从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)2日目-4








     ('A`)川 ゚ -゚)誰が為に 何の為に( ゚∀゚)从 ゚∀从




  _
(  ∀ )「なあ坊や達」

(-_-)「・・・・・・はい」
  _
(  ∀ )「この、DATってのはこの世界に影響を及ぼしているんだよな」

从'ー'从「・・・・・・はい」
  _
(  ∀ )「・・・・・・一人の感情だけで、奪っていいもんじゃないよな」

(-_-)「・・・・・・はい」

ギリリ、といった音が響く。
恐らく、歯をかみ締めた音。悔しさに、または情けなさに、或いは、無力さに。

从 ゚∀从「ジョルジュ」
  _
(  ∀ )「高、岡」

从 ゚∀从「僕は一度死んでる身だよ」
  _
(; ∀ )「でもっ! でもお前は! 生きていたかった! 戻ってこれた!
     手放せるのか!? 諦めがつくのか!? 覚悟が、決まってるのか!?
     俺には、俺には・・・・・・ああああ!!」




近くにあった部屋のゴミ箱を蹴り飛ばすジョルジュ。
その姿は、あまりにも酷く情けないもので、でも、でも俺には止められない。
大好きな人が、戻ってきて、でも、また、殺さなくてはならないというそんな二度の別れを体験しなくてはならないなど・・・・・・
考えただけでも、あまり過酷すぎる・・・・・・!

从 ゚∀从「僕は、一度死んでる。それに、『一度』死ぬ前にジョルジュは言ってくれたよね?忘れたの?」
  _
(  ∀ )「・・・・・・」

从 ゚∀从「ジョルジュ?」
  _
(  ∀ )「・・・・・・」

从 ゚∀从「僕はまだ、ここにいるよ?」
  _
(  ∀ )「・・・・・・」

从 ゚∀从「元気出してよジョルジュ。君は、いつでも強く、逞しく、誰からも頼られるような人だ。
     まさか三十路超えしたからって、心まで歳と一緒に老いて、錆びれていったわけじゃないでしょ?
     君は、生きてるんだ」
  _
(#;∀;)「すまねぇ・・・・・・すまねぇ・・・・・・っ!」

从#゚∀从「メソメソするな! あの時、あの場所で言った言葉、忘れてないよね!?
     『お前の分も、しっかり生きてやる!』この言葉は嘘だったの!?君は、絶対に嘘を破るような男じゃない!
      既に諦めはついてるはずだよ! ただ、心のどこかでぬぐい切れていない! 違う!?」
  _
(  ∀ )「高岡・・・・・・」


从 ゚∀从「・・・・・・ねえ、そこの子たち」

从;'ー'从「え?」

(;-_-)「僕達、ですか?」

从 ゚∀从「そう、君達。僕を、DATを消すにはどうすればいいの? 物理的な方法じゃ消えないと思うんだけど・・・・・・。
     ましてや、幽霊ってだけじゃないんだから、何か特別なこととか必要なんじゃないの?」

从;'ー'从「えーっと」

(;-_-)「(なんだっけ)」

从;'ー'从「確か性交渉だったような」

(;-_-)「(そうだっけ・・・・・・)」

从 ゚∀从「なんだ。なら簡単なことだね。ドクオ君かジョルジュのどちらか問題なしと」

('A`)「ジョルジュさんなら確かに・・・・・・」

Σ(;'A`)「って、ええ!? 俺もですか!? 」

川#゚ -゚)「断じて許さんぞドクオ」

从 ^∀从「冗談ですよ♪」

川;゚ -゚)「・・・・・・冗談きついです」



从 ゚∀从「さて、それじゃジョルジュさっさと元気出して」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・断る」

从;゚∀从「え?」
  _
( ゚∀゚)「断るって言ったんだ。高岡」

从 ゚∀从「もう強がらなくても・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「これは強がりじゃねぇ。
     お前は、性交渉なんざ望んじゃいない。だってお前は、DATと同化しているんだろう?
     その効果が原因で、お前はお前の意思で動いてないように俺には思える」

