( ゚∀゚)( ・∀・)(*゚∀゚)('A`)バナナパフェo川*゚ー゚)o川 ゚ -゚)('、`*川ノパ听)
-
4 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:33:21.32 ID:J28/ZJ5GO
- _
( ゚∀゚)( ・∀・)(*゚∀゚)('A`)バナナパフェo川*゚ー゚)o川 ゚ -゚)('、`*川ノパ听)
o川*゚ー゚)o「お暇な友達と一緒にファミレスに来ちゃいましたっ!!」
('、`;川「あんた、誰に向かって話してるの?」
o川*゚ー゚)o「もうっ、いとーちゃんの意地悪っ!」
店員「三名様でよろしいですか?」
川 ゚ -゚)「いえ、二名でお願いします」
o川;゚ー゚)o「ねね、クーちゃん、三人だよ?
忘れられてる一人っていったい誰なのかな?」
川 ゚ -゚)「ん、ああ、お前もいたのか」
o川*;ー;)o「うぁぁ、素でショック」
川 ゚ -゚)「冗談だって」
-
6 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:34:48.02 ID:J28/ZJ5GO
- o川*^ー^)o「わーい、バナナパフェ!!」
川 ゚ -゚)「淫乱だな」
('、`*川「淫乱ね」
o川;゚ー゚)o「えっ?」
川 ゚ -゚)「チョコ付きバナナに」
('、`*川「白い生クリーム」
o川;゚ー゚)o「えっ、ええっ!?」
川 ゚ -゚)「さあ、遠慮せずお前が金で買った黒い棒に噛り付け」
('、`*川「皆の前で、白いクリーム」
o川*;ー;)o「ひどいよ、そんな言い方されたら食べにくいよ」
川 ゚ -゚)「ごめん」
('、`*川「私も、少しいじり過ぎた」
o川*゚ー゚)o「……うん」
o川*^ー^)o「一口、分けたげるね」
-
7 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:36:03.41 ID:J28/ZJ5GO
- o川*゚ー゚)o「ぱくぱく」
川 ゚ -゚)「この前さ」
('、`*川「ん?」
川 ゚ -゚)「クラスの男子が女子のランク付けしてたんだ」
o川*゚ー゚)o「ぱくぱく」
('、`*川「うっわー、そういうの嫌い」
川 ゚ -゚)「嘘付け、お前だって研修旅行で、男子の順位付けしてたじゃないか」
('、`*川「順位はいいけどランクは駄目でしょ。
A、Bとか10点、5点、なんて上から目線で断定されるのはねぇ」
川 ゚ -゚)「違いはあるのだろうか……ちなみにキュートは好評価だったらしい」
o川*゚ー゚)o「ぱくぱく」
('、`*川「ま、この子はこれが素だしねぇ」
川 ゚ -゚)「家でもこんなみたいだからな」
o川*゚ー゚)o「ぱくぱく」
('、`*川「これでぶりっ子じゃないってんだから反則よね」
川 ゚ -゚)「絶滅危惧種だよな」
-
8 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:37:35.11 ID:J28/ZJ5GO
- o川*-ー-)o「ぷはー、満腹満腹」
川 ゚ -゚)「夕食が食べられなくなったら、母親に怒られるんじゃなかったか?」
o川;゚ー゚)o「あっ」
('、`;川「何度同じこと繰り返すつもりよ」
o川*;ー;)o「うああっ……どうしよう」
川 ゚ -゚)「前から思っていたんだが、お前の母親ってそんなに怖いのか?
