『第二話』



 目覚めた先は、僕のよく知るしなびた靴屋だった。
僕の部屋の僕のベッドだ。寝汗をびっしょりかいている。

('A`)「…夢?」

 夢オチだったのか? 僕は自分に問いかける。
やはり、どう考えても夢だろう。夢じゃないなら僕はすでに死んでいる。
だいたい『樹海』なんて名前の駅が存在するはずがない。不景気すぎる。

 足を見ると、ちゃんと生えていた。

「ドクオいいかげんに起きなさい!
 もうご飯食べてる時間ないわよ!」

 台所から声がかかる。かーちゃんだ。
夢じゃないとすると、今日は9月3日か。学校開始か。


('A`)「死んでたら死んでたで良かったのにな」

 素早く着替えながらそう思う。
かーちゃんの作った弁当をかっさらうと、僕は家を飛び出した。

 始業式はつまらなかった。担任の話もつまらない。
途中ブーンにからまれたが、夢の話はしなかった。
時々僕をパシリに走らせるDQNの人たちも、
今日は半ドンということもあってパンを買わせる必要はない。

('A`)「あ」

 気づいてしまった。

('A`)「なんで僕弁当持ってきてんだ!」


 もったいないので弁当を食おうと思い、誰もいなくなるまで待った後、
机の上に弁当を広げた。うだつのあがらないおかずだった。

 何気なく窓の外を見ながら1人でモグモグやっていると、
校庭に一冊のノートが落ちているのが目に付いた。

('A`)「まさか…」

 弁当を食べ終わって校庭に下りていくと、はたしてそれには

『DEATH NOTE』

 そんなことが書かれていた。

('A`)「デスノート…直訳すれば死のノート、か」


 じゃなくて。
僕は震える指ももどかしくノートの表紙をめくった。
そこには但し書きなど存在せず、一行ポツリと書かれていた。

『第1回:何者かに撲殺』

 僕の腕が鳥肌立つのがわかった。あれは夢ではなかったのか?

('A`)「だがちょっと待ってほしい。
    手の込んだイタズラと僕の夢が偶然一致しただけではなかろうか」

 鉛筆を持って書いてみると、しかしノートには何も残らなかった。
消しゴムで擦ってみても、この一行はビクともしない。
書けないノート。消せない文章。そして僕の夢。

 意味がわからない。僕は駅まで走った。


 確かに『樹海』駅は存在している。僕は電車に飛び乗った。

ξ゚听)ξ「あらこんにちは。昨日の今日じゃない、熱心ねー」

 降りた先にはやはりツンがいた。
あたり一面草原で、僕が運ばれて来た筈の線路はどこにも見当たらない。

ξ゚听)ξ「まぁこんな頻度で来てくれると忘れないから楽だけどさ」

 呆然と立ち尽くす僕をよそにツンは1人で話している。
はいこれ、と僕に大きなうまい棒(めんたい味)と
足踏みスイッチを手渡した。

ξ゚听)ξ「じゃあレッツゴー」


('A`)「じゃなくて!」

ξ゚听)ξ「なによ」

('A`)「ここは一体なんなんですか。夢じゃあなかったんですか」

ξ゚听)ξ「夢じゃあないっていったでしょ。あんた耳ついてんの」

('A`)「じゃあ、もう一度訊くけどここは一体なんなんですか」

ξ゚听)ξ「『樹海』よ、ここは。あんた目ついてんの」

('A`)「昨日潰れましたけどね」

ξ゚听)ξ「ああそう」


('A`)「じゃなくて。ああもういいや、どうでも。
    どうせまたあそこ行かないと帰れないんでしょ」

ξ゚听)ξ「なーんだ、わかってんじゃない。じゃあレッツゴー!」

 イマイチ釈然としないまま、僕は階段へ向かった。

('A`)「あ。ナマクラソードは?」

ξ゚听)ξ「あれは初回のみよ。がんばってねー」

 僕は大きくため息をつくと、階段を降りた。やはり暗く静かだった。


 降りた先はやはり大きな部屋だった。アイテムが1つ落ちている。
それから近いところに1匹、遠くに1匹敵がいた。
近くの敵は昨日名前の判明しなかったやつだ。遠くはギコ猫である。
中途半端な距離なので、僕はそいつに近づいた。

