っていった。
('A`)「………」
彼は、今日何かとんでもないことが起こると確信した。
佐賀県吉野ヶ里遺跡にある竪穴式住居。
ここが、彼女の住まいであった。
「どきききききき――――――!!」
住居中に鳴り響く「弥生土器目覚まし」の音で目を覚ました彼女は、
藁布団から起き上がり、扉を開け、顔を洗いに井戸の方へと向かう。
外は雨で、地面はぬかるんでいた。
地面のぬかるみに足を取られながらも、何とか井戸にやってきた彼女は絶句した。
川 ゚ -゚)「井戸の水が……枯れている」
しょうがないので、彼女は遺跡内に設置された公衆便所へとやってきた。
やはり文明の発達とはいいものだ。
そんなことを思いながら、彼女は用を足し、顔を洗う。
目の前の鏡には、自分の姿が映っている。
しかし、鏡に映った自分の姿に、彼女は再び絶句した。
川 ゚ -゚)「しまった……化粧を落としていなかった……」
昨夜、呪術をした時の化粧を落とさないまま、彼女は眠りについていたのだ。
これはうっかり玉手箱。
彼女はしっかりと化粧を落とすと、飛行服に着替え、
自家用飛行機で彼女の通うVIP高校へと飛び立った。
しかしその途中、海上保安庁の飛行機に見つかった。
どうやら海上保安庁は、彼女の乗る飛行機を北朝鮮のそれと勘違いしているようで、
彼女は朝っぱらから海上保安庁と空中戦を繰り広げる羽目になった。
彼女の駆る飛行機は、ニーソク社製の「VIP774」
後部にプロペラエンジンを搭載した単葉機。
詳しい設定は「クーがダンスするようです」を参照されたし。
一方、海上保安庁の飛行機はマクドネル・ダグラス社製のF-15戦闘機「イーグル」
本来航空自衛隊にのみ配備されている戦闘機であるが、細かいことは気にしない。
エンジンの出力のみで離陸できるほどの強力な「ターボファンエンジン」
そして、世界最高水準のレーダーを備え、その実戦での撃墜数は開発されてからゼロ。
そんな凄まじい機体に勝てるはずがなかった。
あっさり被弾した彼女の機体「VIP774」は空中で爆発した。
間一髪、非常脱出装置で空中へと逃げ延びた彼女は、
パラシュートに吊られながら、その光景を見つめ、思った。
川 ゚ -゚)「今日は何か……不吉なことが……起こる」
( ^ω^)がアフロにしたようです
そのニ
私立VIP学園高等学校。
創立3年目、生徒数774人、校長「ひろゆき」。
校訓「それにしてもこの高校、ノリノリである」。
部活動、学業ともに県内ワースト5位に入る実力を持つ。
そんな滅びたほうが世間のためになる高校に、文部科学省から一つの通達書が届いていた。
ひろゆき「まいったな……」
薄暗い校長室の机の上で、彼はひとり、頭を抱えていた。
窓の外では、すっかりひどくなった雨音の中に、時折雷鳴が響き渡っている。
そこに、ノックの音がこだました。
「私です」
えろゆき「合言葉をいいたまえ。イナ……」
「……バウアー」
まろゆき「入りたまえ」
( ´∀`)「失礼するモナー」
そこに入ってきたのは、ブーンたちのクラスの担任であるモナーであった。
( ´∀`)「校長、何か用ですかモナー?」
ふろゆき「うむ。これを見てくれたまえ」
そう言って、校長はモナーに文部科学省からの通達書を渡した。
モナーはごくりと唾を飲み、その通達書を読み始めた。
( ´∀`)「これは……事実なのですかモナー?」
とろゆき「ああ……紛れも無い事実だ」
校長室で対峙する二人を、稲光が照らした。
( ´∀`)「何がいけなかったんだモナー?