見た感じ、優しそうなのに」
o川*゚ー゚)o「はっきり言って、凄く怖いよ!!」
('、`*川「ふーん……、どんな感じに?」
o川*゚ー゚)o「なんとね、怒るとデザート抜きにしてくる!!!」
川 ゚ -゚)「……」
('、`*川「……」
o川*゚ー゚)o「……?」
川 ゚ -゚)「キュートの母親だな」
('、`*川「ええ、キュートの母親ね」
-
11 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:38:45.70 ID:J28/ZJ5GO
- 川 ゚ -゚)o川*゚ー゚)o('、`*川「ぺちゃくちゃわーわー」
('A`)「……クラスの可愛い三人組を視界の隅に入れつつ、ドリンクバーのメロンソーダを啜る。
いやはや、極楽だな」
(*゚∀゚)「オレ様はお前といられりゃ幸せだけどな」
(;'A`)「いやいやいや、中性的とはいえ、お前は男だろ」
( ・∀・)「ドクオ、いい加減認めてあげなって」
(*゚∀゚)「よっ、モララーは良いこと言うねぇ!」
(;'A`)「どこがだよ……というか、マジでそろそろ諦めろって」
(*゚∀゚)「喜べドクオ、こう見えてもオレ様は超一途だ!!」
(;'A`)「ちっとも喜ばしくねええええ!!」
-
13 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:40:03.86 ID:J28/ZJ5GO
- (*゚∀゚)「なあ」
( ・∀・)「どうした?」
(*゚∀゚)「暇だし、好きなやつ暴露大会しようぜ!
ちなみにオレ様は勿論ドクオだ」
( ・∀・)「僕は……貞子かな」
(;゚∀゚)「ちょっ、おまっ、あの貞子か!?」
( ・∀・)「確かに暗いのは認めるけど、あれで結構いいとこあるんだよ」
(*゚∀゚)「ふーん……、んじゃ、続いてドクオ」
(;'A`)「どうしても言わなきゃ駄目か?」
(*゚∀゚)「これを聞けば、オレ様も諦めがつくかもしれないだろ?」
('A`)「分かった……キュートさんだよ」
-
15 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:41:25.81 ID:J28/ZJ5GO
- (*゚∀゚)「うりゃあああっ!」
o川;゚ー゚)o「きゃっ!?」
(;゚∀゚)「悪いけどオレ様のために死……ぶほっ!!?」
(;'A`)「なーにいきなり襲い掛かってんだよ」
(*゚∀゚)「だってさ、恋敵が偶然目の前にいたんだもん!!」
o川;゚ー゚)o「えっ、あの、よく分からないけどごめんね」
(;・∀・)「キュートさんが謝るところじゃないよ」
('、`*川「あっ、モララー君もいたんだ!」
川 ゚ -゚)(キュートがつーの恋敵ということは……801の……予感!!)
-
16 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:42:56.78 ID:J28/ZJ5GO
- 川 ゚ -゚)「それでっ!! どういう経緯でこうなったんだ!!?」
(;'A`)「あー、いやー、そのー」
(*゚∀゚)「こいつがな、キュートのことを好……むぐぐっ」
(;'A`)「わーわーわー、喋るな喋るな!!」
o川*゚ー゚)o「私がどうかしたの?」
川 ゚ -゚)「展開的に考えて、(*゚∀゚)→('A`)→o川*゚ー゚)oの三角関係だな!!!」
(;'A`)「ななななな何故それを!!?」
o川//ー/)o「……」
(;゚∀゚)「ちょっ、まさかキュートまでドクオを好きでしたって落ちじゃないだろな!?」
o川//ー/)o「……トイレ行きたいの」
(;゚∀゚)「なんじゃそりゃ」
-
17 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:44:28.67 ID:J28/ZJ5GO
- (*゚∀゚)o川*゚ー゚)o('A`)川 ゚ -゚)「ぎゃーぎゃーわーわー」
(;・∀・)「ホントにまあ、あいつらは元気だね」
('、`;川「羨ましいくらいよね」
( ・∀・)「ま、ほとぼりが冷めるまではのんびり傍観者と決め込もうか」
('、`*川「うん……」
( ・∀・)「浮かない顔してるね、体調でも悪い?」
('、`*川「そうじゃないけど……」
( ・∀・)「なんかあるなら、相談のるよ?」
('、`*川「じゃ、お願いしちゃおうかな」
( ・∀・)「どんとこい!!」
-
19 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:45:57.48 ID:J28/ZJ5GO
- ('、`*川「私ね、好きな人がいるの」
( ・∀・)「伊藤さん可愛いから、誰でもいけるんじゃない?」
('、`*川そんなことないって……
それに私ってチキンだから、自分からアプローチできないんだよね」
( ・∀・)「あれっ、ちょい前まで彼氏いなかったっけ?」
('、`*川「あれはあっちから」
( ・∀・)「そりゃまあどっちかというと、男からいくパターンの方が多いしね」
('、`*川「ああ、見かけ上はそうね」
( ・∀・)「見かけ上?」
('、`*川「男馴れしてる子って、あんまり自分から告白しないんだよね。
その代わり気に入った人がいたら、その人が自分に対して告白するよう仕向けるの」
( ・∀・)「……それって、しぃちゃんとか?」
('、`*川「そうそう、あの子は典型的。
しぃいわく、状況整えておけば男の方からきてくれるんだってさ」
(;・∀・)「女ってこえー」
('、`;川「そんな芸当できるの一部だけだって」
-
21 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:47:36.42 ID:J28/ZJ5GO
- ( ・∀・)('、`*川「わいわいがやがや」
('A`)「あっちは平和そうでいいなー」
o川*゚ー゚)o「ねっ!」
(*'A`)「だだだだよねぇ!」
川 ゚ -゚)「さて、とりあえず状況を整理するぞ!!!
