( ^ω^)ブーンは装術士のようです 五話 前のページへ] 戻る [次のページへ


    第五話「山賊と恐怖」




4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 21:36:52.90 ID:1/8UBb6HO
受付「――――お二人に、手紙が届いております。どうぞ」

VIPの首都を目指している二人は、経路の途中にあるエスエススレという町に立ち寄る。
そこのギルドに二つの手紙が届いていたので、読んでみる事にした。

(*^ω^)「お!一通は技師さん達からだお!」

川 ゚ -゚)「ふむ……」

――――元気か?
といってもちょっと前に会ったばっかりだから元気に決まってるわな。
こっちは元気だから心配すんな。

さて、本題だが。
アヒャが目を覚まして洗いざらいぶちまけてくれたぜ。
残念だが、あいつに魔法機械を渡した奴が誰なのかはまったくわからなかった。

ただ、どうも奴らは組織だって動いているらしい。
アヒャみたいにそそのかされた奴も少なくはないと聞く。
十分に気を付けてくれ。

それとアヒャの事だが、俺達に協力してくれる事になった。
「傭兵とは違う形でやれることをする」そうだ。
情報は入り次第そちらに伝える。じゃあな。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 21:38:51.50 ID:1/8UBb6HO
川 ゚ -゚)「思ったよりシンプルな手紙だな。もっと長々と書くのかと」

意外にも短い文面に意表を突かれたクー。

( ^ω^)「文章だとめんどくさいんじゃないかお?」

川 ゚ -゚)「なるほど、納得だ」

( ^ω^)「でもアヒャさんが大丈夫そうで良かったお!」

実際はどうかわからないが、文章からはアヒャがなんとか立ち直ったように見える。
二人はそれに安堵していた。

川 ゚ -゚)「逃げる様に町をたったからな。……いずれ彼には謝罪しなければ」

そういいながらもう一通の手紙を取り出すクー。
差出人は『ヒート』と書かれていた。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 21:42:30.58 ID:1/8UBb6HO
――――お姉様!お元気でおられますでしょうか!
わたしは相変わらず元気でやっておりますので心配ご無用です!
お姉様の方からお手紙をいただいた時は嬉しくて嬉しくて飛び上がるほどでした!

――――そこ以降はほとんどがクーに対する賛辞で埋め尽くされていたため、クーはその部分を黙読する。

川;゚ -゚)「……相変わらずだな」

――――さて、お手紙にクーお姉様の美しく力強い字で書かれていた装術士の少年の事ですが、

川;゚ -゚)「ようやく本題か……」

お断りします!

川 ゚ -゚)「えっ」

あまりの事に自分が見間違えたのだと思ったクーは、再びそこに書かれている文を読み返したが、

――――お断りします!




川 ゚ -゚)「えっ?」







11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 21:50:50.88 ID:1/8UBb6HO
何度読み返して見てもそこに書かれている文章に変わりはなく、
筆跡も本人のもので間違いないという事を確かめたクーは、

川; - )「はああああああぁぁぁあぁ……」

とても大きなため息をついた。

川;゚ -゚)「まったく予想していなかった訳ではないが……」

そうぼやきながら一応先を読み進める。

――――幾らパーフェクトビューティーなお姉様の頼みと言えど男の面倒など見れません!
申し訳ございません!

そいつの面倒は見ませんが、とりあえずお姉様に会いに行きます!
恐らくこの手紙が届く頃にはエスエススレ辺りにいらっしゃると思いますのでわたしもそちらに向かいます!
申し訳ないのですがわたしが着くまでエスエススレでお待ち下さい!

    ――――――親愛なるクーお姉様へ
               ヒートより


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 21:57:10.91 ID:1/8UBb6HO
手紙を読み終えたクーはまた軽くため息をついた。

(;^ω^)「えっと、要するに断られたって事ですおね?」

川;゚ -゚)「ふう……とりあえずこちらに来てくれるというのならなんとかするしかないな」

直接会えれば拝み倒すなりなんなりして一度だけでも装術の手ほどきを受けさせておきたい。
今までは運よく勝ちを拾って来たが、この先戦いは更に激しくなるであろう。
クー自身は勿論のこと、ブーンの力も今より高めておかねばならない。

