('A`)がアルバムを捲るようですin新人合作

454 ◆IgPB3k.W/o :2007/12/05(水) 23:03:02.25 ID:kSFSScoEO
すいませんwwではいきます。 


※注意※ この作品は
('A`)がアルバムを捲るようです 

のサイドストーリーの様なものとなっています。

読んでない方でも楽しめるようにしようと書き始めましたが……へぼ作者でなかなか巧くいきませんでした。 

一応まとめを載せておきます。 

( ゚д゚)つhttp://vipmain.sakura.ne.jp/360-top.html

 
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:12:44.23 ID:kSFSScoEO
新人合作〜〜ゲリラ〜〜


お題:色褪せた写真




('A`)がアルバムを捲るようですin新人合作

 
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:14:15.74 ID:kSFSScoEO





閑散とした部屋。

そこにいるのは、活発で今がやんちゃ盛りの男の子と、心配そうにその様子を見つめる可愛らしい女の子。


( ,,゚Д゚)「おっ、なんかみっけ!!」


(*゚ー゚)「あっ、それってお母さん達の中学時代のアルバムじゃない?」


男の子が手に取ったのは、古ぼけたアルバムだった。


―――その表紙にはVIP中学卒業アルバムと書かれていた

 
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:15:12.50 ID:kSFSScoEO


( ,,゚Д゚)「うっしっし!!あの根暗オヤジが、中学時代どんな面してたか拝んでやんよ」

(*゚ー゚)「私もお母さんとお父さんの写真見てみたいな」


二人はニヤニヤと顔を見合わせる。



( ,,゚Д゚)いつまでも色褪せぬ思い出のようです(゚ー゚*)





