プルルルルル
( ^ω^)】「はい、こちら全日本ヒーロー派遣です」
『あ、もしもし…なんか、近くの公園に怪人っぽい人がいるんですけど…』
( ^ω^)】「ぽい、とは具体的にどのような感じでしょうか?」
『ええと…なんていうか…来てもらえればわかると思うんです…』
( ^ω^)】「…わかりました。住所とお名前を教えていただけますか?」
『はい、僕は…』
( ^ω^)「…ええと。電話があったのは、この公園だおね」
( ><)「あ!もしかして、さっきのヒーロー派遣の方ですか?」
( ^ω^)「あ、どうも。内藤です」
( ^ω^)「それで、怪人っぽい方とは…?」
( ><)「あそこなんです…」
(#゚Д゚)「おらっしゃあああああ!!」
ゴオオオオオ!!!
( ^ω^)「手から火柱が…」
(;><)「木に燃え移ったりしたら大変なんです…なんとかして欲しいんです!」
( ^ω^)「わかりました。なんとか説得してみます」
(;><)「あ、あれ?倒しはしないんですか?」
( ^ω^)「力づくは苦手でして…ご期待に沿えず申し訳ありません」
(;><)「いやいやいやそんな!謝らないで欲しいんです!」
( ^ω^)「では、ちょっと行ってきます」
スタスタ…
(;><)「…大丈夫かなぁ…」
(#゚Д゚)「そいやっさあああああ!!!」
(;><)「うるさいんです…」
( ^ω^)「どうもこんにちは」
(,,゚Д゚)「はい?なんでしょう?」
( ^ω^)「私こういう者です」
┌─────────────┐
│全日本ヒーロー派遣(株) ......│
│ ヒーローニ課 │
│ │
│ 内藤 ホライゾン .│
│ │
│電話番号 xx-xxxx-xxxx .│
│ 住所 xxxxxxxxxxxx .....│
└─────────────┘
(,,゚Д゚)「これはどうもご丁寧に…っと、ヒーローですか?あなたが?」
( ^ω^)「ええ。まだまだ駆け出しですが。そういうあなたは怪人で?」
(,,゚Д゚)「ええ、私も駆け出しの身なんですが…それにしても、丁度よかった!」
( ^ω^)「丁度いい…とは?」
(,,゚Д゚)「実はちょうど、美しいやられ方の研究をしていたところでして…」
( ^ω^)「先程の火柱が、ですか?」
(,,゚Д゚)「ええ。やられ際にこう、最後の一撃!という感じで」
( ^ω^)「なるほど、王道のパターンですね」
(,,゚Д゚)「何事も基本が大事ですからね!」
( ^ω^)「いや、全くその通りです」
(,,゚Д゚) ハハハハハ (^ω^ )
(;><)「えぇ…なんかめっちゃ談笑してるんです…ヒーローと怪人なのに…」
( ^ω^)「それで、私に倒し役をやってほしいというわけですか」
(,,゚Д゚)「そうなんですよ。お願いできますか?」
( ^ω^)「もちろんですとも!ええと、そうですね…」
( ^ω^)「登場からやりましょうか。まずはここで何か悪事を働いてください」
(,,゚Д゚)「わかりました」
( ^ω^)「そこに私が現れて、口上と変身をいたしますので。少々お待ちいただいて」
(,,゚Д゚)「ええ、ええ」
( ^ω^)「その後は…まぁ、フィーリングでやってみましょうか」
(,,゚Д゚)「わかりました!よろしくお願いします!」
( ^ω^)「それでは、ちょっと向こうに行っていますね」
(;><)「あれ…内藤さんどっか行っちゃったけど…」
(,,゚Д゚)「…よし、見えなくなった。ごほん」
(,,゚Д゚)「うわははははははは!!」
(;><) ビクゥ!!