从 ゚∀从「ジョルジュ・・・・・・」
  _
(  ∀ )「DATで、お前の意思でもないのに、俺は絶対にしたくない。
     ・・・・・・違う。こんなの奇麗事だ。本当は、少しばかり、高岡が消えてしまうというのが嫌なんだ」

从#゚∀从「・・・・・・」

ジョルジュさんの言うことはもっともだ。
俺が、もし同じ立場で、クーが消えてしまうのであれば・・・・・・俺は・・・・・・



从#゚∀从「僕が生きているだけで、この世界が混乱してしまう! そんなの耐えられないんだ!
     奇麗事でもなんでもない! 僕が、消えるのが嫌だって?甘えるのも・・・・・・いい加減にしろ!」
  _
(#゚∀゚)「どちらにしたってな、DATと同化している手前との性交渉なんざ望んじゃいねぇんだよ!!」

でも一つだけ、納得が出来ない。

从#゚∀从「君は何もわかっちゃいない!」
  _
(#゚∀゚)「いいや、分かってる! 俺はお前の知らないことなんざねぇんだよ!」

駄目だ。ジョルジュさんは何も分かってない。分かろうともしていない。
これじゃ、これじゃただの子供と変わらない。

(#'A`)「やいコラジョルジュ」
  _
(#゚∀゚)「なんだキ喪男野郎」

(#'A`)「罵りあいをしに来たんじゃねーよ
    お前は、お前には高岡さんの全てがDATに支配されているわけじゃないのが分からないのか?」
  _
(#゚∀゚)「確かに、全ては支配されてはいない。
     でもな、あんなあっさりと性交のことを、話せるか!? 切り出せるか!? 平然と、真顔でいえんのか!?
     となれば嫌でもDATの影響としか考えられないだろ!!」



(#'A`)「違う!!
    意識だってある! ちゃんと高岡さんの意思がある!
    それであなたという人を信頼して、信用しているから求めているんだ!
    高岡さんは、一度俺に話を振ってきた。でもあれは偽り、いわば釣りだった!
    つまり、最初からあんた以外とやるつもりなんてなかったんだ! 」
  _
(;゚∀゚)「何を、馬鹿な・・・・・・」

(#'A`)「あんたは高岡さんの知らないことなんざないって言った! その時点で、あんたはわかってないんだよ!
    ほんとうに分かってるなら、気付く筈だろう! 俺だって、クーだって気付いてんだよ! 」
  _
(;゚∀゚)「・・・・・・クーちゃん、もか?」

川#゚ -゚)「ああ、気付いてる。だからこそ、今のジョルジュは腹立たしい。実に、苛々する」
 _
(  ∀ )「じゃあ、俺は・・・・・・何も、気付いていないのに、何も知らないのに、勝手に知ってる風な口を叩いて
     ただひたすらに高岡を傷つけてたってだけなのか・・・・・・?」

(#'A`)「そうゆうことだ!! やっと気付いたかこの野郎!」

仮にも、かなり年上であるジョルジュだが、そんな年齢関係なんて、今の俺には糞ほどにも関係なかった。




从 ゚∀从「・・・・・・ドクオ君は、成長したね」

(;'A`)「え」

突然の高岡さんの言葉。

从 ゚∀从「君は、随分見ない間に立派になったよ。心は腐らないままで、純粋なままで。
     良かった。こんなことなら・・・・・・」

最後に、何か言った気がした。ただ聞き取れなかった。
あくまで、これは勘になるけども、高岡さんは

「もっと、生きたかったな」

と言ってたような気がした。






从'ー'从「DATの破壊、いいんですか?」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・俺に言うな。あいつの頑固は昔からだ。ああなっちまったらどうやっても意思はかわらねぇ」