川 ゚ -゚)「ヒートが来るまでこの町にいなければならないな……」

滞在するにも移動するにもお金がかかる。
そんな訳で出来るだけ時間のかからない仕事をこなす事にする。

――――――――――

(;^ω^)「まさか下水道の掃除をさせられるなんて……」

川 ゚ -゚)「聞いてはいたが実際にやってみたのは初めてだな……む、新聞か」

下水道掃除を終え、ギルドに行く途中に新聞が捨てられているのを見つける。
ゴミが落ちている事でエスエススレの古き良き整然とした景観をぶち壊しにしている。

川 ゚ -゚)「けしからんな、まったく。
こんな事をする奴がいなくならないからいつまでも傭兵の出番が減らないんだ」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:04:38.08 ID:1/8UBb6HO
ゴミが捨てられていた事と、誌面を飾っている事件の二つに対してクーがぼやく。

( ^ω^)「どうかしたんですかお?」

クーは新聞を指し示して、

川 ゚ -゚)「これだよ。この辺りの山道にどうやら山賊が出るようなんだ」

そう答える。クー達の進路には関係はないが、
山を越えなければならない先の町の人や物が移動できなくなる事は重大な事件と言える。

(;^ω^)「山賊!?」

ブーンが反応するが、どうも様子がおかしい。

川;゚ -゚)「ど、どうしたんだ?いきなり大きな声をだして」

(;^ω^)「い、いや、なんでもないんですお」

川 ゚ -゚)「?」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:08:20.85 ID:1/8UBb6HO
受付「こちらの仕事は町から直接依頼を受けておりますので即日報酬が出ます。はい、どうぞ」

このようなギルドが予め町から依頼を受けているような仕事は、
既に料金の契約が両者間で済んでいる為に報酬をすぐに受け取ることが出来る。
ただし傭兵の都合により報酬をつりあげたりすることは出来ない。

そんな訳で、なるべく町から離れずに短い時間でお金を稼ぎたいクー達にとってぴったりの仕事だと言える。

川 ゚ -゚)「他にこのような仕事はありませんか?」

受付「少々お待ち下さい。……ありました、山賊退治の仕事です」

(;゚ω゚)「!!」

川 ゚ -゚)「詳細はわかりますか?」

受付「調査書類があります。――――どうぞ」

川 ゚ -゚)「この先の山道に現れ、馬車や旅人を襲う。
人数は10人程度、リーダーのエクストと名乗る男は風の装術士だと思われる、か……」

ということは元々は軍人もしくは傭兵であったことになる。

川 ゚ -゚)「人数はともかく戦いなれしていて魔法を使うリーダーは厄介だな……」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:11:50.40 ID:1/8UBb6HO
加えてこちらには山道という場所で戦った経験が無い。
下手をうてば分断され1対10などといった状況に追い込まれかねない。
なんにせよこちらの不利にはかわりなく、二人だけで遂行するのは難しいと言える。

川 ゚ -゚)(流石にこの事件にはフォックスは関わっていないだろうが……)

向こうにも協力者がいるとはいえ、それほど多くいる訳ではないだろうから、
山賊などに手を貸している可能性は極めて低い。
ただ警戒するに越したことはないとは思うが。

川 ゚ -゚)(ヒートがこちらに来るまで待ち、それから三人で受けるべきかな)

そう考え、ひとまず書類を受付に返そうとするも、その手が掴まれ止められる。
クーが驚いて横を向くと、その手の主はブーンだった。

川;゚ -゚)「ど、どうした?」

(;^ω^)「すみませんクーさん。この仕事、受けさせて下さいお!」

川 ゚ -゚)「……別に受けないと言う訳ではないぞ。ヒートと合流して、万全の状態を帰す必要があると判断したまでだ」

(#^ω^)「それじゃあ遅いんですお!」

宥めるようなクーの言葉に反発するように言い放ったブーンの様子は、明らかにいつもとは違っていた。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:19:36.72 ID:1/8UBb6HO
それを不思議に思ったクー。
功を焦っているのかと考えたがブーンはそのような人間ではない。
この際素直に事情をたずねた方がいいだろう、そう考えた。

川 ゚ -゚)「ブーン君、どうした?良ければ事情を聞かせてくれないか」

それを受けたブーンはしばらく言葉に詰まっていたが、

( ^ω^)「とりあえずここじゃちょっと……」

一旦場所を変え、話をすることになった。

―――――――――

川 ゚ -゚)「……なるほどな」

ブーンの話をまとめると、昔ガイドラインで一緒に遊んでいた友人の家族が山賊に殺されてしまったらしい。
今こそその友人は孤児院に入った後、自立して別の町に働きに行ける程回復したが、
最初の頃はとても見ていられない状態だったそうだ。

( ^ω^)「だから、あんなことにならないように少しでも早く山賊を退治したいんですお……
お願いします!」

川 ゚ -゚)「…………」

川 ゚ -゚)「駄目だ」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:24:22.71 ID:1/8UBb6HO
事情を聞き、改めてお願いをされたクーだが、その答えは否だった。