(,,゚Д゚)「こりゃあいい公園じゃねぇか…緑は生い茂り鳥のさえずりが耳に心地よく…そして整備も行き届き…」
(;><)「急に公園褒めだした!しかもなんか格調高い!」
(,,゚Д゚)「このギコ様が征服するに相応しい公園だぜ!!」
(;><)「微妙にみみっちい!」
( ^ω^)「…あの…」
(,,゚Д゚)「ああ!?なんだてめぇ!?」
( ^ω^)「いや…ちょっと止めていただいてよろしいでしょうか…?」
(,,゚Д゚)「あ、はい」
(;><)「ちょ、ちょっと!今のなんなんですか!?」
(,,゚Д゚)「え?いや、何って…公園を征服する体ですけど…」
(;><)「体!?体って何!?」
(,,゚Д゚)「その前に、どちらさまでしょうか?私は烈火剛将ギコといいます。怪人を少々やっております」
( ><)「あ、僕はビロードです…なんかこの怪人礼儀正しいんです…」
( ^ω^)「それでですね、ギコさん。できればもう少しスケールの大きい悪事を働いていただきたいのですが」
(;゚Д゚)「え、えぇ!?今のも十分スケール大きかったですよ!?」
(;゚Д゚)「公共の財産である公園の所有権を主張するという大犯罪じゃないですか!」
(;><)「どこが大犯罪だよ!そこら辺のガキ大将でもやってるよ!」
( ^ω^)「それに今ものすごく人が少ないので…なんというか、迫力に欠けるといいますか…」
(,,゚Д゚)「そ、そうですか…わかりました。変えてみます」
(;><)「いや、それ以前に今何してるか教えてほしいんですけど…」
〜テイク2〜
(,,゚Д゚)「うわははははは!!」
ヽ( ><)ノ「きゃーかいじんなんですーたいへんなんですー」←成り行きで付き合うことになった
(,,゚Д゚)「全くシケた公園だぜ…あ、いやシケたっていうのはあくまで言葉のあやでな…本当はすごくいい公園なんだが…」
(;><)「フォローしなくていいんです!」
(,,゚Д゚)「ヴィップ区七丁目のよい子公園は本当にシケてやがるぜ…」
(;><)「だからなんでフォローしてんの!?」
(,,゚Д゚)「にしても無性にむしゃくしゃしやがるぜ…ん?おい、そこのお前」
(;><)「ひっ!ぼ、僕ですか!?」
(,,゚Д゚)「あ、いえ…違います」
( ><)
( ><)「えっ」
(,,゚Д゚)9m「そこで偉そうに行列なんか作ってるお前だよ!!」
( ><)「いや、この公園に行列作ってる人なんて…」
∧∧
(゚Д゚#)「お前たちだゴルァ!!!」
と と' )
↓アリ (^(^ 〉
.................................. 'ー゙ー'
( ><)
(#゚Д゚)「てめぇら…誰に許可とって行列なんか作ってやがんだ!?えぇ!?」
(#゚Д゚)「今すぐ運んでるセミさんを離してやれ!!さもなくばアリの巣に水を…いや残酷すぎるか…」
(,,゚Д゚)「じゃあ…ほら、角砂糖やるから…な、離せって…」
( ><)
(,,゚Д゚)「わかった、じゃあ角砂糖三個やるから…な、離せよ…」
( ><)
(,,;Д;)「…離せよぉ…お前ら…離せよぉ…」
( ><)
∧∧
Σ (゚Д゚;)「ぎゃあああああアリさあああああん!!!」
⊂( ><)⊃ と と' )
/ ノ グリグリ (^(^ヽ〉
....し―-彡............... 'ー゙ー'
(,,;Д;)「鬼!!悪魔!!怪人!!」
(#><)「うっせ!うっせ!」
( ^ω^)「どうどう抑えて抑えて」
(,,;Д;)「なんて酷いことを!!今あなたの足の下でいくつの尊い命が失われたことか!!」
(#><)「やることが地味なんだよおおおおお!!」
( ^ω^)「まぁまぁまぁまぁまぁ」
(,,゚Д゚)「うぅ…ところで、今のもダメですか…」
( ^ω^)「虫に喧嘩売るのはどっちかというと可哀相な子の部類ですね」
(;゚Д゚)「そ、そんな…一世一代の剣幕だったのに…」
(#><)「僕に使えええええ!!その剣幕僕に使えええええ!!」
(;゚Д゚)「そんなことしたら失礼じゃないですか!!」
(#><)「失礼でいいんがだろうがよおおおおお!!」
( ^ω^)「どうどうどうどうどうどう」
〜テイク3〜
(,,゚Д゚)「うわははははは!!」
( ><)
(,,゚Д゚)「…あの…一応驚いていただけますか…?」