从'ー'从「私達は・・・・・・DATを破壊しにこの世界に来ました」
  _
( ゚∀゚)「良かったじゃねーか。これで目的もはたせられる」

('A`)「結局、部屋は要らなかったな」

从'−'从「でも、何故だか、嬉しくないの。喜べない」

(-_-)「僕も、です」

('A`)「渡辺ちゃん、ヒッキー君」

从'−'从「はい」

(-_-)「・・・・・・はい」




('A`)「まだ俺は半分と人生を生きていない。でも、最近ちょっと分かったことだ
    こうやって俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも」

('A`)「それでも生きてる」

(;-_-)「・・・・・・?」

从;'ー'从「ん〜? 」

('A`)「そのうち、歳を追うごとに、気付くと思う。説明しても理解出来ないだろうから、自分で気付いてくれ」

川 ゚ -゚)「なあ、ドクオ」

('A`)「ん?」

川 ゚ -゚)「どういう意味だ?」

(;'A`)「この二人と同じく、自分で気付いてくれ」

从;゚∀从「ドクオ君」

(;'A`)「はい?」

从;゚∀从「どういう意味なの?」

(;'A`)「自分で気付いてください・・・・・・」




从 ゚∀从「僕、もう気付けないよ」

(;'A`)「ひ、卑怯だ! しかもそれは笑えませんよ、ブラック過ぎる! 」
  _
( ゚∀゚)「なあドクオ」

('A`)「同じ質問の場合あなたはクラウザーさまに消されます」
  _
(;゚∀゚)「どういう意味なんだあれ」

(゚A゚)「あらかじめ同じ質問だったらって忠告してんだろうがクルァ!!」


俺の怒声をきっかけに、小さな談笑が起こる。
この面子で笑い合えるのは恐らくこれで最後。

最後くらいは、笑って終わりたいもんだしな。

少しくらいは、今をゆっくり楽しむとしようか・・・・・・










 从 ゚∀从出会いは別れの種( ゚∀゚)








まさか、本当に高岡とやることになるとは思ってもみなかった。
  _
(;゚∀゚)「いいのか?」

从 ゚∀从「うん」

何が怖いかって、こいつがあまりにもあっさりしすぎているからだ。
確かに、こいつは可愛いさ。大好きさ。でも、いいのだろうか。
今にも壊れてしまいそうなくらいに何か脆く感じるんだよこいつ。



从 ゚∀从「じゃ、脱ぐよ?」
  _
(;゚∀゚)「ちょ、ストップ! ストオオオップ!」

从;゚∀从「え? なに!?」
  _
( ゚∀゚)「折角、こんな機会が出来たんだから、楽しませてくれよ
     ・・・・・・最後なんだし」

从 ゚∀从「・・・・・・そう、だね。あれ?でも脱ぐのを止める理由にはならないよね?」
  _
( ゚∀゚)「甘いな高岡! セクロスというものは、脱がすことから始まり、着せるまでのことをいうんだ! 家に帰るまでが遠足って奴だ!」

从 ゚∀从「よくわかんないけど・・・・・・わかった」
  _
( ゚∀゚)「よし、じゃ脱がすぞー」

从 ゚∀从「はー・・・・・・わっ!」

「はーい」と言いたかったのだと思う。
だが、既に両腕を上げていたので咄嗟に上着を勢いよく脱がせた。
しかしまあ・・・・・・



  _
( ゚∀゚)「雪みたいだな、お前の肌は」

从;゚∀从「・・・・・・駄目かな」

何を言っているんだこいつは。良いことじゃないか。病的な白さではなく綺麗な白だ。
まるで、どこかのお姫様かのように。
細く、するりと伸びた足。無駄な肉が一切ない腕。

