从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)6日目−5
【伍】
∫λリ゚ -゚ノノ 「随分と長い階段だな……」
石段は果てしなく、直線にはたまた螺旋状にどこまでも続いていた。
人為的に土を掘って出来たと思われる洞穴は、
そのうち周りが石灰岩の壁に変わり、そこからは自然に形成されたものであることを表していた。
やがて足場も、ただ石を切り出しただけのごつごつした段差に変わり、
彼らの降りる足音は洞窟内に高く反響していた。
(;-_-) 「く、暗いですね、ここ……」
(´<_` ) 「気をつけろよ、どこから何が飛び出して来るかわからん」
壁に手をつきながらおっかなびっくり下っていくヒッキーを尻目に、
クーは焦りの色すら見せず、暗澹の底へとずんずん歩を進める。
やがて、彼らはだだっ広い空間へと到達した。
高い天井に、長く伸びた石柱がごつごつと屹立している。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……ほう、やけに広いな。
オトー先生、明かりをくれないか」
(´<_` ) 「予備のライトを持ってくるべきだったな。ほら」
(;-_-) 「こ、ここまで来れば、なんとか……」
ほっと息をついたヒッキーが、周りの壁に手をつく。
冷たく濡れた岩肌のぬるりとした感触に混じって、硬いホースのようなものが掌に触れた。
(-_-) 「……?」
その瞬間。
いつの間にそこにあったのか、壁に設置されていた数十本の燭台へ一斉に炎が灯り、
吹き抜けの全容が彼らの前に姿を現した。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「こ……これは!!」
(;-_-) 「……うわあ!」
暗闇の部分がゆらめく炎に照らされると、そこは想像以上に広広とした空間だった。
そして、その岩壁の一面にはびっしりと樹木の根が張り、
紫色の植物の蔦が、鍾乳石の低い部分から長短を問わず幾重にも垂れている。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「おい、こ、これって……」
(´<_` ;) 「まさか……」
中心では床部分の岩盤が平らになっており、そのまた中心に、申し訳程度の大きさの祭壇が鎮座していた。
奥には、地底湖というほどではないが、地下水の溜まった大きな窪みがある。
(´<_` ;) 「おい、あれを見ろ!」
(;-_-) 「──渡辺さん!!」
湖の手前、彼女はうつ伏せに倒れていた。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「おい、気をつけろ! 何があるか──」
ヒッキーはそれを見るやいなや、脇目も振らず彼女のもとへと駆け出した。
しかし、祭壇を横切ろうとした途端。
(;-_-) 「わっ……うわぁっ!」
影からにゅうと伸びた手がブレザーの襟元を捕まえると、
尋常あらざる力をもって、その体を高く持ち上げた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「き、貴様は……!」
「くっくっく……」
暗がりから、酒樽のような体格の人影が踊り出た。
川;塘v) 「……よく、ここがわかったな、折砂空子」
汗でぬめった肌を拭き拭き、鼻息荒く現れたのは、クーと同じ訓練生である一人の男。
まさしく、彼女たちが追って来た人物だった。
∫λリ゚ -゚ノノ 「ふん、妖魔ごときに名前を呼ばれる筋合いはないな」
クーは怯むことなく睨みを利かせ、腰に手を当てて挑発する。
ヒッキーはボンレスハムのような男の腕に捉えられたまま、
首を抑え、脚をばたつかせている。
∫λリ゚ -゚ノノ 「すぐにそいつを離せ。その腕、落とされたくなかったらな」
クーの指先から右手にかけて、ゆらりと鮮紅の霊気が立ち昇る。
幾重にも捩れた光の帯が腕全体を覆った。
川;塘v) 「……むふふ、いいよ。男に興味はないんでね」
あっさりとその手は離された。
床に落とされたヒッキーが、腰の引けたままクー達のもとへずり下がる。
起き上がりながら、ヒッキーは強い口調で男に告げた。
(;-_-) 「く……渡辺さんに、彼女に何をした!」
川 塘v) 「別に何もしちゃあいないさ。
彼女は、これから絶望樹さまの贄になってもらうけどな」
(;-_-) 「なっ……」
川;塘v) 「それに、俺が興味のあるのは、そっちの娘のほうだからな……」
男は一つ舌なめずりすると、ぎょろりと厭らしい視線を投げかける。
醜く歪んだ口腔の隙間から鋭い牙が覗き、紫色の粘質な唾液が糸を引いた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「貴様……」
クーは腰を落とし、臨戦の構えを取る。
∫λリ゚ -゚ノノ (油断は禁物だな。
あいつも、何か変な呪術を使うやも知れない……)
じりじりと後退しながら間合いをはかり、相手の出足を窺った。
川;塘v) 「どうした? 俺の知っている折砂は、
俺みたいな雑魚に対して、守りに入るような腰抜けではなかったはずだが」
∫λリ#゚ -゚ノノ 「……あん?」
(´<_` ;) 「クーちゃん、落ち着け、挑発に乗せられるな」
男から視線を外さないまま、オトーの諌めを受け流す。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……わかってる、わかってるさ」
川;塘v) 「ふふふ……来ないなら、こっちから行くぞ」
不意に、男の体が一筋の流線と化した。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ (──迅い!)