( ><)
(,,゚Д゚)
( ><)
(,,゚Д゚)「うわははははは!!」
( ><)
(,,゚Д゚)
:::(,,うДと):::
( ><)
( ^ω^)「よしよし」
( ><)「もうなんなんですかこの人…死ぬほど怪人に向いてないですよ…」
( ^ω^)「まぁまぁ…こういう人も結構いますから…」
(;><)「いるんだ…怪人めんどくさいな…」
(,,゚Д゚)「…やはり、向いていないんでしょうか…怪人の仕事…」
( ^ω^)「いやいやいや、そんなことはありませんって。顔はコワモテですし、かなり得点高いですよ」
(,,゚Д゚)「はは…よく言われます…」
( ><)「なんで怪人なんかやろうと思ったんですか?虫も殺せないのに」
(,,゚Д゚)「…聞いて、もらえますか?」
( ^ω^)「ええ。人の心を癒すのも、ヒーローの仕事です。例えそれが怪人でも、ね」
(,,゚Д゚)「私は昔から、顔が怖いと周囲に言われていました…中学校のあだ名なんか、鬼瓦権三郎でした」
( ><)「誰だよ」
(,,゚Д゚)「でも、性格はこの通りですから…周囲からはそれはもう、期待外れだと」
( ^ω^)「…いじめられていたのですか?」
(,,゚Д゚)「恥ずかしながら…酷い時は靴に画鋲の山がアロンアルファで接着されていましたよ」
( ><)「そいつが怪人やればよかったのに…」
(,,゚Д゚)「そんな風に育って、大人になって。一つの求人広告を見つけました」
( ^ω^)「怪人の求人ですね」
( ><)「あんの?そんな求人あんの?」
(,,゚Д゚)「私にはこれしかない、と飛びつきました…世界を変えるには、これしかないと…」
( ><)「いやもっと色々あったと思うけど…」
(,,゚Д゚)「でも、結局ダメなんですよ…悪事なんてちっとも思いつかないし…」
( ><)「殺人とか強盗とか強姦とかやればいいじゃないですか」
(,,゚Д゚)「…ビロードさん、怪人の素養があるんじゃないですか?」
(;><)「人生史上最高に嬉しくない素養なんです…」
(,,゚Д゚)「もう、疲れました…私は、怪人なんてやるべきじゃなかった…家業の傘屋を継げばよかったんです…」
( ^ω^)「…待ってください、ギコさん」
(,,゚Д゚)「…?」
( ^ω^)「あなたのお話はよくわかりました…ですが、本当にいいのですか?」
(,,゚Д゚)「何が、ですか?」
( ^ω^)「中途半端なまま、怪人生活に終止符を打ってもいいのですか?」
( ^ω^)「怪人の最期は、ヒーローに倒されるものと相場が決まっています」
( ^ω^)「それが、重圧に耐えかねて引退なんて…日本の首相みたいなこと、言わないでくださいよ」
(;><)「そのさりげない政治批判はなんなんですか?」
(,,゚Д゚)「しかし…悪事も働けない私を、倒してくれるヒーローなんて…」
( ^ω^)「いるじゃないですか、ここに」
(,,゚Д゚)「…内藤さん…」
( ^ω^)「ね、ビロードさん」
( ><)
( ><)「えっ」
(,,゚Д゚)「ビロードさん!貴方もヒーローだったんですか!」
( ><)「え、えぇ?いや、ええぇ?」
( ^ω^)「力を貸してくださいますよね!ビロードさん!」
( ><)「いや、ちょ( ^ω^)「ね!ビロードさん!」
( ><)「僕はや( ^ω^)「ええ!?やってくれるんですか!?本当に!?」
( ><)「だか( ^ω^)「ではこちら変身装置になります!」
( ><)「( ^ω^)「大丈夫!あなたならできます!構えて変身!って言うだけですから!猿でもできますよ!」
( ><)
(,,゚Д゚)「よろしくお願いします!」
( ><)
〜テイク4〜
(,,゚Д゚)「うわははははは!!空気が美味い公園じゃねぇか!!今日からここは俺様の城だぜ!!」
( ><)「待てい!!」
(,,゚Д゚)「!?誰だてめぇは!?」
( ><)「僕は…えぇと、何て名前のヒーローなんですか?」
( ^ω^)「自分で考えて結構ですよ」
( ><)「じゃあ…超討魔戦隊グランヴォルケイノだ!!」
( ^ω^)「いいですね!中学生に受けそうな名前ですよ!一人なのに戦隊とか斬新です!」
(,,゚Д゚)「何ィ!?ちょうとうま…なんだって!?」
( ><)「超討魔戦隊グランヴォルケイノだ!!」