しかし、いざ見てみるとこいつ結構小さいんだな。いやおっぱいじゃなくて。体格的に。
  _
(* ゚∀゚)「駄目?何を言ってるんだ。むしろ・・・・・・そそられる」

从;゚∀从「あっ、ちょっと待って! なんか段々緊張してきt・・・・・・わあ!」
  _
(* ゚∀゚)「はっはっはーよいではないかーよいではないかー」

从;゚∀从「あ、あれー? あーあーあーあー」

完全に全ての衣服を脱ぎきらせ、改めて一瞥。
先祖代々伝わる古来より与えられた俺のおっぱい眼によれば高岡の胸はおよそCだな。なかなか。
それも美乳と来た。これは素晴らしい。
何せ、ふっくらとしている上に、形が整っており、先端の乳首はぴんく色。
無駄な毛は生えておらず、歪な形など全くないのだ。




いやあ、しっかしまあ
  _
( ゚∀゚)「お前ロリ体系だな」

从#//∀从「う、うるさいっ!」


ぽこっ、という効果音が流れ出そうなひ弱なパンチが俺の腹をとらえる。

・・・・・・やばい、可愛い。
もういいよな?俺、もう限界だぜ?
頑張った。うん。俺は頑張った。
よし。


では


いただきます。




从 ∀从「んー・・・・・・」

唇が触れ合い、しばらくこの接吻を堪能してやろうと思っていると
その矢先、大胆にも高岡の舌が俺の口内へと侵入してきた。

从* ∀从「んっ、んうぅ・・・・・・ぴちゃ、ちゅ、ん・・・・・・」

こいつ、もしかして舌だけで、感じてるのか?
感じている。そう思った瞬間、俺も舌を更に絡める。

从* ∀从「んぁ、くぅ、ふ・・・・・・ぁあ、ちゅ・・・・・・」

調子に乗りすぎて、息が切れ、思わず口を離す。
  _
(* ゚∀゚)「ぷは!」

从* ゚∀从「はあ!」

互いに顔を見合わせ、笑う。
素直に、ずっとこのままでいたいと思った。
でも、そうはいかない。俺も決めたんだ。もう、決めたんだ。




ちなみに、ドクオとクーは自室にて今頃二人で久しくセクロスでもしているだろう。
あれはあれで、結構溜まってたと思うしな。
あの二人組みはどうだろう?とりあえず、また違う部屋に移動してもらったが。
一応ここは、高岡が前に住んでいた部屋だ。

ああ、今はそんなことはどうだっていいんだ。

从* >∀从「きゃっ」

俺はゆっくりとベッドの上へ高岡を押し倒した。
押し倒した後、下の方へと視線を向ける。
そこは
  _
(;゚∀゚)「おま、まだ毛も生えてなかったのか!?」

産毛があるのかないのかすら分からないほどに、綺麗に割れ目が見えるくらいだった。

从* ゚∀从「僕は体が生まれつき弱かったの知ってるよね?」
  _
( ゚∀゚)「ああ」

从* ゚∀从「だからある程度まで成長したあと、ぴたりと成長は止まった。だから毛も生え揃っていない。嫌かな?」
 



_
(* ゚∀゚)「何をいう」

関係ない。俺は別にロリコンというわけでも、性癖が危ない方向にあるわけでもない。
ただおっぱい狂と呼ばれるほどにおっぱいが好きだ。だがしかし、今は、そんなことどうでもよくなっている。
高岡と、一緒になりたい。それだけだ。・・・・・・もういい加減良い歳だってのに、若いねぇ俺も。

从* ゚∀从「DATと同化することで、一つ今気付いたことがあるんだけど」
  _
(* ゚∀゚)「ん?」

从* ゚∀从「自在に濡らせるみたいで、ほら、もう」

高岡の太ももを伝い、膝下へと流れる雫。幾筋かの水路を作りながら、落ちている。
なんかもう、色々常識から外れてんなぁ、と。

構いやしないがな!
  _
(* ゚∀゚)「じゃ、準備は万端ってことで?」

从* ゚∀从「うん」




甲高い高岡の喘ぎ声が聞こえるたびに、俺自身が興奮していく。
脳内物質が作られ、どんどん気持ちは高まり、感情がこみ上げてくる。

从 //∀从「じょる、じゅっ! じょるじゅっ!」

面白いくらいに、自分の息子は飲み込まれては吐き出される。
そして入っていくたびに、高岡は喘ぎ声を上げ、腰を揺らし、膣内をも濡らし、揺らす。
こうも気持ちよかったものだったか。