彼は、巨体に似合わない軽快なステップでクーのほうへと突っ込んできた。
−−−
男の跳躍を合図として彼女たちの戦闘が開始されると、
ヒッキーはおたおたとした様子で、クー達と渡辺さんを交互に見やる。
(;-_-) 「ぼ、僕は……」
(´<_` ) 「クーちゃんのほうはあとで助太刀するしよう。それより、彼女を」
オトーに背中を押され、湖へと駆け出した。
臥せっている渡辺さんの肩を掴んで仰向けに起こすと、その頬を軽く叩く。
(|||-_-) 「渡辺さん、大丈夫、渡辺さん……!」
从 ー 从 「……」
彼の腕の中、ぐったりとした彼女の口元から微かな呼吸音が聞こえた。
(´<_` ) 「大丈夫だ、息はしている。命に別状はなさそうだ」
(;-_-) 「よ、よかった……」
安堵の溜め息を漏らす彼らの上部、天井から降りてきた紫色の蔓が、ぐにゃりとその鎌首をもたげた。
−−−
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くっ!」
跳躍から続く、爪による斬撃を紙一重で横に交わす。
クーはその攻撃を避ける際、がら空きの胴に手刀の一閃を浴びせるが、
硬質化した肉の壁に阻まれ、裁断の手ごたえは得られない。
∫λリ;゚ -゚ノノ (ち……硬いな)
川 塘v) 「ふふふ、脆弱脆弱。
今の俺にゃ、そんなヌルい攻撃なんて利かないぜ……」
男はにいと笑うと、先の割れた長い舌を垂らしてゆらゆら揺れ動く。
クーはバックステップで距離を取ると、構えを解くことなくじりじりと後退する。
∫λリ゚ -゚ノノ 「しょうがない、出番だ。 ペン……」
はっきりとした口調でそう告げ、何かを受け取るような姿勢で左手をかざす。
しかし、呟いた言葉は虚無に吸い込まれ、まるで独り言のように空しく残響する。
……あれ?
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……そういえば、ペンは!?」
きょろきょろ見回してみたものの、矢張りその姿は見えない。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ちょ、ひょっとして、私」
……置いて、来た?
