('A`)ドクオと飛竜と時々オトモのようです6−2幕間 前のページへ] 戻る [6−3へ

57 :幕間:2011/12/18(日) 01:13:15 ID:88pYr5WMO

いつもはワイワイと騒がしいユクモギルドも、今日ばかりは静かだ。

普段は温泉に浸かっている連中も、酒を飲んでいる連中も、今は全員直立不動でギルドマスターの言葉に耳を傾けている。


/ ,' 3「先日からユクモを騒がせている積乱雲、あれは【雷狼竜】ジンオウガが引き起こした物じゃ」


その言葉に驚く者は居ない。もうユクモの人間なら誰もが知っている事だ。

/ ,' 3「先日騎士様が四人でこのモンスターを討伐するために山を登ったが、全員が事切れた状態で見つかった。儂はのぉ、自分の判断を初めて悔いた。こんな事ならば、チミ達に頼めば良かったとなぁ」

ギルドマスター、アラマキはゆっくりと息を吸う。



/ ,' 3『怪物を狩るのは“狩人”じゃ!!!!!!!!!』



余りの声量によろける者もいた。まるで飛竜の咆哮のような。

/ ,' 3「これで【雷狼竜】ジンオウガの犠牲者は十人。慣例により彼のモンスターは災害指定“G級”と認定された」

おぉ、と驚きの声があがる。

/ ,' 3「G級にはG級を。ついては我がユクモギルドが誇るGの狩人に【雷狼竜】ジンオウガの討伐を命じる」


58 :名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 01:13:46 ID:88pYr5WMO

―――ギコ=ストッドウッド


(,,゚Д゚)「はい!」

/ ,' 3「【Stubborn】ギコ=ストッドウッド。お前にジンオウガ討伐を命じる。経験した事のない厳しい狩りになると思うが、受けてもらえるか?」

ギコは迷う事なく、背に背負った己の相棒。【焔剣】リオレウスを抜き、掲げた。

(,,゚Д゚)「誇りあるGの狩人として、そしてユクモに生きる一人のヒトとして。その命、慎んでお受け致します」


59 :名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 01:14:37 ID:88pYr5WMO

―――ドクオ=ウェイツー


('A`)「はい」

/ ,' 3「【God Slayer】ドクオ=ウェイツー。お前にもジンオウガ討伐を命じる。かつてドンドルマを震撼せし、神殺しの力、このユクモの為に使ってはくれぬか?」

ドクオは、全く気負いのない自然体で背から己の双剣【鋼龍双】ラファール=ダオラを抜き放った。


('A`)「お任せを。殺し尽くしてみせましょう」


【God Slayer】神々を殺す者、それは余りの強さ故に神と崇められた怪物達を討伐してきた者にのみ与えられる称号。


60 :名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 01:15:05 ID:88pYr5WMO



/ ,' 3「二人とも、良い狩りを」



('A`)『ありがたく』(゚Д゚,,)




====('A`)ドクオと飛竜と時々オトモのようです 六話====





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