从 //∀从「ああっ、じょるじゅ! じょるじゅっ!」

ただ、俺はどうして入れた瞬間に気付くことが出来なかったんだろうか。
高岡の太ももに伝っているあの血のことに。
そうさ、こいつは二十歳を超えておいてもいまだに処女だったんだよ。それでかつ、我慢して、痛みを押し殺して快楽に変えようとしてたんだ。
無理してないように見せながらな。

从 //∀从「ああ、あ、あ、あああ、あああっ!」

思いながらも、俺は結局腰を動かし、膣内を突き、己が欲望のために動いている。
いいんだ。これで。高岡も気持ちいいし、俺も気持ちいいんだから。

考えることは、止めた。



从 //∀从「やっ、駄目っ! むえ、胸は吸っちゃ、やだっ!」
  _
(* ゚∀゚)「何を、言ってんだ。よがり狂ってんじゃねぇか」

从 //∀从「やっ、ああ、あ、あ、あああ!」

二つ性感帯の同時責め。
右手で、片方の乳房を揉みしだいて、あまったもう一つの乳房は、舌で乳輪を回しながら、乳首を吸う。
どれほどの快感があるのかは、分からない。ただ、気持ちいいのだとは思う。

从 //∀从「ああっ、あ、あ、ああああ! あああ!」

次第に、高岡はまともに喋れなくなっていた。気持ちいいのだろう。
などと余裕ぶっこいている俺だが、実は余裕なんて欠片もない。

もう、出そうなんだ。






从 //∀从「じょる、じょるじゅ、じょるじゅのが、中で、あばれ、て、びくんびくん、て! 」
  _
(* ゚∀゚)「(くそ、出そうだ・・・・・・っ)」

从 //∀从「も、やあっ・・・・・・!何か、くるよぉっ、じょるじゅ! くるっ! なにか、おっきななにかが! なみが、くるよおっ!」
  _
(* ゚∀゚)「俺も、出そうだっ・・・・・・!」

从 //∀从「で、え?出、る?出る、の? あぅっ!ああ、あ、あ、あああ! 出して! ぼくのなかで、出して! 」
  _
(* ゚∀゚)「いいのか?!中で、出すぞ?!」

从 //∀从「い、いいっ! いいっ! いいからっ! 出して! だしてええええっ!」

これほどにない、元々狭かった内部が、更に俺を締め付けてくる。


くそっ!

いっちまう――――――!!






  _
(*;゚∀゚)「ぐっ・・・・・・ああっ!」

从 //∀从「あ、あ、ああああ、あああああっ!!あああっ!あ、あっあうああっ!」




俺は、



高岡の中で、


果てた。



そして気付いてしまった。


少し、高岡の体が透け始めていることに。



从* ゚∀从「ジョルジュ」
  _
(;゚∀゚)「お、おい・・・・・・」

从 ゚∀从「僕は、DATだから。僕が望んだことが叶えば勿論壊れる」
  _
(;゚∀゚)「もう、なのか?もう、消えちまうのか?」

从 ゚∀从「ジョルジュ」
  _
(;゚∀゚)「ん?なんだよ」

从 ゚∀从「僕の、夢って知ってる?」
  _
( ゚∀゚)「お前の、夢?・・・・・・わからん」

从 ゚∀从「はは・・・・・・相変わらず素直だね。最後くらいは嘘でも知ってるって言って欲しいくらいだよ」
  _
(;゚∀゚)「あ、すまん。そういうもんだな」

从 -∀从「やれやれ」

そういいながら方を竦め目を瞑る高岡は、目をまた開けた時に
窓の外にある空を見つめていた。



从 ゚∀从「僕はね、鳥になりたいんだよ」
  _
( ゚∀゚)「鳥?」

从 ゚∀从「そう。鳥。何も考えずに、ただ空を飛べばいい。
     何も障害物はないんだ。ただ真っ直ぐに、自由に動ける。何にも縛られることもなくね」
  _
( ゚∀゚)「いや、食料問題とか、仲間とかと行動したりで結構鳥は鳥で大変だと思うぞ」