(,,゚Д゚)「ちょうとうま…それが俺様に何の用だ!?」
(;><)「諦めんなよ!言えよ!」
( ><)「貴様の悪事はしかと見させてもらった!公共の財産である公園の所有権を主張するとは不届き千万!」
(,,゚Д゚)「くくく…それの何が悪い!公園はみんなのものだろうが!」
(,,゚Д゚)「別に俺は俺一人の物と言ったわけではなくて、みんなで仲良く使おうと(#><)「うるせぇ死ね!!」
(#゚Д゚)「貴様ァ…死ねって言ったら脅迫罪になることがあると知っているのか!?」
(#><)「知るか!!死ね!!」
(#゚Д゚)「二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金だぞ!?ふざけたことを言うんじゃない!!」
(#><)「もういいよ!!バカ!!」
( ><)つΘ「変身!!」
説明しよう!
これはシータライザー!猿でも変身できる便利グッズだ!
お求めは全日本ヒーロー派遣まで!電話番号はxx-xxxx-xxxxです!おかけ間違えに注意してください!
(;><)「ナレーション不愉快だ!!ちくしょう!!」
(::::::::::::::) ヌォンヌォンヌォン
(::::::::::::::)「変身効果音まで不愉快かよ!!ちくしょう!!」
(,,゚Д゚)
( ^ω^)「変身中に待つのは知ってるんですね」
(,,゚Д゚)「ええ、マナーですから」
(::::::::::::::)「…天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!」
「超討魔戦隊!!グランヴォルケイノ!!」
□ □
(;;´皿`)
ドカーーー / ヽ ーーーン
/ 人 \\
⊂´_/ ) ヽ__`⊃
/ 人 (
(_ノ (_)
(;;´皿`)
(,,゚Д゚)「…ちぃっ!面倒なやつが現れやがった!」
(;;´皿`)
(;;´皿`)「いや、ちょっと待って」
(,,゚Д゚)「?なんでしょうか」
(;;´皿`)「なんでしょうかって…これ見てなんとも思わないの?」
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「特に…」
(;;´皿`)「いやおかしいでしょ…どう見てもおかしいでしょ…これヒーローの顔じゃないでしょ…頭になんか四角いの付いてるし…」
( ^ω^)「あ、それはカステラです」
(;´皿`)「なんでカステラ付いてんだよ!!お菓子のヒーローなのかよ!!」
説明しよう!
シータライザーは525円(税込)という安価での変身を実現するため、変身後のデザインを犠牲にしているのだ!
さらに言うと変身後の姿には本人のセンスが大きく影響する!
つまりカッコ悪いのは自己責任ということだ!ヒーローには責任が付きまとうぞ!
(;´皿`)「だからナレーション不愉快だよ!!悪かったなセンスなくて!!」
(;;´皿`)「くそっ!もういいよ!なんかもうどうにでもなれ!」
( ^ω^)「あ、シータライザーの代金は後で払ってくださいね」
(;´皿`)「しかもこれ買取かよ!!」
(,,゚Д゚)「では改めて…ごほん」
(,,゚Д゚)「ぐらん…なんとか!皆様の憩いの場である公園でそのような変態スーツを着る所業!もはや許しがたし!」
(;´皿`)「だから名前覚えろよ!!しかもなんで僕が悪者みたいになってんの!?」
(#゚Д゚)「黙れ悪党!!」
(;´皿`)「完全にこっち悪者じゃねーか!!」
*(‘‘)*「ママーなんであの人頭にカステラ付いてるのー?」
(*‘ω‘ *)「しっ!もうすぐあの怖い顔のお兄さんが退治してくれるっぽよ!」
(;´皿`)「家族受けしてねぇし!!大丈夫かこれ!?」
(#゚Д゚) ギャーギャー (´皿`;)
( ^ω^)「…ふふ…」
プルルルルルル
( ^ω^)】「あ、もしもし?ヒーロー二課の内藤ですが」
( ^ω^)】「新人のヒーローを一人スカウトしましたので…ええ」
( ^ω^)】「そうですね、正義感はとても強いと思いますよ。風格もありますし」
( ^ω^)】「はい、はい…では、はい。また後で」
ピッ
( ^ω^)「…ふふ…今月の新人スカウトノルマクリア…」
(#´皿`)「ちくしょー!!こうなったらもうヤケだ!!必殺!!インペリアルブレーーーーード!!」
△
○
□ ドン!!