必修科目の履修漏れも、いじめ自殺者の隠ぺい工作も完璧だったはずだモナー!」
大トロ「完璧だったさ……しかし、なぜかこの通達書が来てしまった……」
( ´∀`)「……無念ですモナー……」
サーモン「ああ……まだ志半ばであるというのにな……」
( ´∀`)「……何とかならないのかモナー!?」
モナーは校長の机ににじり寄り、その卓上を「バン」と叩いた。
しかし、その音は雷鳴によってかき消された。
シャチホコ「無理だ……上の……文部科学省の決定は絶対だ」
( ´∀`)「……orz」
その言葉を聞いたモナーは、「ガクリ」と崩れ落ち、床に手足を着いてうなだれた。
その日の教室は、いつものふいんき……ふきんい……ふりんき……不倫人妻……
雰囲気(やっと変換できた)とはまったく違っていた。
アフロであってアフロでない男。
ドリル女。
鼻緒の切れた下駄を履いたガイル。
パンツを顔面に被った変態。
パラシュートを引きずった少女。
クラスの誰もが、神妙な顔つきで教卓に立つ担任の姿を見つめていた。
( >)(<)「先生、話って何なんですか><!?」
ξ゚听)ξ「黙ってないで言ってください!」
('A`)「ソニックブーム!」
( :ω;)「アフロが元に戻んないお……」
川 ゚ -゚)「明日からどうやって学校に来よう……」
ただひたすらに押し黙る担任。
そんな彼に、生徒たちは口々に言葉を投げかける。
そして、一つの雷鳴。
それが止むと、担任は静かに口を開いた。
( ´∀`)「今日は重大な話があるモナー……」
息を飲む生徒たち。
そこに、また稲光。
そして、響く雷鳴。
その雷鳴の後に、担任は言った。
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 + 今日で「( ^ω^)がアフロにしたようです」は
〈_} ) | おしまいです!みんな風呂入って寝るモナー!
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
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,.:::.⌒⌒:::::ヽ ______________
(::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ \ /
(:::::::::::::::::::::人:::::::::::::::ヽ \ /
(:::::::::::/ ̄ ̄ ̄`ヽ::::::::: ) \/ ̄ ̄ ̄`ヽ、/
(::::::::/ ::::::::::) / ヽ
(::::::/ \,, ,,/ |:::::: ) / \,, ,,/ | <まあ、うすうすそんな感じはしていたが……
(:::::| (●) (●) |:::::ノ | (●) (●) |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, :| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, :|
. | `‐=ニ=‐ ' .:::| | `‐=ニ=‐ ' .:::|
\ `ニニ´ .:/ \ `ニニ´ .:/
( ´∀`)「というわけで、質問はあるかモナー?」
( >)(<)ノ「ハイ!バナナはおやつに入るんですか><!?」
( ´∀`)「入らないモナー」
( ^ω^)ノ「ハイ!バナナはアナルに入るんですか!?」
( ´∀`)「入るモナー。つhttp://boonsoldier.web.fc2.com/banana.htm」
ξ#゚听)ξ「そんなことより、なんで急に終わっちゃうんですか!!」
( ´∀`)「文部科学省から通達が来たモナー」
('A`)「文部科学省は関係ないだろう……常識的に考えて……」
ξ#゚听)ξ「本当のことを言ってください!!」
( ´∀`)「編集部が打ち切りにすると言ってきたモナー」
川 ゚ -゚)「要するに作者のネタ切れだな?」
( ´∀`)「言い方が悪いモナー!ギャグは引き際が肝心なんだモナー!」
('A`)「どう見ても引くのが遅すぎだろう……」
( ´∀`)「というわけで、このお話はおしまいだモナー」
( ^ω^)がアフロにしたようです <完>
作者の次回作はありません。みなさんさようなら〜
|| | | .\ .∩
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|| | | |./ .| | ∠ 異議あり!!