从;゚∀从「はあ、全く。夢も希望もあったもんじゃないね。もうちょっとロマンを持とうよ」
  _
(;゚∀゚)「ん?ん、ああ」

从 ゚∀从「やれやれ・・・・・・あ、」

何か気付いたかのように、高岡はびくりと止まる。
何事だろう、と思ったが、答えはすぐに出た。
単純だ。

体が、

更に薄くなってんだよ。

そして、この時。
俺の中で『何かが飛び跳ねた』。



怖い。
高岡がいなくなってしまうことが、異常に怖い。

ようやく会えたのに、という感情と、まだこれからも話せると思って安心して話していた安堵をしていた自分に対しての怒りの感情。
それらがいりみだり、ごっちゃになって、交差する。

頭の中が、ぐらぐらとゆれ始めて、視界は変に乱れ始める。
そして、一筋の雫が、何故か、

俺の頬から落ちた。

从 ゚∀从「・・・・・・あれ?ジョルジュ泣いてるの?」
  _
( つ∀;)「泣いて、ねぇよ」

必死に顔を隠したが、恐らくばれてるだろう。

从 ゚∀从「普通なら僕が泣くはずなんだよ?全く・・・・・・」
  _
( つ∀;)「だから、泣いてなんか・・・・・・」

从 ゚∀从「はいはい」

そういいながら、ぎゅ、と俺を胸へと抱き寄せる。
涙腺は、更に緩くなる。これ以上は駄目だ。壊れてしまう。





でも、堪えられない。消えてしまうんだ。高岡は。
死人とは思えないほどに、まだ高岡の胸は温かくて、それでいて、ちゃんと心臓もとくん、とくんと脈を打っている。

でも、消えてしまう。だって、徐々に色が失われているんだから。
  _
( ;∀;)「高、岡あ・・・・・・!」

从 ゚∀从「どうしたの?ジョルジュ」
  _
( ;∀;)「・・・・・・行くなよ、消えるなよ!」

無理を言っている。わかっている。
出来るわけがない。そんなこと言っても消えてしまうものは、消えてしまうんだ。
嫌だ。消えて欲しくない。分かってるんだ。無理だってのは。俺だっていい加減三十路を超えたおっさんだ。
無茶だってのも、夢を見てるってのも、こんな夢みたいなことを味わえて甘えてるってことも。

でも、それでも・・・・・・!
  _
( ;∀;)「嫌なんだ!! 年甲斐がねぇとか、そんなことじゃねぇ! お前に、居て欲しいんだよ!!」

从 ゚∀从「ジョルジュ」
  _
( ;∀;)「高岡ぁああああああああああああぁあああっ!!!!」



静かに、俺の目を見つめている。その瞳には、ただ俺だけが映っていて、でも透けていて。
決して可哀相なものを見るような目ではない、でも、俺は可哀相だ。酷く、可哀相だ。
情けなくて、惨めで、どうしようもない。無茶を言って、迷惑をかけて、最後の最後にすら変に頑固で。

分かってるのに、分かってるのに止められなくて。


从 ゚∀从「心配しないで。僕は、帰るべき場所に帰るだけなんだから」
  _
( ;∀;)「お前の帰る場所は、お前の帰る場所はここじゃねーかああっ!!!!」

从 ゚∀从「もう・・・・・・無茶言わないでよ。ほら、元気出して・・・・・・」

すっ、っと俺の頬を触ろうとした高岡の右手は、通り抜ける。
あ、ああ・・・・・・消える、消えるんだな。
いや、だ。手を握ることさえ、出来ないなんて、くそ・・・・・くそっ・・・・・・!
  _
( ;∀;)「高岡ぁ!好きだっ!! 大好きだっ!! お前が、俺は、俺はあぁ・・・・・・っ!」

