第五話


その一


ここは某所にあるクラブハウス。
その中で人々は、今日のメインDJの登場を待ちわびていた。

前座のDJによるスクラッチが終了し、観客のボルテージも高まっている。
火照った体をもてあました観客の中には、服を脱ぎだすものも出てきた。

やがてしばらくの時間の、照明が落とされた。
観客達がいっせいに沈黙する。


そしてしばしの静寂の後、ご機嫌でノリノリなスクラッチ音とともにやつが現れた!



  


        イエーイ!!
      \  エビバディオワター??/
         ♪\(^o^) ♪
          _  )  > _ キュッキュ♪
        /.◎。/◎。/|
  \(^o^)/.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \(^o^)/
    )  )  .|        |/   ノ ノ
((((  > ̄ > )))) \(^o^)/ ((( < ̄< )))) 
              )  )
         (((  > ̄ > ))))

   \  イェ〜イ!!! オレタチオワタ!!!   /
    ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
    ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ



  

       人生オワタ!!
     \  オオワオワオワ人生オワタ!!/
         ♪\(^o^) ♪
          _  )  > _ キュッキュ♪
        /.◎。/◎。/|
  \(^o^)/.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \(^o^)/
    )  )  .|        |/   ノ ノ
((((  > ̄ > )))) \(^o^)/ ((( < ̄< )))) 
              )  )
         (((  > ̄ > ))))

   \ 首吊りイエーイ!! 練炭イエーイ!! /
     ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
     ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ



  

       オワオワオワタ!!単位オワタ!!
     \  ササササクシャノ留年キマタ!! /
         ♪\(^o^) ♪
          _  )  > _ キュッキュ♪
        /.◎。/◎。/|
  \(^o^)/.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \(^o^)/
    )  )  .|        |/   ノ ノ
((((  > ̄ > )))) \(^o^)/ ((( < ̄< )))) 
              )  )
         (((  > ̄ > ))))

    \ 樹海ヘgo!! 廃人go!! /
    ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
    ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ



  

        イエーイ!!
      \  ミンナ シヌジュンビok??/
         ♪\(^o^) ♪
          _  )  > _ キュッキュ♪
        /.◎。/◎。/|
  \(^o^)/.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \(^o^)/
    )  )  .|        |/   ノ ノ
((((  > ̄ > )))) \(^o^)/ ((( < ̄< )))) 
              )  )
         (((  > ̄ > ))))

   \ オーライオーライ!! チェケラベイベー!! /
     ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
     ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ



  

          オーマイガッ!!
        \ ナンテコッタイ!! /
         ♪ /(^o^)\♪
          _  )  > _ キュッキュ♪
        /.◎。/◎。/|
        .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  
     ◎  ◎       ◎  ◎      
   ◎  ◎  ◎   ◎  ◎  ◎        
     ◎ ◎        ◎  ◎       
  ティウンティウンティウン ◎  ティウンティウンティウン
           ◎  ◎   
      ◎  ◎  ◎  ◎  ◎
           ◎  ◎   
             ◎
          ティウンティウンティウン

 \ オレタチモ イッショニ ティウンティウンシ ヨウゼ!!!! /
      ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/ ('A`)/
      ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ ノ( ヘヘ