『ちんぽっぽの攻撃! ドクオに4ポイントのダメージ!』

('A`)「いたた!」

 そんなシモネタな名前なのかよ。つーか先制攻撃すんじゃねーよ。
距離が中途半端なときはどうにかして調節しなければならないらしいな、
と学習した。

 それから昨日のベニアシールド。
僕は持っていただけだったのだけれど、
あれでちゃんと防御効果はあったらしい。
受けたダメージがちょっぴり大きいのである。


 だんだんルールがわかってきた。
もう死ぬのはごめんなので、僕は躊躇せずちんぽっぽを殴る。

『ドクオの攻撃! ちんぽっぽに5ポイントのダメージ!』
『ちんぽっぽの攻撃! ドクオに4ポイントのダメージ!』

『ドクオの攻撃! ちんぽっぽに5ポイントのダメージ!
 ちんぽっぽをやっつけた!』

 僕がちんぽっぽと殴り合っている間に、
遠くにいたギコ猫はすっかり僕に近づいていた。
またもや中途半端な距離である。

('A`)「何か『行動』をしなければ…」


 考えた。昨日の経験から武器や防具を装備したり解除したりは
『行動』になることがわかっている。
また、道具を使うのももちろん『行動』だ。
しかし僕には武器防具の類はない。
道具は大きなうまい棒(めんたい味)と足踏みスイッチなるもののみ。

('A`)「スイッチ押すか? 怖いなー」

 うまい棒食って悪いことはないだろう。僕はそう考えた。


『ドクオは大きなうまい棒を食べた! お腹がいっぱいになった!』

('A`)「めんたい味も悪くはないな。今度買ってみよう」

 予想通り、ギコ猫は僕に隣りあっていた。

『ドクオの攻撃! ギコ猫に6ポイントのダメージ!
 ギコ猫をやっつけた!』

 先制攻撃成功である。どこかでファンファーレが鳴るのを感じた。
なんとなく筋肉がムキムキになった気がする。


('A`)「常識的に考えて、
    こんな頭からポコポコ死ぬようにはデザインされてない筈だ」

 フロアの隅にあったソコソコソードを拾いながら考えた。

『ドクオはソコソコソード+1を装備した!』

('A`)「+1ってなんだよ。そういう名前なのか?
    バージョン1.01みたいなもんか?」


 引き続き、地下1階を探索することにした。
道中逢ったギコ猫やちんぽっぽをボカスカ殴り、
頭の中に地下1階の地図ができあがるころには僕はレベル3になっていた。
『お手当て草』と『爆発の巻物』、『わかんないんですの巻物』
を拾った。

 最後に入った部屋には下り階段があった。

('A`)「降りろ、と?」

 どうやらそうであるらしい。他に道はないのである。
僕は階段を下っていった。

 地下2階。僕の右手にはソコソコソード+1が握られている。


 だんだんコツが掴めてきた。
さっきは中途半端な距離のとき『行動』をどうすれば良いのかと思っていたが、
なんのことはない、剣を振ればそれは『行動』だった。
そもそも僕が『行動』するまであいつらは手が出せないのである。
僕に焦る必要はまったくなく、ゆっくり考えれば済む話なのだ。