自身が丸腰だという事実を噛み締めると、こめかみから冷や汗が一筋垂れた。
川;塘v) 「油断は、き・ん・も・つ」
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「!!」
その、一瞬の隙を突くように。
眼前に迫っていた男の巨大な両腕が、クーの体をがっしりと捉え込んだ──。
−−−
(|||-_-) 「う、うわぁっ!」
毒々しい色合いの葛が、ヒッキーの首と四肢を捉え、宙へと引っ張り上げた。
(´<_` ;) 「ヒッキーくん!」
オトーはスーツの懐中に手を突っ込み、ハイパー(ry ガンを取り出した。
ヒッキーに絡みついた葛にその先端を向け、スイッチを入れる。
螺旋の歪みが空間に生じ、ブーンという振動音が辺りに響く。
妖気を吸収された葛の一本が、萎びきってぼとりと落ち──なかった。
(´<_` ;) 「な、何故だ!?」
スイッチを握り締め、いくらその妖気を吸収しても、
蔓の動きが多少鈍るだけで、ヒッキーを掴む力には衰えが見えなかった。
川;塘v) 「くくく、くくくく……無駄だよ」
クーの体を締め上げた姿勢のまま、顔も向けずに男がそう告げた。
オトーはその声でクーの窮地を察すると同時、腰に回された何かに体を硬くする。
(´<_` ;) 「!!」
冷たく細長い感覚から、ヒッキーを捉えた蔓と同等のものだと察知したオトーは、
スタンガンの先端を自らの腰へ向けようとしたが……。
从 ー 从
Σ(´<_` ) 「な、君は……!? 大丈夫なのか?」
大腿骨を覆うように絡んでいたのは、植物の蔓ではなく、
起き上がった渡辺の細腕であった。
川;塘v) 「くくく、その娘を見てみるがいい」
(;-_-) 「お、オトーさん、それ!」
(´<_` ;) 「!?」
二人の声を受けると、オトーは視線を下げ、渡辺の足元を見た。
渡辺の踝からふくらはぎにかけて、地面から生えた灰色の根っこのような物体が、何重にも絡み付いている。
(´<_` ;) 「な、なんだこれは……?」
川 塘v) 「わからないかね?
彼女は霊脈と一体化し、さらに絶望樹さまとも一体化している」
男の独白に、オトー達はたじろいた。
Σ(´<_` ;) 「な……」
Σ(;-_-) 「なんだと……?」
川;塘v) 「絶望樹さまが、霊脈に溢れる潤沢な気を我が物にするためには、媒介を要するのだ。
霊気を妖気に変換するための、スイッチの役割を果たす媒介をな──。
そこで目をつけたのがあの娘だ。
穢れ無くうら若き女体、つまり処女は媒介として最適だからな」
言いながら、クーを捕らえた腕の力を荒げる。
彼女の口から、初めて悲痛なうめきが漏れた。
川;塘v) 「絶望樹さまは他のショボい妖魔とは違う。これだけの妖気を取り込むだけの器を持っている。
霊脈に溢れる、ほぼ無尽蔵なエネルギーだ。そんなオモチャで吸い取れるような量ではないよ。
これからはこの美賦山を拠点として、やがて日本の全土へと、その根を伸ばしてゆくだろう……!」
Σ(´<_` ;) 「……くそ、誰がそんなことを……ぬお!?」
从 ー 从 『うふふ……』
オトーの腰を抱いていた渡辺さんの手が股間に伸び、その中心をさらりと撫でつける。
そのまま、しなやかな指先を妖艶に絡ませると、ズボンのベルトをゆっくりと外していった。
(;-_-) 「渡辺さん!?」
(´<_` ;) 「お、おい、君!」
二人の焦燥する様子を一瞥すると、男はにんまりと唇を歪めた。
川 塘v) 「彼女の体に流し込まれた霊気を妖気に変換し、
絶望樹さまが糧とするためには……一体、どうしたらいいと思う?」
(´<_` ;) 「ま、まさか貴様……! 彼女を淫魔に!?」
川 塘v) 「御名答」
その言葉を合図に、男の頭部がめきめきと音を立てた。
頭蓋の骨格が歪み、まるで樹木のようにがさがさに変質した皮膚が、
筋肉と同質化しながら、垂直に伸びてゆく。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ううぅ……なっ!?」
長く伸びた首の上部に紫色の顔面を乗せ、
顎の下からは、管のような器官が無数に、放射状に垂れている。
川* 塘v) 「常世のまほろばよ……! ようこそ、悦楽の伏魔殿へ」
さらに醜悪な魔物へと変容した男が、ゆらりとその行動を開始した──。
−−−
(|||ヽ゚ω゚)「お、お、おっおっお……」
後頭部にいくつもの足跡をつけたペンは、ようやくのこと、よろよろと立ち上がった。
(|||ヽ゚ω゚)「く、クーさん達は、どこへ行ったお……?」
境内は相変わらず閑散としていたが、
参道を見渡すと、社殿のほうで、にわかに人だかりが出来ている。
(|||;ヽ゚ω゚)「な、なんだお……?」
人の波を掻き分けつつ近づくと、拝殿は、元の面影がないほどの崩壊をきたしていた。
(|||ヽ゚ω゚)「よ、妖魔の仕業かお……クーさんはどこかお?」
脚の森を抜け、拝殿の内部を覗き込まんとする。
しかし、ペンはそのままふらりとよろめくと、石畳の上にきゅうと倒れ込んだ。
Σ(|||;ヽ゚ω゚)「むぎゅ、うげ、うおげっぶげっ……」
そして、野次馬たちが遠慮知らずに、その背を、頭部を踏みつける。
(|||ヽ'ω`)「おっおっお……先立つ不幸をお許しくださいお……」
妖力の大半を失ってしまったペンは、
妖魔ではなく、味方であるはずの者達の仕業によって、
今ここに、その短い生涯を終えようとしていた。
(|||ヽ-ω-)「……」
賽銭箱の前で力尽きたペンを、他の者には視覚できないスポットライトが照らし出す。
彼の元に降り立ったのは、裸で翼の生えた天使──ではなく、アルトな声質による残響音。
『お主、力を欲するのか?(のか?)(のか?)』
(|||ヽ-ω-)(……お?)