  
/(^o^)\「ナンテコッタイ!!」

ノリノリのステージの後、
暗がりの楽屋で一人、DJ☆オワタは頭を抱えていた。

今日のステージで、ダンサー達がティウンティウンしてしまったのだ。

こうなることは、まさに想定の範囲外であった。



  
/(^o^)\「来週ニハ大ステージガ待ッテイルノニYO!!」


DJ☆オワタのグループ
「DJ☆オワタとティウンティウンブラザーズバンド」は、
来週、幕張メッセで行われるダンス大会に出場が決まっていたのだ。

しかし、このままでは棄権せざるを得ない。

来週出場予定であった大会は、
多くのアーティストを生み出してきた由緒ある大会なのだ。
まさに、メジャーデビューへの大きなチャンスだった。

そのチャンスが、今にも手のひらからすり抜けようとしていた。



  
/(^o^)\「モウオレハダメダ!俺ノ人生\(^o^)/オワタ!」


DJ☆オワタは楽屋の天井からローブを吊り下げた。
さらに椅子の上に立つと、そのロープを自分の首に巻きつけた。


/(^o^)\「オカアサン、サキダツ不幸ヲ許シテチョンマゲ!」


そして勢いよく椅子から飛び降りようとしたその時、
楽屋の扉が「ガチャリ」と音を立てて開いた。



  


    |┃≡
    |┃≡
 ガラッ.|┃≡    
.______|川 ゚ -゚) < 話はすべて聞かせてもらった。
    | と   l,)
______.|┃ノーJ_



  
\(^o^)/「OH!アナタハ伝説ノプロデューサー
      『ミセス・クー』デハアーリマセンカ!!」


『ミセス・クー』

出身地、年齢、経歴不詳。

一部のDJの間では高校生という噂も立っている彼女は、
「ケツゲ・ザ・カン・クルー」や「シリメイシ」、「ホームメイド・アナル」など
数多くのアーティストのデビューに一役買い、
この世界では名前を知らないものはいない、伝説のプロデューサーであった。



  
川 ゚ -゚)「私に任せろ。最高にファンキーなダンサーを用意してやる」

\(^o^)/「ナントイウ幸運!コノスレハ間違イナク伸ビル!」


ミセス・クーはそれだけを言い残すと楽屋から消えていった。
その後姿を見つめて、DJ☆オワタは思った。


\(^o^)/「オレノ人生ハジマタ!」




ここはとあるファミリーレストランテ。
休日、平日を問わず客でごった返すこの店は、なぜか今日は貸切だった。


午後4時。


その店に、最高にファンキーな男達が集まった。



  

           ,.:::.⌒⌒:::::ヽ 
          (::::::::::::::::::::::::::::) 
           (::::::::::::::人:::::::::ノ 
           (:::: (^ω^):::::: )           
__       _   /    ヽ、       
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   / .|   | | _____       
||\..@@@    (⌒\|__./ ./ \     /.
||. . (´<_` )     ~\_____ノ|  \ /. 
.  _/   ヽ          \|   ('A`). < このメンバーはおかしいだろう……
.  |     ヽ          \ /    ヽ.  常識的に考えて……
.  |    |ヽ、二⌒)       / .|   | |   
.  .|    ヽ \@@@   (⌒\|__./ ./ . 
   ヽ、___( ´_ゝ`)     ~\_____ノ|   /⌒ヽ
.         _/   ヽ          \|  (´・ω・`).   
.         |     ヽ          \ /    ヽ、  
.         |    |ヽ、二⌒)       / .|   | | .   
.         .|    ヽ \\       (⌒\|__./ ./ .  
.         ヽ、____ \\       ~\_____ノ| .