(;゚ω゚)「!……な、なんで!」

川 ゚ -゚)「君の事情はわかった。心情はいかほどかは察せないが理解はできる」

(;^ω^)「じゃあ!」

川 ゚ -゚)「だからこそなおさら今はこの仕事を受けるわけにはいかない」

時間のことについて懸念がないわけではないが、着実に仕事を完遂するためにやはりヒートを待つ必要がある。
一筋縄で行く相手ではないのだ。
なにより冷静さを欠いた今のブーンでは何をするかわからない。

川 ゚ -゚)「すまん、わかってくれ。君に早まったことをさせたくない」

(  ω )「……わかりましたお」

ブーンは納得していない様子だがとりあえず引き下がる。
ただ安心はできないので極力クーの監視下に置かれることになった。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:26:59.10 ID:1/8UBb6HO
川 ゚ -゚)「お騒がせしました。これはとりあえずお返しします」

受付「そうですか、わかりました。また仕事を受けるときはお申し付け下さい」

ギルドを出た二人は、宿に戻り待機することにした。
先ほどの事があったばかりなので、なるべく外には出ないようにする。

川 ゚ -゚)(ブーン君が一人で勝手に行動するとは思わんが、今回に限っては警戒せざるを得ないな)

川 ゚ -゚)(事情が事情だけに仕方ない事ではあるが、明らかにいつもとは違う)

今日はもう遅いのでそこまで気を配る必要はなさそうだが、一応ブーンと離れる事のないようにする。

(;^ω^)「あ、あの!」

川 ゚ -゚)「どうした?」

(;^ω^)「流石に風呂やトイレにまでついてくるのは……」

川 ゚ -゚)「む。確かにデリカシーに欠けていた。すまんな」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:32:14.04 ID:1/8UBb6HO
その日は何事もなく過ぎ、ブーンもぐっすりと寝ている。

川 ゚ -゚)(少し大げさ過ぎたか、不快な思いをさせてしまったかな)

川 ゚ -゚)(私も寝よう……明日の朝もとりあえず気をつけなくては)

川 - -)

( -ω-)

( ^ω^)


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:34:39.87 ID:1/8UBb6HO
翌日の朝、クーが目を覚ましてみると、ブーンが居ない事に気付く。

川;゚ -゚)「やられた!?」

川 ゚ -゚)(いや、トイレに行っただけかも知れん。もし山に向かったとしてもそう容易く奴らと出会うことは……)

そう考えブーンを探すが、やはり宿屋の中にはいるはずもなく
宿をあとにして山へ向かう。

川;゚ -゚)(私より『先に起きた』のではなく『私の寝た後に起きた』のか……!)

宿の主人に聞いてみたところどうやら深夜に出たきり帰ってきていないようだ。
流石にそんな時間に山賊の所に行くことはなさそうなので山の周辺で野宿でもしたという事だろうか。

川;゚ -゚)(そうであればまだ追い付ける!)

山へ向かう足を早める。
すると、見慣れた少年が道端で眠っているのを見かける。

( -ω-)

川 ゚ -゚)「……まさかこんなに近くにいるとは」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:38:37.68 ID:1/8UBb6HO
ブーンに間違いない事を確認すると、揺さぶって起こす。

( -ω^)「んが」

目をしばたたかせながら起きたブーンはクーが目の前に居るのを認めると、

(;゚ω゚)「!」

立ち上がって逃げようとするも勿論クーに引き留められる。

川 ゚ -゚)「待て。……君には負けたよ。山賊退治、行こう」

(;^ω^)「ほ、ほんとですかお!?」

川 ゚ -゚)「ああ、ただしちゃんと準備をして行こう。まだ朝ごはんも食べていないだろ?」

( ^ω^)「……わかりましたお」

――――――――――

食事を済ませ、正式に仕事を受ける手続きも終えて、
とうとう二人は山賊のアジトがあると言われている山へ足を踏み入れた。

川 ゚ -゚)「自分の命を守る事を最優先にしろ。私の事は気にしなくていい。
それと、くれぐれも無茶な事はしないでくれ。これだけは守って貰う」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:44:56.29 ID:1/8UBb6HO
クーはブーンにそう警告する。
少し躊躇っていたがうなずくブーン。

川 ゚ -゚)(もう少し慎重に行きたかったが、仕方ない)

クーは貞子に言われた忠告、カーチャンとドクオに託された事を思い返し、

川 ゚ -゚)(守ってみせるさ、私の命にかえても)