ペンの体がぴくりと動き、それに呼応するかの如く、さらに大きな音量でエコーの声が響く。
『欲・す・る・の・か?(か?)(か?)(か?)』
(|||ヽ-ω-)「……も、もらえる物なら何でもほしいお……くださいお」
彼が小さく呟いた途端、その体がふわりと持ち上がった。
(|||ヽ゚ω゚)「……お?」
そのまま宙を滑空し、拝殿の裏、本殿へ向かって体が引っ張られてゆく。
放心状態のペンを吸い込んだのち、木製の扉が風に煽られたかのようにばたんと閉じた。
本殿の内部は、中央に小さな祭壇が置いてあるだけの、簡素なつくりだった。
(|||ヽ゚ω゚)「?」
高床にぽとりと落とされたペンの眼前、その中央に鎮座した、一振りの日本刀──。
ではなく、懐紙に包まれた長ドスが、淡く発光を繰り返している。
Σ(|||ヽ゚ω゚)「お、おお!?」
長ドスから放たれた光線がペンの足元まで伸びると、瞬く間に、一人の女性の姿で像を結んだ。
イ从゚ ー゚ノi、『……お主が、力を欲する者か?』
(|||ヽ゚ω゚)「お、おおお……」
ゆったりとした着物を着た女性は、ペンの姿を見て眼を丸くした。
イ从;゚ ー゚ノi、『……って、貴様、妖魔ではないか!
儂の呼び掛けに応えるとは、そなた何者じゃ!』
(|||ヽ゚ω゚)「ぷるぷる、ぼくはわるい妖魔じゃないですお」
冗談ではなく、本当にプルプル震えながら小さな手を掲げる。
イ从゚ ー゚ノi、『ふむ……そうか、まあよい。
儂は、ここ美賦神社における神体である』
(|||ヽ゚ω゚)「ど、どうやらそうみたいですおね」
イ从゚ ー゚ノi、『山の磁場が乱れておる。
おそらく、地下の礼拝堂に物の怪が入り込んだようじゃのう』
(|||ヽ゚ω゚)「お……そうなんですかお?」
イ从゚ ー゚ノi、『……そこで、近辺にいる術者に討伐を依頼しようと、呼びかけてみたのじゃが……。
お主、この神社の宮司……であるわけがないな』
(|||ヽ゚ω゚)「ちがいますお、でも、僕は霊気の媒介になれますお」
ペンは、それまでの経緯と自らの待遇を涙ながらに語った。
イ从; ー;ノi、『そうじゃったか……。 あいわかった、お主に依頼することにしよう。
霊脈へは、拝殿の賽銭箱から行ける。 早く仲間を助けてやるがよい』
(|||ヽ゚ω゚)「はいで、ですお。
で、でも、その前に……」
イ从゚ ー゚ノi、『ん? なんじゃ?』
「み、水……」
世紀末ではない救世主は、そのまま社殿の床へばたりと倒れこんだ。
+( ^ω^)+ 「おっおっお! みなぎってきたおー!」
霊力を注魂され、ぷりぷりと肌の艶を取り戻したペンが、肩を回してポーズを決めた。
イ从゚ ー゚ノi、『儂の霊力をたっぷりと注ぎ込んでやったからのう。
霊気を糧に出来るとは、なかなか珍奇な物の怪じゃ。
並みの魔物なら相手にもならんじゃろう。 では、頼んだぞ』
( ^ω^) 「わかりましたお! ありがとうございましたお!」
ペンはぺこりとお辞儀して、てくてく本堂をあとに──
しようとしたところではたと止まり、首を傾げて彼女に尋ねた。
( ^ω^) 「ところで、お姉さんの名前は何て言うんですかお?」
イ从゚ ー゚ノi、『……儂? 儂は、神体じゃ』
( ^ω^) 「それはわかりましたお。 お名前は無いんですかお?」
銀髪を揺らし、真横を向いた姿勢で、女性はぽつりと呟いた。
イ从゚ ー゚ノi、『……汁婆』
( ^ω^) 「お?」
御神体の化身が発する声は、さらに小さくなった。
イ从;゚ ー゚ノi、『……しるばあ、じゃ』
( ^ω^) 「しるばあさんですかお? 漢字でどう書くんですかお?」