 降りたフロアには何も落ちていなかったが、
隣りのフロアにナマクラソードが落ちていた。
なんだかとても懐かしい気持ちになって握ってみると、

『ドクオはナマクラソード+2を装備した!』

 そんな気がした。

 やはり『+〜』の部分は武器の名前ではないらしい。
ナマクラソード+2が攻撃力3なのに対して
ソコソコソード+1は攻撃力7であることがわかる。

『ドクオはソコソコソード+1を装備した!』

 もちろんそうした。


 地下2階でブリキシールドと目ー潰し草の他に
お手当て草、『わかってますの巻物』を拾って
敵どもをザクザク倒し、地下3階へと降りようとすると、
唐突に僕のお腹が鳴った。

('A`)「なんか腹減ってきたな…」

 地下3階。僕の右手にはソコソコソード+1、
僕の左手にはブリキシールドが握られている。


 もうそのへんにいる敵は怖くない。
ギコ猫を虐げちんぽっぽを切り裂き
この階からでるようになったビコーズを駆逐する。

 僕のレベルはすでに6。
筋肉もだいぶムキムキになっていた。

('A`)「しかし腹減った。
    もう何味でも良いからうまい棒を食いたい!
    いや食らい尽くしたい!」

 そう思った。


 地下3階をくまなく歩き回り脳内マップを完成させた。
地下3階では『大きな壷』と『わかってますの巻物』、
『ガチムチ草』、『20本の木の矢』を拾えた。
しかしうまい棒は見つからない。

(ヽ'A`)「やばいぞ…なんか腹がシクシク痛むようになってきた」

『まずい…』

(ヽ'A`)「なんだなんだ…」

『このままでは…』

(ヽ'A`)「…」

『飢え死にしてしまう!』

(ヽ'A`)「!」


 そんなに深刻なのか。
無理やり歩くと、何故か体中が痛みだした。

(ヽ'A`)「いたた! いたた!
     つーか飢え死にってこんなんじゃねーだろ!」


 もう何でも良いから口にしたい!
そう思った僕は、荷物の中に草がはいっていることに
思い当たった。
ひょっとして、これで飢えをしのげるのではないだろうか。
僕の荷物にはお手当て草が2つと目ー潰し草、ガチムチ草が
はいっている。

 目ー潰し草はもう絶対に飲みたくない。
お手当て草かガチムチ草。なんだよガチムチって。
無難にお手当て草にしておくことにした。

『ドクオはお手当て草を飲んだ! 25ポイント回復した!』


 回復するのか。しかも腹にも少したまった気がする。
あえて表現すれば、満腹度にして5%ほどは。

('A`)「なんだよその単位…」

 なんだかもう慣れてきてしまった。
人間として大切なものを失った気がする。

 地下4階にはうまい棒があるだろうか。
僕は祈るような気持ちで階段を降りた。

 地下4階。僕の右手にはソコソコソード+1、
僕の左手にはブリキシールドが握られている。


 地下に向かって深く深く進んでいる筈なのだが、
これまでの3階と比べて地下4回は明るく感じられた。
なんとなくだが、壁の様子が違うのだ。

 腹がシクシク痛んできたので、再びお手当て草を飲んだ。
しかし長くはもたず、続けてガチムチ草を飲むことになった。
小さな賭けになるけれど、目が潰れるよりはマシだろう。

『ドクオはガチムチ草を飲んだ!
 ちからの最大値が1ポイントあがった!』


 胸板が少し厚くなった気がする。
どうやら飲んで良い種類の草だったらしい。
なんにせよ、もっと食いでのあるものを食べなければ
遅かれ早かれ死んでしまう。
僕は現在の状態を確認した。

('A`) HP 42/42 レベル6
右手:ソコソコソード+1   満腹度:6%
左手:ブリキシールド     ちから:9/9

 こんな気がする。


 じっとしていればこれ以上腹は減らないが、
この状況が変わることはない。
僕が意を決して一歩を踏み出すと、左の方から矢が飛んできた。

『矢のワナを踏んだ! ドクオに5ポイントのダメージ!』

('A`)「ワナなんかあんのかよ! 先に言えよ!」

 とても現実とは思えないが、
僕の腹には木製の矢が突き立っていた。
ダメージは5ポイント。
痛みも5ポイント相当のもので、
正直その程度の痛みはもう慣れっこになってしまったのだが、
自分の腹に矢が突き立っているというシュールな光景は
それ以上のダメージを僕の心に与えていた。