くそ、嗚咽が混じってまともに声がでねぇ。何でいきなり告白してるのかもわかんねぇ。
言いたいことすら、はっきりしねぇ・・・・・・くそ・・・・・・情けねぇ・・・・・・!
もっと、話したい。もっと、声が聞きたい。もっと、高岡の顔を見たい。もっと、もっと・・・・・・





从 ^∀从「楽しかったよ。一度死んだのに、ドクオ君に会えて、クー君に会えて、これから世界のために頑張ってるあの子達に会えて
     そして何よりも、ジョルジュ、君に会えて!」

何も言えない。何か、最後くらい何か言ってやりたかった。かっこよく、見送ってやりたかった。
でも、いざとなり、消えてしまう高岡を目の前にして俺は何も言えず、ただ涙を流し、嗚咽を必死にかみ殺すことしか出来ない。
酷く、情けない。高岡の野郎は、自分が消えてしまうっていう状況なのに、二度目の、この世からのさよならだってのに、涙一つ流さず堪えてやがんだ。
ほんとに、強いよ。お前は。








从 ゚∀从「ああ、もう時間が無いや・・・・・・
     最後にジョルジュ・・・・・・僕はね、君に会いたくて、君に焦がれて仕方がなかったんだ。
     この世界にまた来れた時は心底喜んだよ。神様がチャンスを与えてくれたんだって。また、会えるんだ・・・・・・!って。
     これが、本当に最後の言葉になると思う。
     この世に居ない身でこんなこというのは卑怯だと自覚してる、でも聞いて。
     
     僕は、君が好き。ジョルジュ、君が好き!」

从 ^∀从「ばいばい・・・・・・

高岡の姿は、完全に、透明化し、


つまり、


それは、



消えた。

消えて、しまった。

いなく、なっちまった・・・・・・




  _
(  ∀ )「は、はは・・・・・・」
  _
(  ∀ )「お前って奴は・・・・・・いつもそうじゃねぇか・・・・・・」

この時、俺はドクオのあの言葉を思い出した。


『俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも
                   それでも生きてる』

そうかよ、そういうことかよ。ほんと、知らないうちに成長してやがったんだなあいつは。
俺が今、こうやって喋れなかったのも、言ってみれば一つの過ちだ。
それを繰り返して、繰り返して、更に繰り返す。でも、それでも





俺は生きてるんだ――――――
  _
(  ∀ )「高岡・・・・・・」

  _
( ;∀;)「高岡あああああああああああああああああああああああ!!!!!」
 
堪えきれず、俺は叫び、泣いた。
既に、涙腺は完全壊れ、崩れていた。
だから、勿論のことだが、

耐え切ることなど、出来なかった。
いなくなった、消えた高岡を想い俺は、

理性を失い、ただ叫び、

泣いた―――――


  _
( ;∀;)「ああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああぁぁああああ!!!」










 从'ー'从(-_-)お別れ('A`)川 ゚ -゚)( ゚∀゚)












从'ー'从「・・・・・・ありがとうございます」
  _
( ゚∀゚)「気にするな。困った時はお互い様って奴だ」

(-_-)「でも、あなたは――――」
  _
( ゚∀゚)「おっと少年。それ以上は駄目だ。それにな?俺は幸せだ。これは強がりでも何でもねーぜ」

(-_-)「・・・・・・どうゆうことですか?」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・二度と会えるはずのないあいつと、また会えた。
     それだけで、もう十分じゃねーか。こんな機会を作ってくれたんだ。不謹慎だけどよ、感謝したいくらいだ」

从*'ー'从「そっか〜・・・・・・なら、良かった〜」
  _
( ゚∀゚)b「おう。そうゆうことだから・・・・・・

      胸張っていけ! まだまだDATは他の世界にあんだろ?大変だろうけどよ、頑張れよ!」

(*-_-)从*'ー'从「ありがとうございます!」

('A`)「じゃ・・・・・・お別れだな」

川 ゚ -゚)「達者でな」

从'ー'从「ありがとうございました」




('A`)「俺等何もしてねーけどなー」

川 ゚ -゚)「全くだな。特にドクオなんか何をしてたのかわからんな」

(;'A`)「う・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「失禁するしな」

(;'A`)「ぬう・・・・・・」

从'ー'从「いきなり迷子になってましたしね〜」

(;'A`)「ぐ・・・・・・」

まだだ、まだ俺は耐えられる。まだいける!まだ、いける!!