|| ヽ_ノ ./ .| | \_______
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( ´∀`)「なんだお前たちはモナー?」
( ´_ゝ`)bd(´<_` )「「我等、流石ブラザーズ!!」」
( ^ω^)「お、アイパーだお」
川 ゚ -゚)「臭いぞ、アイパー」
('A`)「なんで普通に俺たちの教室にいるんだよ……」
ξ;∀;)ξ「あははwwwwwwwwアイパーwwwwwwwww」
( ´∀`)「で、異議とは何だモナー?」
( ´_ゝ`)「こんな終わり方、納得がいかん!」
作者「そんなこと言われても……」
( ´∀`)「んじゃ、どうすればいいモナー?」
( ´_ゝ`)「そこで我等の流石な意見。さらわれたお姫様を助ければいいのだ」
b(´<_` )「そうすればきれいに締められる。さすが兄者!」
('A`)「何言ってんだこのバカどもは?」
(;^ω^)「この話は青春学園スポ根ドラマだお……」
( ´_ゝ`)「そんなことは百も承知。そこでだ……」
そういうや否や、兄者は立ち上がり、ツンの元へと駆け出した。
ξ;∀;)ξ「いやwwwwwwwwwアイパー来ないでwwwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)b「ツンさんはこの兄者がいただいた!」
兄者は腹を抱えてうずくまるツンを抱えようとしたが身長156cmの彼には無理だったため、
その役目を弟者に託して言った。
( ゚ω゚)「ツ―――ン!!」
( >)(<)「ツンさ―――ん!なんです><!!」
ブーンとわかんないですの悲痛な叫び声が教室内に響いた。
ξ;∀;)ξ「あははwwwwwww助けてブーンwwwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)「では、サラバだ!!」
ξ;∀;)ξ「いやwwwwwwアイパーが臭いwwwwww
助けてwwwwwwwきゃーwwwwwwwwwwwwwwwww」
流石兄弟とツンは教室のドアから出て行った。
( ´∀`)「というわけで勇者達よ!さらわれたドリル姫を救いに行くモナー!!」
( ^ω^)がアフロにしたようです
その三
ここはこの世のどこかにその入り口があるという異世界
「スダ・ドアカ・ワールド」
ブーン、ドクオ、クー、変態仮面の4人は、
電車を乗り継ぎ、長崎駅前で降りて、駅前でタクシーを捕まえて、
お金がなくなったからタクシーを降り、
そこから歩いて歩いて、
稲佐山の頂上にある駐車場の女子トイレの一番奥の個室の扉を開けた。
その便器のふたを開けると、そこには光の輪があり、
その光の輪に飛び込むことで、ついに4人は「スダ・ドアカ・ワールド」へとたどり着いた。
降り立った世界は一面の荒野。
空は暗雲が立ち込めており、その雰囲気は新興宗教の勧誘より怪しい。
彼等は再び歩いた。
雨の日も風の日もエルニーニョの日も。
歩いて歩いて歩き続けて、
その足が限界に近づいたとき、遠くに大きな城壁が見えた。
古代ローマの都市のごとく、外敵の侵入を防ぐために町を覆うようにして建てられた城壁。
城壁は茶色のレンガを積み重ねるようにして造られており、
歴史の香りがそこはかとなく漂っていた。
しかし、漂っていたのは歴史の香りだけではなかった。
硝煙や、建物、そして人の焼けるニオイ。
この町にいったい何が起きたというのか?