屈託のない表情で、にこやかに聞き返すペン。
イ从#゚ ー゚ノi、『……汁に、婆……
って五月蝿いわ! つべこべ言わずに早く行かぬか!』
何かが彼女の逆鱗に触れたらしく、
ペンは勢いよく本堂から叩きだされ、そのまま砂利道に頭から突き刺さった。
−−−
【六】
川;塘v) 「うげげっげっげぼげげ」
男の発する胴間声が洞窟内に木霊する。
首が長く、顎から何本もの肉色の管を垂らした姿──異形へと変貌を遂げた男は、
クーを見て、にたり、と口の端を歪めた。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「くぁっ……」
腕による拘束が緩んだ代わりに、細長い管が首に、腰に、四肢に絡みついた。
川;塘v刀j 「ふふ……邪魔な上着だな」
しゅるしゅると管が這い動き、器用な動きをもってジャケットを脱がしてゆく。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「や、やめろ……うくぁっ」
抵抗しようと霊気を込めた右腕の手首に、数本の管が巻きついた。
川;塘v刀j 「さて、そろそろお楽しみといきたいが……
まずは言っておきたいことがある」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「な、何だ、畜生」
川 塘v刀j 「お前は、触手陵辱物のエロアニメを見たことがあるか?」
−−−
从 ー 从 「うふふ……」
(´<_` ;) 「や、やめるんだ……うぬぅっ!」
瞳光を失った渡辺が、妖艶な笑みをたたえて舌なめずりする。
首から上の緩慢な動きとは対照的に、
至極スムーズにオトーのベルトを外し、スーツのズボンをずり下ろす。
スタンガンを取り落とし、その手首を掴もうとしたオトーだったが、
いち早く反応した植物の蔓が、逆に彼の手首に巻きついて拘束した。
(;-_-) 「渡辺さん、渡辺さん!」
从 ー 从 「……」
ヒッキーの呼び掛けには応えず、
オトーの大腿へ頬擦りしながら、慈しむように下腹部へフェザータッチを繰り返す。
Σ(´<_` ;) 「うわっ!」
从 ー 从 「……☆」
オトーの視線を弄ぶような上目遣いで返し、もう一度、挑発的な舌なめずり。
(´<_` ;) (こ、これが淫魔の魔力……ややもすると取り込まれそうな指使いだ)
(;-_-) 「だ、だめだよ渡辺さん、やめて!」
从 ー 从 「えへへぇ……☆」
そのまま、オトーのトランクスの端に指先を引っ掛けると、
ゆっくりと、引き降ろしていっt
┏┳┳┓ ハイ. ┏┳┳┓
┏┫┃┃┃ R15は.. .┃┃┃┣┓
┃┃┃┃┣┓ ここまで ┏┫┃┃┃┃
┃ ┃┃┏━━━┓┃┃ ┃
┃ エロ ...┣┫ . ・∀・ ┣┫. STOP!┃
┗━━━━┛┗┳━┳┛┗━━━━┛
┏┻┓┃
┏━┛ ┣┻┓
┗━━━┫ ┗━┓
. ┗━━━┛
−−−
∫λリ゚ -゚ノノ 「……」
空気が、凍りついた。
何言ってんの? あんたバカ? という視線が容赦無く男に注がれる。
川;塘v刀j 「ないよな、そうだよな、わかっているさ……」
腹の底から響くような声ではなく、どこか間の抜けた様子で呟き声を発した。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ひゃっ! や、やめろ!!」
管の先端が、つう、とクーの首筋を撫でる。
川 塘v刀j 「ならば教えてやろう……この世の矛盾を、誤りを」
男は、抑えていたものが溢れ出す勢いで叫声を上げた。
川;塘v刀j 「触手物!! 脱がすの早いねん! アホか!!