('A`)「もう嫌だ…」

 お腹もすいているのだ。僕はその場に座り込んだ。


 何分くらい経ったのだろう。
ひょっとすると数時間はそうしていたかもしれない。
この場の時間概念は僕の『行動』にのみ依存しているわけで、
そのままでいても何も変わらないのだと改めて思い知るまで
僕はそうしていた。

('A`)「行くか…」

 腹に突き立った木の矢を眺めていてもしょうがない。
僕はとりあえず地下4階を探索しようと決意した。
一歩踏み出すと、腹から木の矢が消え去った。


 壁の変化は僕に何かを警告してのものだったのだろう。
この階から、登場する敵がグンと強くなっている。
ある程度ここのルールを飲み込みムキムキになった上
胸板まで厚くなっている僕であっても、
毎回一撃必殺というわけにはいかない。
殴ったり殴られたりしながらフロア内を探索するが、
食べ物は草1本として落ちていなかった。

 腹がシクシクと痛んでいる。

『まずい…このままでは…飢え死にしてしまう!』

 ついにそのときが来てしまった。
背に腹は変えられない。
僕は荷物から目ー潰し草を取り出した。


(ヽ'A`)「僕は、これを、飲んだら目が潰れるとわかっていながら
     これから飲むのか。飲めるのか?」

 自問自答した。腹はシクシクと痛んでいる。

 広い部屋の真ん中で、あたりに敵がいないことを確認した。

(ヽ'A`)「仮に、これを飲むとしよう」

 僕は考える。
目が見えなくなる。これはしょうがない。
問題はその状態が回復するのかどうかである。
もしも回復しないものであった場合、
僕は盲目で餓死することになるのだろう。
そんなのは絶対に嫌だ。


 右手の剣を一度振ってみた。
ソコソコソードが風を切る音がし、僕の体を鋭い痛みが襲う。

 僕の満腹度は現在0%である。
そして今『行動』してみると、僕のHPは1ポイント減った。
つまり、この状態では、
『行動』する度に1ポイントずつダメージを受けるのだ。
僕のHPは現在32ポイント。
あと32回『行動』すると死んでしまう。
そんな短い時間でいったい僕に何ができるだろう。

(ヽ'A`)「結局僕はわかってるんだ。僕はこの草を飲むしかない」

 僕は覚悟した。


『ドクオは目ー潰し草を飲んだ! なんと! 目が見えなくなった!』

 これで良いのだ。僕の満腹度は5%回復した。
視力が回復しないとしたら、僕はこのまま死ぬだろう。

(+A+)「それならそれでしょうがあるまい。僕はやれることはやったのだ」

 開き直る。回復することを祈りながら剣を振り続けた。


 10回剣を振ったところで僕の目は再び開いた。
満腹度は4%。どうやら『行動』10回ごとに減るらしい。

('A`)「賭けには勝ったな。
    あとはこの階で食料がでることを祈るだけだ」

 僕は探索を開始した。

 殴り殴られ進んでいく。
途中アイテムを拾ったが、『オワタナイフ』・『ベニアシールド』
『スイスイスピア』と食べられそうにないものばかりだった。
装備を変えるのにも時間がかかるので、僕にそんな余裕はない。