ブーンたちは走った。
野を超え、山を越え、森を抜け、砂漠を抜け、
「思ったよりも遠いお……」なんて考えながら、
友人セリヌンティウスのもとへ駆けるオサム?のように走った。
(;゚ω゚)「これはひどい」
近くまで来てみると、その町の惨状が手に取るようにわかった。
崩れ落ちた城壁。
すでにその存在意義の感じられない、完膚なきまでに破壊された町へと続く門。
そこからブーンたちは町の中に入る。
泣き叫ぶ赤子の声。
親を探す子供、そして子を探す親の叫び声。
焼け爛れ、骨格のみになった建物と人。
生き残った人々は、まるで浮浪者のような身なりで地面のあちこちに寝転んでいる。
その惨状を横目に、4人は壊されていない家屋の中へと浸入し
食べ物、金目の物をあさりつくした。
( ^ω^)「けっ!一文にもならないものばかりだお!」
('A`)「まあ、飯はうまいけどな」
川 ゚ -゚)「パンツ発見」
( >)(<)「それ僕にくださいなんです><!!」
他人の家をあさりつくし、まるで自分の家であるかのようにくつろいでいると、
その家の持ち主らしき者達が入ってきた。
(;凸)「あのー……」
('A`)「ああん?」
( ^ω^)「ノックしてから入って来きやがれだお!」
(;凸)「ひいいいいいいい!すみませんんんん!!」
( ^ω^)「で、なんのようだお?」
(凸)「私はこの家の持ち主のジムです。
町が魔王の軍勢に破壊されてしまいました……」
('A`)「へー」
( ^ω^)「それは大変だおね」
( >)(<)「パンティ♪パンティ♪」
川 ゚ -゚)「ブラジャー発見」
(凸)「ところで、あなたたちは強そうだ。いや、ファンキーだ!」
( ^ω^)('∀`)「「ですよねー」」
(凸)「どうか、魔王を倒してくれませんか!?」
( ´ω`)('A`)「「えー」」
( ´ω`)「面倒くさいおー」
(凸)「倒せば王様が酒池肉林の生活を与えるとおっしゃっています」
('A`)「よし!いくぞブーン!」
( ^ω^)「把握したお!魔王はどこだお!?」
(凸)「三丁目のタバコ屋の角を右に曲がってすぐです。
あと、これをもっていってください」
ジムはドクオに小さな風呂敷に包まれたあるものを渡した。
('A`)「こ、これはー!!」
(凸)「これさえあれば魔王は倒せます。さあ、行くのだ勇者たちよ!」
('A`)「把握した!」
( ^ω^)「酒池肉林だお〜♪」
( >)(<)「パンティいっぱいもらうんです」
川 ゚ -゚)「私は金と土地、そして税制優遇措置をもらおう」
ブーンたち4人はそれぞれの大儀を掲げ、正義の名の下に魔王退治へ出発した。
その四
魔王の城の上空は、雷雲で埋め尽くされていた。
周りには水の代わりに溶岩で満たされたお堀。
巨大なその城の概観は、まるで名古屋城のようだ。
唯一、城内への入り口として架けられた橋の入り口には、
屈強な衛兵が立ちふさがっていた。
('A`)「どうする?あいつ強そうだぜ?」
( ^ω^)「おっおっお。僕に任せるお」
そう言うと、ブーンはテクテクと衛兵に近づいていった。
衛兵「何の用だ!」
( ^ω^)「城内に入りたいんですが……」
衛兵「ならぬ!!」
衛兵の怒鳴り声が響き渡った。
それにひるむことなく、ブーンはアフロをまさぐり出した。
そして、アフロから大きなダンボールを取り出して言う。
( ^ω^)「宅急便ですお〜。ハンコくださいお〜」
衛兵「あ、すみませ〜ん。今、ハンコ持っていないんですよ〜」
( ^ω^)「そうですかお〜。それなら、
衛兵さんもここから離れるわけにもいかないだろうし、
僕が城内の方に直接ハンコいただきに参りますお!」
衛兵「すみませんね〜。ささ、お連れの方たちもどうぞ、お通りください」
( ^ω^)「お仕事ご苦労様ですお〜」
こうしてブーンたちは無事に城内へと侵入した。
そこからの戦いは地獄だった。
襲い掛かる敵との戦闘で、わかんないですは息絶えた。
しかし、ページの都合上割愛します。
幾多の試練を潜り抜け、3人はついに将軍の間、つまり魔王の部屋のふすまを開けた。
( ´_ゝ`)「待ちくたびれたぞ」
ふすまを開けた先にいたのは、流石兄弟の二人だけであった。
ツンの姿は、無い。
( ゚ω゚)「お前たち、ツンをどこにやったんだお!?」
(´<_` )「ふふふ、答えてほしくば、我等を倒してみろ!」
( ゚ω゚)「……そういえば、お前たちとは戦ったことが無かったお」
( ´_ゝ`)b「そうだ!ついに、雌雄を決するときが来たのだよ!!」
こうして、流石兄弟とブーン達の最初で最後の戦いが始まった
┏━━━━━━━━━━━┓
┃流石兄弟が現れた!! ┃
┗━━━━━━━━━━━┛
| (0987,00) | (^ω^ )
|/下天司ヽ.| @@@ 大
.@@@*:[465]:*:|| (´<_` )
( ´_ゝ`);・皿・;*;:||/゙゙ ヽ ('A`)
|::ヽ_ `ニづ)フニ|l つ iJ 大