 
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:16:44.71 ID:kSFSScoEO



( ,,゚Д゚)「うへぇ、それにしてもえらい埃だな、アイツ掃除くらいしろよ」


(*゚ー゚)「あー!!ギコ君、お母さんをアイツって言っちゃいけないんだー!!」


(;,,゚Д゚)「いちいちうるさい奴だなぁー、まぁ良いじゃねーか、捲るぞ!」


(*゚ー゚)「もうっ」


――二人が手に取った埃塗れのアルバム


自分達の知らぬ父と母の思い出。


二人は、アルバムのページを捲る。



 
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:18:11.94 ID:kSFSScoEO


  ―――◆―――


(;゚ー゚)「……入学式だね……」


( ,,゚Д゚)「んなもん見りゃわかんだよ。ってかこいつ等真面目に撮る気あんのか?」

(;゚ー゚)「ははは……」

少女の口から乾いた笑いが漏れる。

( ,,゚Д゚)「なんでポーズ決めてんの?」

(*゚ー゚)「……わかんない」

( ,,゚Д゚)「あっ、なんか書き込んでんじゃん」

(*゚ー゚)「どれどれ」



 
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:19:40.74 ID:kSFSScoEO


そこには丁寧な文字で、こう書かれていた。



『最高の子達、最高の思い出』


( ,,゚Д゚)「誰の字だ?」


(;゚ー゚)「わかんない」

( ,,゚Д゚)ο彡゚「ったく、名前ぐらい書いとけよな」

(;゚ー゚)「ちょっとwギコ君!!真似しないでよ!!」


( ,,゚Д゚)「はいはいw次いくよー」

(*゚ー゚)「……もう」


 
473投下終了後に一レスだけ入れさせてください :2007/12/05(水) 23:22:14.53 ID:kSFSScoEO


二人は捲る、一ページ、一ページ、確実に。


父と母の思い出を紐解いていく。


( ,,゚Д゚)「なんだこりゃ?」

(*゚ー゚)「なんだろ?」


( ,,゚Д゚)「……泣いてるな」

(*゚ー゚)「泣いてるね」


( ,,゚Д゚)「もう、わけ分かんねーや。どうして卒アルにこんな写真載せんだよ」



 
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:24:00.05 ID:kSFSScoEO


写真に写っているのは、目を泣き腫らした巻き毛の女の子と、スーツ姿の男性。

一緒にご飯を食べながら、泣いている。


入学式の写真同様、走るように踊った文字が書き込まれていた。


『ツン、良かったね。ボク達は、いつも貴女の味方だよ』


(*゚ー゚)「この女の子って、もしかしてツンおばさん?」

( ,,゚Д゚)「そうっぽいな」

(*゚ー゚)「なんで泣いてたんだろうね」

( ,,゚Д゚)「そんなのわかんねぇぞ!!ゴルァ」

 
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:26:31.63 ID:kSFSScoEO


二人には分からない。写真に写る女の子が、何故泣いているのか。


それは彼らの思い出ではないから。


思い出とは、それを共有する者同士の宝物。


今の彼らには、まだわからない。


次のページを捲ると、そこには教壇に立つ男の子が写っていた。


(*,,゚Д゚)「おぉ、この眉毛はショボおじさんだぞ!!」

(*゚ー゚)「……お父さん」


 
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:34:38.18 ID:kSFSScoEO


( ,,゚Д゚)「おじさんの眉毛ってこの時から垂れてたんだなぁ」


(*゚ー゚)「ギコ君たら!!
ほらっ!!お母さんも写ってる!!」


( ,,゚Д゚)「本当だ!!お前本当にお母さん似なんだな」

少年は、見比べるため少女の方を振り返る。


(*´゚ー゚`)……


( ,,゚Д゚)……


( ,,^Д^)「はははww何やってんだよwwww」


(*//-/)「そんな笑わないでょぅ……真似しただけなんだからねっ!!」

 
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:39:48.91 ID:kSFSScoEO


( ,,^Д^)「にしてもその眉wwねーよww」


(*゚-゚)「もうっ!!ギコ君なんて知らない!!」

(;,,゚Д゚)「ちょ、すまん、椎、拗ねんなよ!!」

(*゚ー゚)「しーらない!!次捲っちゃうよ!!」

( ,,゚Д゚)「待てよ!!まだ、なんて書いてあんのか見てねーだろ!!」


『ショボン君、君の夢はボク達の夢。
いつか君のお店で飲める日を楽しみに待ってるよ』


(*゚ー゚)「いったい誰なのかなぁ?」

( ,,゚Д゚)「わかるわけねーだろ、次いこーぜ」

 
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:43:47.57 ID:kSFSScoEO
次々と捲られていく色褪せた写真。