 往々にして、人の祈りは聞き入れられないものである。
僕の腹はまたもやシクシク痛み出だした。

『まずい…このままでは…飢え死にしてしまう!』

 もう無闇に慌てたりはしない。僕は状況を確認した。

(ヽ'A`) HP 38/42 レベル6
右手:ソコソコソード+1   満腹度:0%
左手:ブリキシールド     ちから:9/9

 こんな気がする。
僕に残された『行動』は38回。
その間に何かしら方策を練らなければ餓死である。


 隣の部屋に進もうと全身の痛みに負けず歩くと、
今いる部屋に見たことのない敵が現れた。

 見た目はギコ猫によく似ている。
類似点は、毛がフサフサと生えていることくらいだった。

(ヽ'A`)「こいつ…食えるんじゃないのか?」

 そう思った。

 先制攻撃を食らわないようにやつに近づき、
フラフラしながら剣を振る。


『ドクオの攻撃! フサギコに16ポイントのダメージ!』

 こいつはフサギコというらしい。ギコ猫の仲間なのだろうか。
ギコ猫とは違って、僕に殴られても1撃では死なないタフガイである。
近くで見るとやはり丸々としていて、とても旨そうだった。

『フサギコの攻撃! ドクオに8ポイントのダメージ!』

『ドクオの攻撃! フサギコに16ポイントのダメージ!』

 驚いたことに、2度目の攻撃でも死ななかった。

『フサギコの攻撃! ドクオに8ポイントのダメージ!』

『ドクオの攻撃! フサギコに16ポイントのダメージ!
 フサギコをやっつけた!』


 僕はフサギコの死骸を手繰り寄せた。
剣は大きくて解体に使えない。オワタナイフに持ちかえる。

『ドクオはオワタナイフ−1を装備した!
 なんと! オワタナイフは呪われていた!』

 呪いとかもうどうでもいい。この境遇こそが呪われている。
僕はオワタナイフでフサギコを切り裂く。
フサギコからは血があふれ、ムワっとするような熱気と共に
真っ赤な肉が僕の眼前に現れた。


 血をすすり、小さく切り分けた肉にそのままむしゃぶりつく。
寄生虫がいるのではなかろうか。
せめて火を通す方法を探した方が良いのではなかろうか。
僕にはそんなことを考えている余裕なんてなかった。
何故なら、食べても食べても僕の空腹は癒えないからだ。

(ヽ'A`)「うめぇ…! うめぇ…!
     なのになんだよ。なんでだよ。
     なんで食っても食っても腹減ってんだよ!」

 僕は腹が立ってナイフを投げ捨てた。できなかった。
呪われたオワタナイフは僕の手から離れない。

(ヽ'A`)「ちくしょう!」


 僕は地面を殴りつける。
僕の体には1ポイント分の痛みが走った。
まだ残っていたフサギコの死骸は
かつて僕に刺さっていた木の矢と同様消え去る。

(ヽ'A`)「なんだよこれ…どうすれば良いんだよ…」

 呆然としながら、しかし僕は立ち上がった。
食料を探しに行かなければ。

 一歩ごとに体が痛む。
腹はシクシク痛み、喉はカラカラに渇いていた。
洞窟内はひんやりとした涼しさなのに、何故か汗が止まらない。

 僕は猛烈に勃起していた。


(ヽ'∀`)「ハハ…ハハハハ…人体は死に瀕すると子孫を残そうとするって
     聞いたことがあるけど、どうやら本当みたいだな」

 なんだか笑けてきた。

 体中が限界を訴えている。
僕の視野にフサギコが現れた。

(ヽ'∀`)「フフ…来たな…また食ってやる…」

 待ってろよ、食ってやる。待ってろよ、食ってやる。食ってやる。
僕はうわごとのように呟きながら、フサギコに一歩一歩と近づいた。


 あと一歩でフサギコを殴れる。殴って殺して血をすすり、
骨を砕いて肉を食える。
僕の股間は痛いほどに怒張し、歪んだ口元からは唾液が流れている。

 オワタナイフを握り締め、フサギコに対して大きく振りかぶる。
それと同時に僕の体は限界を向かえ、僕はその場に崩れ落ちた。
僕の体はもう動かない。

 僕は死んだ。

          『空腹のあまり死亡』。第三話へつづく
          
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