つーはドクオが好き、ドクオはキュートが好き、キュートはバナナパフェが好き、
私はつー×ドクと見せかけて焦らしプレイなドク×つーが好き!!!!」
川 ゚ -゚)「こうでいいよな!!?」
o川*゚ー゚)o(途中でトイレ行ったから、よく分からないや)
(*゚∀゚)「ああ!」
(;A;)「こんな気持ちのバレ方、男として最悪だ」
o川*゚ー゚)o「ぱふぇ〜ばななぱふぇ〜」
-
22 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:49:04.88 ID:J28/ZJ5GO
- 川 ゚ -゚)「今の状況を鑑みるに、
ドクオがつーの気持ちを受け入れれば万事解決だな!!!」
(;'A`)「ちょちょちょ待てって、俺はノーマルだよ!!」
(*゚∀゚)「照れない照れない、ここは大人しくクーの言う通りにしようぜ」
川 ゚ -゚)「君さえ折れれば、私もつーも大満足だ!!!」
(#'A`)「ふざけんな、俺は天地がひっくり返ってもつーを好きにはならないよ!!!」
(*;∀;)「……ぐすっ」
(;'A`)「なっ、泣くこたねーだろ」
(*;∀;)「好きな人にそんなこと言われたら、泣きたくもなるよ」
川 ゚ -゚)「ドクオ、見損なったぞ」
o川*゚ー゚)o「ぞ!」
(;'A`)「キュートさんまで……」
-
23 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:50:26.02 ID:J28/ZJ5GO
- (*;∀;)「大体なぁ、オレ様だって好きな人に拒まれりゃ、傷つきもするよ」
('A`)「……悪かった」
川 ゚ -゚)「ドクオ、こんなに一途なやつなんてそういないぞ。
せめて邪険に扱うのだけは止めてやれよな」
('A`)「分かった、これからはそうするよ」
(*;∀;)「ホントか?」
('A`)「さっきはちょっと言い過ぎたしな……、ごめん」
(*;ー;)「……反省してくれたのならいいよ」
(*'A`)「ドキンッ」
(;'A`)(えっ、やべ、なんか可愛く見えちまった)
川 ゚ -゚)(いよっしゃああああ、一歩前進!!!!)
o川*^ー^)o「笑顔、あると、いいね」
-
24 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:51:42.87 ID:J28/ZJ5GO
- ノハ;゚听)「うああああっ!!!」
_
( ゚∀゚)「どうした?」
ノパ听)「今、ファミレスの前を通り過ぎたよな」
_
( ゚∀゚)「もしかして寄っていきたかったのか?