なんでもっと楽しまんねん!
服とかさ! あげくには下着まで、”ビリッ”と破るんだぞ!
”ビリッ”だぞ!! アホか!! パンツは裂くものって親に教わったのか!!
アホだ!! みんなアホだ!! 死ねばいいのに!!」
それは、一匹の妖魔へと身を堕とした彼のものではなく、
あくまでも、”ゴブリン”という男の人生を体現する、言霊とも呼ぶべき一言だった。
川;塘v刀j 「変える。俺が触手物の常識を変えてみせる。
俺こそが触手のグローバルスタンダードだ」
Σ∫λリ*゚ -゚ノノ 「うあっ……!」
二の腕に絡み付いていた管の先端が尺取虫のように進行し、セーターの左胸を撫でさする。
禍禍しい薄笑いが男の顔に浮かび、その直後、彼はガッツポーズで仰け反った。
川* 塘v刀j 「や……やったばい!! やわっちかばーい!!」
初めて若い娘のおっぱいに触れた男の、幸せに満ちた高笑いが、洞窟の岩壁に残響した。
川;塘v) 「そらそら、逃げたいか? 逃げてみろ」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くっ……やめろっ!」
やめろと言われてやめる人間はいないし、深夜sage進行のスレに取る安価もない。
自然の摂理を物語る慈愛に満ちた視線が筆者を射抜いた。
その柔らかな光を湛えた双眸。 筆者は下半身に熱いものを感じ、にわかに腰をくねらせた。
それはともかく、クーのデニムミニへ細長い管が伸びる。
その先、小さく開いた気管が蠢き、生ぬるい空気をすうすうと送った。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ちょ、お前、何してる…?」
川;塘v刀j 「スカートは破るためにあるんじゃない。…めくるためにあるんだ!!」
管の先端が突如肥大化した。
クーのスカートの裾ににゅるりと近づくと、一気に送風を試みる。
ボックスプリーツのデニムスカートはタイトなそれと違い、風の力に負けてぶわっとめくれ上がる。
Σ∫λリ*゚ -゚ノノ 「ひゃあっ! や、やめろ!」
川;塘v) 「だから、やめろと言われてやめる奴は……」
めくれたスカートの奥に踊る純白。
他の触手がしゅるしゅると太腿目掛けて伸びる。
川;塘v刀j 「いねえっつってんだろ!」
∫λリ//-/ノノ 「やぁっ!?」
粘液を塗りつけながら、そのぷにぷにをいたぶるように、たっぷり緩慢に撫でさする。
他の管──触手が絡みつき、ぐにぐに蠢いてその柔らかさを強調した。
川;塘v刀j 「ぐひょひょひょ! やわっ! なにこれマジ超やわくない!? コレ!!」
「一緒に酒を飲みたい」
これは一体なんたる事か。
なんと面妖な。 合コン、それは合コンなのだろうか。
さらには、小粋なショットバーなどという夜の世界に、ネオン街に消えたいというのだろうか。
>>177をひとしきり酔わすと、チェリーの乗ったカクテルにこっそりと粉末を垂らす。
ホテルの合鍵を指先で弄びながら、彼女の艶やかな薄紅と浮かぶ笑みに心を躍らせる。
そんな白昼夢を見ながら、筆者は股間を熱くした。
翌朝、アパートの一室で若い男の変死体が発見された。
他殺の可能性は薄いとのことだった。
川;塘v刀j 「ぐふふ、いい胸だ。 カップはそうだな……DかEといったところか」
それはともかく、クーのセーターを脱がさなければならない。
ゴブリンはセーターに手を掛けた。脱がした。なんといいおっぱいだ。
筆者は股間を熱くした。
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