‖
(#´皿`)つ
‖
(;´皿`)「うお!!本当に出た!!…あれ、でもなんかこれ見たことあるな…」
*(‘‘)*「ママーなんであの人おでん持ってるのー?」
(;;´皿`)
(;´皿`)「おでんだーーーーー!!!」
(#゚Д゚)「貴様ァ…!!そのおでんで、一体どれだけの人々を誘惑してきた!!」
(;´皿`)「してねぇよ!!今始めて出したよ!!つうかなんでこんな食物率高いの僕!?」
(#゚Д゚)「うおおおおお!!!」
\ ヽ ! | /
\ ヽ ヽ / / /
営利目的等略取及び誘拐罪は1年以上10年以下の懲役だあああああ!!!
\ | / /
,イ
 ̄ -- = _ / | --'''''''
,,, ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ -  ̄
゙l ゙、_
.j´ . .∧∧ (.
─ _ ─ { (゚Д゚#) /─ _ ─
). c/ ,つ ,l~
´y { ,、 { <
ゝ lノ ヽ,) ,
( ^ω^)「知識も問題なし…と…」
(#゚Д゚)「必殺!!!ヴォルカニッククラッシャアアアアアァァァァァ!!!」
(;´皿`)「うわあああああああ!!!技名かっこいいいいいいいいいい!!!」
ブォァァァァァァッァァッァァァ从从"、; 从
_ー ̄_ ̄从从’, 从"((; 从从")) 从))
∧ --_- ― = ̄  ̄从从.∴((;".从从.%; )))人
, -'' ̄ = __――=',((;".从从;.%;"))>从从))
/ _-―  ̄=_从,,)`ノ 从ク'''从从)) ;; ) ))
/ ノ  ̄ ̄=_ ` (:: ::人:::人从::::((:: ::人人)) )
/ , イ )  ̄=(("((; 从从")) ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ (:: ::人:::/, ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
(:::::::皿::) プスプスプス…
(;゚Д゚)「…はぁ…はぁ…はぁ…」
ポン
( ^ω^)「…やりましたね、ギコさん…」
(;゚Д゚)「はぁ…はぁ…内藤さん…」
( ^ω^)「あなたは今日、一つの大きな壁を乗り越えました。間違いなく、あなたは成長した」
(,,゚Д゚)「……」
( ^ω^)「ギコさん…いえ。烈火剛将ギコ。今日から、あなたはヒーローです…私たちの仲間だ」
(,,゚Д゚)「…内藤さん…」
(,,;Д;)「内藤ざああああああん!!!」
( ^ω^) ニヤリ
( ^ω^)「おっと、それから…ビロードさん」
(:::::::皿::)「…なんですかクソヤロー」
(;゚Д゚)「!!生きてる!?」
( ^ω^)「シータライザーの変身スーツは頑丈ですからね」
(:::::::皿::)「もうほんと何だよこの展開…生きててよかった…」
( ^ω^)「これ、少ないですが…取っておいてください」
(:::::::皿::)「いやほんとふざけ…えええ!!すげぇ!!諭吉さんがいっぱいいる!!」
( ^ω^)「今日はご迷惑をおかけしましたから…本当に申し訳ありませんでした」
(:::::::皿::)「ひーふーみー…えええ!!すげぇ!!諭吉さんが百人いる!!」
( ^ω^)「許していただけるでしょうか?」
(:::::::皿::)「え、えぇ…まぁ、しょうがないですね…うふふ…」
*(‘‘)*「ママーどうしてあの人諭吉さんいっぱい持ってるのー?あたしもほしー」
(*‘ω‘ *)「しっ!見ちゃダメっぽ!大人には大人の事情があるっぽ!」
( ^ω^)「適性がありそうですし、怪人事務所のご案内もいたしますが…」
(:::::::皿::)「それはいいです」