  
('A`)「……なんでお前達がいるんだ?」

( ´_ゝ`)「ファンキーだからさ」

(´<_` )「流石だな、俺ら」

( ^ω^)「黙れアイパー。ファンキーと言えば僕たちだお」

( ´_ゝ`)「黙れ。我ら兄弟の二番煎じヘアーが」

(;^ω^)「二番煎じはそっちだお!」

(´<_` )「言ったもの勝ちという言葉を知らんのか?」



  
('A`)「お前らはコリア民族か?」

( ^ω^)「ニダー」

( ´_ゝ`)(´<_` )「「ニダー」」

(´・ω・`)「おい、俺を無視するな」


( ^ω^)('A`)( ´_ゝ`)(´<_` )「「「「 黙れハゲ! 」」」」


(´・ω・`)「よし、お前ら表に出ろ」



  
そんな風に盛り上がっていると、
彼らをここに招集した張本人たちがやって来た。


川 ゚ -゚)「やあ諸君。待たせたな」

( ^ω^)「おお、須名さん!相変わらずお美しいお!」

( ´_ゝ`)「監督!」

(´・ω・`)「監督!」

(´<_`;)「監督!俺は死ぬんですか!?」

('A`)「(……須名って監督なんだ)」


クーが席に座り、チョコレートパフェを注文した。



  
チョコレートパフェが届くと、
クーはそれをほおばりながら話を始めた。


川 ゚ -゚)「実は君達にお願いがある」

( ^ω^)「わかりました!引き受けましょう!」

('A`)「即答かよ」



  
( ´_ゝ`)「まあ待てアフロ。その前に話を聞こうか」

(´<_` )「流石は兄者。クールだな」

(´・ω・`)「で、お願いとはなんだ?」

川 ゚ -゚)「うむ」


そう言うと、クーは「パンパン」と手を叩いた。


川 ゚ -゚)「入って来い」



  
\(^o^)/「OH!コイツハふぁんきーダ!」

(´・ω・`)「なんだこいつは? ぶち殺すぞ」

川 ゚ -゚)「彼はDJ☆オワタ。ラッパーだ」

('A`)「おお、あなたは!」

( ^ω^)「ドクオ知っているのかお?」

('A`)「おお。彼はDJ☆オワタ。
   最高にネガティブで後ろ向きなライムを奏でる、
   今、クラブシーンで最も熱い男だ。」

( ´_ゝ`)「それは流石だ」

(´<_` )「で、お願いとはなんです?監督」

川 ゚ -゚)「こいつのバックダンサーになってくれ」


( ^ω^)('A`)(´・ω・`)( ´_ゝ`)(´<_` )「「「「「 引き受けた!!」」」」」



  
/(^o^)\「ナンテコッタイ!理由モ言ッテナイノニYO!」

( ^ω^)「ファンキーならばモーマンタイだお」

川 ゚ -゚)「それは良かった。では、MCを決めよう」

('A`)「DJ☆オワタがMCじゃないのか?」

\(^o^)/「オレハDJダYO!」



  
(´・ω・`)「ならば、俺様がMCをしてやろう」

( ´_ゝ`)「いや、待て。俺がする」

( ^ω^)「そうはいかんざき!MCは僕だお!」

(´・ω・`)「ならばジャンケンだ!」

( ^ω^)( ´_ゝ`)「「 把握した! 」」


(´・ω・`)「最初はパー」


( ^ω^)( ´_ゝ`)「「 しまったー!! 」」


(´・ω・`)「ふはは!俺様の勝ちだ!」


(;^ω^)(;´_ゝ`)「「 一生の不覚!! 」」



  
川 ゚ -゚)「それでは、ハゲ番長がMC。あとはダンサーだ」

(´・ω・`)「ふはははは!任せろ!」

\(^o^)/「マカセタYO!」

川 ゚ -゚)「集合は土曜日。幕張メッセだ」


( ^ω^)('A`)(´・ω・`)( ´_ゝ`)(´<_` )「「「「「 把握した!!」」」」」



時は流れて土曜日の幕張メッセ。
裏から会場に入った五人は、楽屋でクー、DJ☆オワタと落ち合った。


\(^o^)/「サア、今日ハ熱イらいむヲ頼ムYO!」

(´・ω・`)「任せろ」

川 ゚ -゚)「ダンスのほうはどうだ?」

( ^ω^)「モーマンタイだお!」

( ´_ゝ`)「観客に流石と言わせてやる」

(´<_` )「流石だな俺ら」

('A`)「さーて、リハーサルに行くか」


というわけで、『DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズ』はリハーサルをオワタ。



  
そしてライブは始まった。

『DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズ』はオオトリを飾る大事な役目だった。

前座、一番手、二番手とステージが進む。
それにつれて、観客のボルテージは確実に高まっていた。


(;´_ゝ`)「流石に緊張してきたな……」

('A`)「ああ。最高にドッキドッキ☆ラブメールだぜ……」

(´<_`;)「手の平に馬……手の平に馬……」

(;´・ω・`)「おおおおおおおお、俺はぜぜぜぜ全然緊張していないぜぜぜ!!