どうせ暇だし、引き返すなら付き合うぞ」
ノパ听)「いや、そういう訳じゃない!!!」
_
( ゚∀゚)「そんならどうして叫んだんだ?」
ノハ;;)「つーとドクオがラブイチャだったのが見えたんだあぁぁぁぁ!!!!」
_
(;゚∀゚)「そうか、ドクオはとうとう落ちたのか」
ノハ;;)「つー、いっそ愛人としてでいいから構ってくれよぉぉぉぉぉ!!!!」
_
( ゚∀゚)「まったく、あんなやつのどこがいいのかね」
ノパ听)「んー、全部」
_
(;゚∀゚)「そりゃ俺じゃ勝てねーわ」
-
27 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:52:59.15 ID:J28/ZJ5GO
- ノパ听)「ところでさ」
_
(;゚∀゚)「えっ、俺のさりげない告白はスルー?」
ノパ听)「手書きの文字で住所を書いてある年賀状が、年々減ってる気がするんだ」
_
( ゚∀゚)「そもそも手書きの年賀状なんて、減るほど貰ってないな」
ノパ听)「しかしあれだな、やはり寂しいよな」
_
( ゚∀゚)「俺なんか、手書きどころかメールで済ませちゃうけどな。
件名:あけおめ、本文:ことよろ、たった八文字だ」
ノパ听)「……それって人としてどうなんだ?」
_
( ゚∀゚)「あおこよ、こんな風にたった四文字しか送らないやつよりはマシだろ。
全く、作者はどんだけズボラなんだか」
ノパ听)「自虐するのは勝手だけど、最近はそういうの流行らないって噂だぞ」
_
(;゚∀゚)「分かっていながら何故やるのか」
ノパ听)「あー、多分あれだ。嫌な音だと分かっているのに、
時々無性に発泡スチロールを擦り合わせた音を聞きたくなるような……」
_
(;゚∀゚)「ならねーよ」
-
28 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:54:19.50 ID:J28/ZJ5GO
- ノパ听)「しかしまあ、寒くなってきたもんだな!!!!」
_
( ゚∀゚)「寒くなってきたといえば、今年もクリスマスは一人で過ごすのかなー」
ノパ听)「それが噂の、さりげなく彼女いませんアピールか」
_
(;゚∀゚)「ギクッ」
ノパ听)「……はあっ、全く情けないやつだな」
_
( ;∀;)「なんか泣きてー」
ノパ听)「泣かれちゃバツが悪いし、クリスマスは二人でどっか行くか」
_
(*゚∀゚)「本当にか!?」
ノハ;゚听)「変わり身の早いやつめ」
ノパ听)「ま、お前でもいないよりはマシだしな」
_
( ゚∀゚)「くっくっく、こうしてズルズルと付き合うことに……」
_
(;゚∀゚)「ぐぼあっ!!?」
ノハ#゚听)「調子にのるなっ!!!!」
-
29 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:55:38.29 ID:J28/ZJ5GO
- ( ・∀・)「ふうっ、話しこんでたらすっかり遅くなっちゃったね」
('、`*川「でも、当面は幸せ気分でいっぱいかな」
(*・∀・)「だね」
(*゚∀゚)「おいおいおい、なーに手なんか繋いじゃってるの?」
('、`*川「あはは、見ての通り」
o川*^ー^)o「仲良しなんだね」
川 ゚ -゚)「君は何か大きな勘違いをしている気がする」
('A`)「というかモララー、さっき好きな人暴露した時に貞……むぐぐっ」
(;・∀・)「おっとお、そんな昔のことは忘れたね」
(;゚∀゚)「男ってやつは……いや、オレ様は例外だけど」
-
30 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:57:07.85 ID:J28/ZJ5GO
- o川*゚ー゚)o「なんだか楽しそう……、あっ!! 流れ星!!!」
川 ゚ -゚)「ドクつードクつードクつー」
('、`*川「反応はやっ!」
(//∀/)「……」
(;'A`)「って、お前は何を赤面してる」
o川*゚ー゚)o「はっ、もしやつー君は、誰かに恋してるんじゃ!?」
(;・∀・)「遅っ!」
o川;゚ー゚)o「えっ、えええっ!!?」
-
31 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:58:26.54 ID:J28/ZJ5GO
何の特徴もない片田舎。
そこに住む、どこにでもいそうな、だけど確かな個性を持った八人。
そんな彼等の、ありふれた日常。
o川*゚ー゚)o「お母さんただいま! あのね、今日は皆でね―――」
_
( ゚∀゚)( ・∀・)(*゚∀゚)('A`)バナナパフェo川*゚ー゚)o川 ゚ -゚)('、`*川ノパ听)
〜FIN〜
-
32 : ◆Cs058I7w36
:2007/12/04(火) 22:59:37.07 ID:J28/ZJ5GO
- 読んで下さった方、ありがとうございました
誰かこの通夜会場を盛り上げてー
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