その一つ一つに丁寧にメッセージが書き込まれていた。


(*゚ー゚)「あっ、これピザおじさんじゃない?」


( ,,゚Д゚)「どれどれ……あぁ、そうだな!!ツンおばさんに抱きついてんじゃん」
(*゚ー゚)「……」

( ,,゚Д゚)「……どうしたんだ、椎?」

(*゚ー゚)「だって羨ましいじゃない、中学時代に好きな人を今でもずっと愛し続けてるんだよ」

( ,,゚Д゚)「んなもんかねー」

(*゚-゚)「ギコ君には……わからないの?」


( ,,゚Д゚)「あー、いや、ちょっと羨ましいかも」

(*゚ー゚)「そっ?よかった」

 
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:48:01.07 ID:kSFSScoEO

少女は、どこか嬉しそうに微笑む。

少年は、その笑顔に頬を赤らめる。


写真に写る男の子と女の子も嬉しそうだ。


其処には

『二人の幼い愛に心からの祝福を……』



心暖まる、温かみを帯びた丸字でそう書かれてあった。


 
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:50:39.32 ID:kSFSScoEO


( ,,゚Д゚)「ボロボロだな」

(;゚ー゚)「そうだね」

( ,,゚Д゚)「ケンカは負けちゃ意味ないんだぞ!!」

(*゚ー゚)「そんなことないよ!!立ち向かうことに意味があるの!!」

( ,,゚Д゚)「見解の相違だな」

(*゚ー゚)「ギコ君はちょっと乱暴過ぎるんだよ」

( ,,゚Д゚)「あー、あー、聞こえなーい」


写真に写るはボロボロの二人。


でも二人の顔はどこか満足気だった。


『今回は大目に見てやるんです』



 
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:55:39.85 ID:kSFSScoEO

( ,,゚Д゚)「まったく、普通の写真はないのか」


(;゚ー゚)「はははー、まぁお母さん達の中学時代だしねー」


  ―――◆―――


(;'A`)「どうしたんだよ、ビロード、いきなりお前から写真を撮らせろだなんて」

( ><)「僕も思い出が欲しいんです!!いつもツーさんに振り回されてばかりじゃ割りに合わないんです!!」

(;゚∀゚)「わーったって、だからそんな引っ張んなよ」

ξ゚听)ξ「一体どうしたのかしらね」

从;'ー'从「わかんないよー」

(*゚∀゚)「もう卒業だろ、ビロードとは離れるんだから、少しくらい我儘聞いてやろうじゃないか」


(´・ω・`)「やれやれ、困った先生だね」

 
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 23:57:49.11 ID:kSFSScoEO
( ^ω^)「あいあいおー」


( ><)「……これが僕の撮る最後の写真なんです……」

――だから……

先生は言葉を続ける。

――――最高の笑顔で写ってほしいんです!!


  ―――◆―――


(*゚ー゚)「わぁ、皆楽しそうだね!!」

( ,,゚Д゚)「……あぁ、そうだな」

其処には満面の笑みで写る、知った顔が並んでいた。

('∀`)从'ー'从(*゚∀゚)ξ゚ー゚)ξ( ^ω^)( ゚∀゚)(´・ω・`)

 
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/06(木) 00:00:42.69 ID:dVM+S8OCO





『ありがとう』


最後の写真には一言だけ、そう書かれていた。








 
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/06(木) 00:01:53.11 ID:dVM+S8OCO


「こらー!!また勝手に持ち出して!!駄目じゃない!!」

(;゚ー゚)「ヤバい!!お母さんだ!!」

(;,,゚Д゚)「まずいぞ!!椎の母さんはおっかないからな!!」



『ポロッ』


アルバムから一枚の手紙が落ちる。


少年は拾おうとしたが、止めた。


( ,,゚Д゚)「……この手紙は読んじゃ駄目な気がする」

(*゚ー゚)「うん、そうだね。思い出はその人たちの物だよね」

 
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/06(木) 00:03:50.89 ID:dVM+S8OCO


( ,,゚Д゚)「よし……じゃあ逃げるか?」

(*゚ー゚)「うん!!」







 
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/06(木) 00:05:28.35 ID:dVM+S8OCO


「ねぇ、ギコ君」


「ん?なんだ?」


「私達もあんな思い出、一杯作ろうね」


「……勿論だぞゴルァ!!」




色褪せた写真。


色褪せた手紙。


されど、何時までも色褪せぬ思い出。

 
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/06(木) 00:06:46.62 ID:dVM+S8OCO


二人は誓う。


母さん達に負けぬ、素晴らしいアルバムを創ろうと……



新人合作〜〜ゲリラ〜〜


お題:色褪せた写真



( ,,゚Д゚)いつまでも色褪せぬ思い出のようです(゚ー゚*)

('A`)がアルバムを捲るようですin新人合作

 
511 ◆IgPB3k.W/o :2007/12/06(木) 00:14:05.09 ID:dVM+S8OCO
これでゲリラ投下は終わりです。 
作者の皆さん、支援者の皆さん、本当に乙です。

今読み返してみると、大分イミフな作品となってしまいましたorz 


『物』は色褪せても、色褪せない『モノ』はあると思います。 

もうそれを見付けた方、貴方は非常に幸運な方だと思います。 

まだ見つからない方、探してください。必ずあります。 

この合作が参加者の方にも読者の方々にも、色褪せぬアルバムの一ページとなることを祈っております。


では微妙な空気ですが……ツン世話さん、後の処理は任せたww

俺の屍を越えて行け!!

 

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