( ^ω^)「これはすごい緊張ですね」



  
そして、『DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズ』の
前のグループのステージが始まった。

観客の盛り上がりは最高潮。
モッシュやダイブなどが観客の間で平然と行われている。


そのときだった。


DJ☆オワタが血相を変えて楽屋に飛び込んできた。



  
/(^o^)\「ナンテコッタイ!」

( ^ω^)「どうしたんだお?」

/(^o^)\「DJ用ノみきさーヲ置ク台ガ壊レチマッタヨイ!」


( ^ω^)('A`)(´・ω・`)( ´_ゝ`)(´<_` )「「「「「 なんだってー!!」」」」」


/(^o^)\「コノママデハ演奏ガデキナイヨイ!
      俺ノ人生\(^o^)/オワタ!」


そう言って、DJ☆オワタは首を吊り始めた。



  

    |┃≡
    |┃≡
 ガラッ.|┃≡    
.______|川 ゚ -゚) < 待て。私に策がある。
    | と   l,)
______.|┃ノーJ_



  
楽屋の扉を開けてクーが入ってきた。


('A`)「お前はいつも突然だな」

\(^o^)/「OH!ソレハタスカルYO!」

川 ゚ -゚)「こいつを使え」



  
そう言って、クーはドクオのガイルヘアーを指差す。
___
\ / ←ここ
 ('A`)「ああん?どういうことだ?」

川 ゚ -゚)「こいつのヘアーの天辺にDJミキサーを乗せる」

/(^o^)\「ソレハくーるダゼ!」

('A`;)「おいおい。それは無茶だぜ」


すると、クーの調子が変わった。


川 ゚ -゚)「貴様のガイルヘアーは飾りか!」


あまりのクーの豹変振りに、楽屋にいる全員が息を飲んだ。
なぜなら、クーがはじめて語尾に「!」を付けたからだ!



  
(#'A`)「ふざけるな!俺のガイルヘアーは伊達じゃない!」

川 ゚ -゚)「ならばやってくれるな?」

(#'A`)「ああ! DJミキサーでも曙でも、なんでも乗せやがれ!」

\(^o^)/「コイツハ頼モシイゼ!」


そして、会場の歓声がやんだ。
とうとう、『DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズ』の出番が来たのだ。



  
( ´_ゝ`)「とうとう出番か……」

(´<_` )「俺たちの流石、観客に見せ付けてやるか」

('A`)「燃えてきたぜ!」

(´・ω・`)「俺様の熱いライム、観客にぶちかましてやる」

( ^ω^)「さあ、逝くお!」


男たちは立ち上がった。

それぞれにほとばしる熱いパトスを胸に秘めて、
彼らは運命のステージへと向かったのである。



   プロジェクトX 〜挑戦者たち〜
  
   「熱いライムをメロディに載せて」



(ここまでのBGM   地上の星/中島みゆき)



  
こちらを聞きながらお楽しみください
http://www.youtube.com/watch?v=kocHeBT6Jgk
  

         イエーイ♪
        \ ハゲラップハゲラップ♪/
           ♪\(^o^) ♪
         キュッキュ __) >_
           /.◎。/◎。/
           \ ̄ ̄ ̄ /
             \  /
             ヽ('A`)ノ 
    .:::.⌒⌒:::::ヽ    (( ヘヘ 
   (::::::::::::::::::::::::::::)   
(( (:::::::::::::人::::::::::::ノ    @@@@      @@@@
   (:ヽ( ^ω^ )::ノ ))  ヽ( ´_ゝ`)'')    ヽ(´<_` )'')
     丶  へ)     ヾ   r'         丶  へ)
     〈  i`ー´      〈  (,,)        〈  i`ー´
     (_,,ノ        (,,ノ         (_,,ノ
              /⌒ヽ
             (´・ω・`)   MCショボンが放つ ハゲのハゲによるハゲのためのRAP 
              ( つΘ∩   SO!ハゲRAP!  ハゲ革命 始まりの合図
              ) )|\ \
             (__)| (__)