|::::::::ヽ  ̄)  ̄| \ ヽ 〉
(゚- ゚川
大
orz
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┃サスガキョウダイ ┃ ブーン 5684 / 5684. ┃
┃ ┃ ドクオ 4695 /4695. ┃
┃ ┃ クー 9999 /9999. ┃
┃ ┃ ワカンナイデス 0 /256. ┃
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┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃流石兄弟の「グランドクロス」!!┃
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| (0987,00) | (^ω^ )
|/下天司ヽ.| @@@ 大
.@@@*:[465]:*:|| (´<_` )
( ´_ゝ`);・皿・;*;:||/゙゙ ヽ ('A`)
|::ヽ_ `ニづ)フニ|l つ iJ 大
|::::::::ヽ  ̄)  ̄| \ ヽ 〉
(゚- ゚川
大
orz
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┃アニジャ ┃ ブーン 5684 / 5684. ┃
┃オトウトジャ ┃ ドクオ 4695 /4695. ┃
┃ ┃ クー 9999 /9999. ┃
┃ ┃ ワカンナイデス 0 /256. ┃
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┃アイパーの法則が乱れる! ┃
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| (0987,00) | (^ω^ )
|/下天司ヽ.| @@@ 大
.@@@*:[465]:*:|| (´<_` )
( ´_ゝ`);・皿・;*;:||/゙゙ ヽ ('A`)
|::ヽ_ `ニづ)フニ|l つ iJ 大
|::::::::ヽ  ̄)  ̄| \ ヽ 〉
(゚- ゚川
大
orz
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┃アニジャ ┃ ブーン 5684 / 5684. ┃
┃オトウトジャ ┃ ドクオ 4695 /4695. ┃
┃ ┃ クー 9999 /9999. ┃
┃ ┃ ワカンナイデス 0 /256. ┃
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┃……ハゲタ\(^o^)/ ┃
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| (0987,00) | (^ω^ )<プゲラwww
|/下天司ヽ.| /⌒ヽ 大
/⌒ヽ*:[465]:*:|| (´<_`; )ナント…
(; ´_ゝ`);・皿・;*;:||/゙゙ ヽ ('∀`)<ハゲタwww
|::ヽ_ `ニづ)フニ|l つ iJ 大
|::::::::ヽ  ̄)  ̄| \ ヽ 〉
99999 (゚- ゚川<ピカピカダ
大
orz
┏━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓
┃アニジャ ┃ ブーン 5684 / 5684. ┃
┃オトウトジャ ┃ ドクオ 4695 /4695. ┃
┃ ┃ クー 9999 /9999. ┃
┃ ┃ ワカンナイデス 0 /256. ┃
┗━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━┓
┃敵を倒した!! ┃
┗━━━━━━━━┛
(^ω^ )<…
大
.
('A`)<…
大
ズーン……
(゚- ゚川<…
大
orz
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┃アニジャ ┃ ブーン 5684 / 5684. ┃
┃オトウトジャ ┃ ドクオ 4695 /4695. ┃
┃ ┃ クー 9999 /9999. ┃
┃ ┃ ワカンナイデス 0 /256. ┃
┗━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┛
( ´_ゝ`)「流石……だな……アフロ」
(;^ω^)「僕たち何にもしていないお……」
地面に横たわる流石兄弟は、ブーンの姿を見上げて言う。
( ´_ゝ`)「しかし……ツンさんはこの部屋には……いない」
( ゚ω゚)「なんだと?ツンはどこだお!?」
(´<_` )「ふふふ……あそこさ」
弟者は、震える手で天井を指差す。
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