(-_-)「DATと勘違いしてセクハラ行為してましたし」

(;A;)「だあああああ!!俺は役立たずでしたよお! ええ!何かもう何で俺いたんですかね!? 知らないよ! バカ!!」
  _
(* ゚∀゚)川*゚ -゚)从*'ー'从(*-_-)「あははははははっ!」






从'ー'从「じゃ、私達は行きますね」

(-_-)「色々、お世話になりました」

('A`)b「頑張れよ」

川 ゚ -゚)「無理はするな」
  _
( ゚∀゚)「仲良くなー」

从'ー'从(-_-)「はい!!」

元気よく、返事をした瞬間だ。
渡辺ちゃんと、ヒッキー君の姿は綺麗さっぱりこの『世界』から

消えて去っていた。



(;'A`)「おお・・・・・・」

川 ゚ -゚)「まさか本当に、異世界から来ていたとは、な」
  _
( ゚∀゚)「まあ、そうじゃねーと仕方ねーだろ」

('A`)「しかしまあ、長い一日だったな」

川 ゚ -゚)「・・・・・・おお、急に疲れが」

(;'A`)「・・・・・・俺も急に疲れが」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・小鳥の囀りが」

川 ゚ -゚)「・・・・・・これからの予定は?」

('A`)「・・・・・・決まってるだろ?なあ、ジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・ああ」

  _
( ゚∀゚)川 ゚ -゚)('A`)「 寝 る ! !」




こうして、この大きな事件は幕を閉じる。

しかしまたある日、ちょっとした事件が起きたりもするんだが
これはまた別の話。
ああ、あとそうだ。

('A`)「何か小包届いてるぞジョルジュ」
  _
( ゚∀゚)「ああん?」

('A`)「あて先しか書いてなくて、差出人が不明で、しかも運送会社すら不明と来たもんだ」
  _
(;゚∀゚)「・・・・・・怪しすぎるなおい」

(;'A`)「いいながら包装紙破るなよ」
  _
( ゚∀゚)「なんつーか気になるじゃん」

('A`)「わかんなくもないけど・・・・・・」





( ゚∀゚)「まーまー細かいことはあれとして、中身は・・・・・・え?」

('A`)「ん?」
  _
(;゚∀゚)「小鳥・・・・・・?」

(;'A`)「だな・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「あれ、でもこいつ・・・・・・」

('A`)「ん?」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・いや、なんでもねぇ」

('A`)「・・・・・・?」

小鳥を見つめて、何処か悲しそうで、でも何処か嬉しそうな顔をしている。
何を思っているのかは分からないけど。

そういった感じで、どたばたとした非日常は終わった。
疲れたけども、たまにはこういうのもいいもんだ。



・・・・・・休みを取ったおかげで仕事がたっぷり溜まってるんだけどな。
さて、思いふけるのはあとにするとして・・・・・・

('A`)「今日も頑張りますか」

川 ゚ -゚)「気張ってこい」

('A`)「ああ。行って来ます」

川 ゚ -゚)「おう。いってらっしゃい」



日々は、同じことを繰り返していく。
それを退屈と思う人もいれば、勿論充実していると思う人もいる。
そういった考えを持てるのであれば、幸せなのだと俺は思う。

平和だからこそ、幸せだからこそそういった考えを働けるんだから。




・・・・・・俺等は、過ちを繰り返し、繰り返していく。


                    でも、生きているんだ。


おわり


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