「ハゲラップ」 
    
作詞:ユリオカ超特Q  
歌:ハゲ番長 & DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズ



  

         ボクハ長崎ウマレ長崎ソダチ♪
        \ オワテルヤツハ ダイタイトモダチ♪/
           ♪\(^o^) ♪
         キュッキュ __) >_
           /.◎。/◎。/
           \ ̄ ̄ ̄ /
             \  /
             ヽ('A`)ノ 
    .:::.⌒⌒:::::ヽ    (( ヘヘ 
   (::::::::::::::::::::::::::::)   
(( (:::::::::::::人::::::::::::ノ    @@@@        @@@@
   (:ヽ( ^ω^ )::ノ ))  ヽ( ´_ゝ`)'')     ヽ(´<_` )))
    (へ  ソ       ヾ   |          (へ  ソ
     `ー´i  〉         (,,)  〉         `ー´i  〉
        ゙、,,.)         ゙、,,)             ゙、,,.)
             /⌒ヽ
             (´・ω・`)    マイクチェック1・2!  頭皮チェック1・2!  
              ( つΘ∩   俺は東京生まれヒップホップ育ち! 禿げてる奴は大体友達!
              ) )|\ \
             (__)| (__)



  

         
        \ ボクハ イツデモ ゲンジツトウヒ♪/
             ♪\(^o^) ♪
           キュッキュ __) >_
             /.◎。/◎。/
             \ ̄ ̄ ̄ /
               \  /
               ヽ('A`)ノ 
    .:::.⌒⌒:::::ヽ      (( ヘヘ 
   (::::::::::::::::::::::::::::)   
(( (:::::::::::::人::::::::::::ノ         @@@@        @@@@
   (:ヽ( ^ω^ ):: y━・~~~))   ( ´_ゝ`)y━・~~~   (´<_` )y━・~~~
    (,,(  ヘ ヘ         ノ(   r'        ヾ 、`  ヘ ヘ
       ゝ 、,,) ,,)         ゝ⊃⊃           ゝ 、,,) ,,)            
              /⌒ヽ
             (´・ω・`)    ハゲそうな奴と大体同じ ハゲの道歩き見てきたこの髪!  
              ( つΘ∩    毎日むき出し俺の逃避! 何もしないそれ現実逃避!
              ) )|\ \
             (__)| (__)



  

         
       \ボクハ イツデモ ムイミデ ヒキコモリ♪/
             ♪\(^o^) ♪
           キュッキュ __) >_
             /.◎。/◎。/
             \ ̄ ̄ ̄ /
               \  /
               ヽ('A`)ノ 
    .:::.⌒⌒:::::ヽ      ( ヘヘ 
   (::::::::::::::::::::::::::::)   
(( (:::::::::::::人::::::::::::ノ●   @@@@ ●    @@@@ ● 
   (: ( ^ω^ )::ノ ))    ( ´_ゝ`)ノ     (´<_` )ノ
     (ヽ )        (ヽ )        (ヽ )      
      <●>      <●>        <●>       
              /⌒ヽ
             (´・ω・`)    YO!YO! 養毛剤!  逝く!逝く!育毛剤!
              ( つΘ∩   今となっては無意味な存在! 心も体も引きこもり! 
              ) )|\ \
             (__)| (__)



  