( ^ω^)「そうですか?今日の冷酷ぶりはかなり輝いていましたよ」
(:::::::皿::)「う…そ、そうですかね?」
( ^ω^)「ええ。私が見た中でも一ニを争う怪人でした。ね、ギコさん?」
(,,゚Д゚)「え、はぁ…そうですね。私も教えを請いたいぐらいでしたから」
(:::::::皿::)「…怪人か…なるほど…」
( ^ω^)「…後で向こうの事務所にも連絡だな…」
(:::::::皿::)「何か言いました?」
( ^ω^)「いえ、何も」
〜数時間後〜
( ^ω^)「着きましたよ。ここが私たちの本拠地、全日本ヒーロー派遣です」
(,,゚Д゚)「うわ…すごいビルですね」
( ^ω^)「まぁ、それなりに大きい組織ですから。受付で話を聞いてください、連絡はしてありますから」
(,,゚Д゚)「わかりました!何から何までありがとうございます!」
( ^ω^)「いえいえ。では、私は少し用事がありますので」
(,,゚Д゚)「はい。明日から、よろしくお願いします」
( ^ω^)「こちらこそよろしくお願いします」
プルルルルルル
( ^ω^)】「…怪人候補をそちらに一人送りました。びしばし鍛えてやってください」
( ^ω^)】「はい…それでは」
ピッ
( ^ω^)「…さて…どれぐらい強くなるか楽しみだおね」
( ^ω^)「強い相手を倒すほど、ヒーローの人気は上がる…そうすれば、売り上げも上がる…」
( ^ω^)「これだからヒーローは止められんお」
( ^ω^)「それにしても、まさかこうまで上手くいくとは思わなかったお…」
( ^ω^)つ□ パラパラ
┌────────────────────────┐
│(,,゚Д゚) 烈火剛将ギコ │
│ │
│怪人としては伸び悩んでいるが、戦闘能力は高い。 │
│正義感も強く、法知識も身に着けている。 │
│ │
│ヒーロー評価:A++ ...│
└────────────────────────┘
┌────────────────────────────┐
│( ><) 若菜ビロード ..│
│ .│
│見た目と裏腹に毒のある言動が特徴的。 ...│
│怪人としてはかなりのポテンシャルを秘めていると思われる。 │
│ .│
│怪人評価:B+ ..│
└────────────────────────────┘
( ^ω^)つ□「…情報どおりのやつらだったお…」
パタン
第二回登場怪人
(,,゚Д゚) 烈火剛将ギコ
炎の力を持つ、コワモテな若手怪人。しかし優しい心の持ち主であり、怪人には向いていなかった。
九時に寝て六時に起きる健康体。週に一度だけ買う、アルフォートが自分へのご褒美。
法律に対する知識が妙にあり、それに関する説教は威圧感がある。
内藤の策略により、ヒーローに転身。新たな人生を歩みだす。
(;;´皿`) 超討魔戦隊グランヴォルケイノ
明らかに変質者な怪人。頭にカステラが付いており、カラスによく突付かれる。
最終手段、インペリアルブレードは非常食にも使える優れもの。
ただし三日ほどで腐るので、こまめな交換が必要である。
( =☆=)「ちぇっ!今回は見せ場をギコに取られちゃったよ!」
( =☆=)「だけど、新たな人生を踏み出せたみたいで安心したな!」
( =☆=)「それと忘れちゃいけないのが…超討魔戦隊グランヴォルケイノだ!」
( =☆=)「あいつはまたきっと襲ってくる…みんなも、夜道と変質者には気をつけろよ!」
( =☆=)「それじゃ、また次回!せーの!」
( =☆=)「いつも心に、ジャスティスを!」
( ^ω^)は現実的ヒーローのようです
第二回 「雑用係と噛ませ犬の調達も大事な仕事なのだ!」
終わり
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