         
        \ サクシャハ テッペンハゲノ オソレアリ /
              ♪\(^o^) ♪
            キュッキュ __) >_
              /.◎。/◎。/
              \ ̄ ̄ ̄ /
                \  /
                ヽ('A`)ノ 
    .:::.⌒⌒:::::ヽ       ( ヘヘ 
   (::::::::::::::::::::::::::::)   
(( (:::::: ●::::人::::::::::::ノ   ●@@@@       ●@@@@     
   (: (( ^ω^ ):: ))    (( ´_ゝ`)      ((´<_` )
     (  /)        (  /)         (  /)      
     <●>       <●>        <●>       
              /⌒ヽ
             (´・ω・`)   上から来るのが天辺ハゲ! 横から来るのがM型ハゲ!
              ( つΘ∩   前だけ残った俺の髪の毛! 離れ小島に助けが来ねぇ!
              ) )|\ \
             (__)| (__)



  

         
           \タタカワナキャ ゲンジツト! /
              ♪\(^o^) ♪
            キュッキュ __) >_
              /.◎。/◎。/
              \ ̄ ̄ ̄ /
                \  /
                ヽ('A`)ノ 
     .:::.⌒⌒:::::ヽ      ( ヘヘ 
    (::::::::::::::::::::::::::::)   
 (( (:::::: ●:::::::人::::ノ●   ●@@@@●   ●@@@@● 
    (: (( ^ω^ )::ノ ))    ((´_ゝ`)ノ     ((´<_` )ノ
      (  )        (  )       (  )      
       <ω>       <ω>      <ω>       
              /⌒ヽ
             (´・ω・`)   HA! HA! ため息しかでねぇ! GE! GE! 解せねぇ何で俺だけ?
              ( つΘ∩   HA! HA! ため息しかでねぇ! GE! GE! 解せねぇBUTこれが現実!
              ) )|\ \
             (__)| (__)

オワタ パシャ  最高 パシャ ハゲハゲ  パシャ ワカル ソノキモチ オレモ ツルピカ
   ファンキー パシャ アツイ ライム パシャ  パシャ オマエラ イケテル  パシャ  ハゲハゲ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ



  
ブーンのアフロは激しく揺れた。
流石兄弟のアイパーはまったく揺れなかった。

DJ☆オワタは激しくスクラッチした。
ドクオのヘアーはそれを支え続けた。

そしてショボンの頭は、照明で激しく光り輝いた。


幕張メッセは歓声で埋め尽くされた。
中には感動のあまり泣き出すものまでいた。


こうして、一夜限りの伝説のライブは幕を閉じたのであった。



  
\(^o^)/「らいぶオワタ!今日ハ最高ダッタYO!」

川 ゚ -゚)「レコード会社の反応も上々だ」

\(^o^)/「ミンナデでびゅーシヨウゼ!」


しかし、5人は首を横に振った。


( ^ω^)「デビューするのは僕たちじゃないお」


そう言って、ブーンは指差した。



  
1(^o^)/「ヨミガエッタゼ、オレタチ!」

2(^o^)/「マタらいぶシヨウゼ!」

3(^o^)/「『DJ☆オワタとティウンティウンブラザーズバンド』復活ダ!」

\(^o^)/「オマエタチ……」


そこにはティウンティウンした仲間たちの姿があった。


( ´_ゝ`)「俺たちの役目は終わりだ」

(´<_` )「すばらしい引き際。流石兄者」

(´・ω・`)「俺はもう疲れた。あとはお前たちに任せる」

('A`)「俺のヘアーも限界だ。達者でやれよ」

( ^ω^)「そういうことだお。バイブー」


そう言い残すと、ブーンたちは楽屋から出て行った。



  
\(^o^)/「アリガトウ……オ前タチノコトハ忘レナイヨ!」


こうして、DJ☆オワタとファンキーモンキーベイベーズの一夜限りのライブが終わった。


後にデビューした彼は語る。


「俺ニハ、最高ニふぁんきーナ仲間ガイルンダ」


……と。




前のページへ] 戻る [次のページへ