そう心の中で呟いた。

――――――――――

しばらくは山道を道なりに進み、何も起きなかったが、

川 ゚ -゚)「近いな……」

クーが気配を感じとり、戦闘態勢に入る。
それを見たブーンも慌てて武器を構える。
しかし―――――

川;゚ -゚)「くっ!」

いきなりブーンの体を掴み体勢を低くするクー。
その頭上を突風が通り過ぎていく。


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:48:29.17 ID:1/8UBb6HO
間髪入れずに複数の男達が二人を取り囲んだ。
その中にいる小柄な男が口を開く。

<_プー゚)フ「女の方は少しはやるみてえだな。俺達を退治しに来たかよ」

どうやらこの男が山賊のリーダー、エクストのようだ。

<_プー゚)フ「さて、早速で悪いが……」

周りの男達が武器を構える。

<_プー゚)フ「死ね」

それを合図に男達が二人に襲いかかる。

山賊「うおらああああaげあっ!?」

その内の一人が剣を振りかぶりクーを斬りつけようとした瞬間、
横から叩きつけられた火の玉に吹き飛ばされる。

山賊「あ、あちい!あちいよ!」

転げ回り火を消す男を見て他の男達も怯む。

川 ゚ -゚)「数で圧し潰せると思われていたならば、なめられたものだ」

クーが既に出現させていた火の玉を二つ程空中に浮かべながら言い放つ。
その言葉は恐らくエクストのみに向けられていた。


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:52:57.81 ID:1/8UBb6HO
<_プー゚)フ「いいや、思っちゃいねえよ。これっぽっちもな」

未だに地面に転がっている男の顎を蹴飛ばしてエクストが喋る。
それを見た男達が驚き、再び戦意を取り戻す。

(#^ω^)「お前!仲間じゃないのかお!」

<_プー゚)フ「仲間ぁ?……ダハハハハハハハ!笑わせるじゃねえか!」

<_プー゚)フ「こいつらとは利害関係で繋がってるだけだ」

<_プー゚)フ「こいつらが俺のおこぼれを頂戴する。俺は駒が手に入る。WINWINの関係だろ?」

川 ゚ -゚)「ふん、使い捨てにされるのにWINWINの関係もなかろう」

WINWINなどと言ってはいるが、エクストは男達を完全に駒として扱っている。
それでも従わざるを得ないのはそれだけエクストの力が強力だと言うことだろう。

<_プー゚)フ「まあお喋りはこれくらいにしとこう。さて、頑張れよ」

誰に向けられているのかわからない言葉を吐き、エクストが突撃してくる。

(;^ω^)「くっ……」

慌てて装術を発動させるブーン。
エクストの剣を受け止めようとする。
それを見て僅かに口角をあげるエクスト。


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 22:57:03.88 ID:1/8UBb6HO
川#゚ -゚)「ブーン君、かわせ!」

クーの声に戸惑いながらもかわす事に成功した。
追撃をしようとしたエクストを火の玉が阻む。

<_プー゚)フ「……ちっ」

ブーンは疑問を込めてクーの方を見る。
男達を牽制しながら少しづつブーンの方に寄ってきたクーは小声で、

川 ゚ -゚)(すまない、言い忘れてしまったんだが君の土属性と奴の風属性では相性が悪い。
今はこれだけ覚えておいてくれ)

そう言ったのでうなずく。
とにかくブーンはエクストの装術には気をつけた方がいいようだ。
すると突然エクストが大声で叫びだした。


<_プー゚)フ「おいおい、何をびびってやがる!?打ち合わないといつまでたっても終わんねーぞ!?」

一見ブーンを挑発する言葉のようにも思えたが、男達が怯んだので恐らく男達を急かす言葉なのだろう。
何人かの男が再びこちらに斬りかかって来る。


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 23:01:17.28 ID:1/8UBb6HO
クーは火の玉で、ブーンは装術で応戦する。
先ほど顎を蹴られ悶絶していた男も立ち上がり突撃してくる。
今度は火の玉が当たっても他の男は怯む事なく突っ込んでくる。

川;゚ -゚)「ぐっ……」

棒で剣を受け止めるも、このままではいずれやられてしまう。
だが横からナイフが飛んできて男が飛び退く。
ブーンが援護をしてくれたようだ。

体勢を立て直し、再び火の玉を出現させる。
少しづつではあるが、追い詰められている事を感じる。

川 ゚ -゚)(こう囲まれていては大技も使えない……ならば)

更に火の玉を出現させる。
クーの周りには合計五つの火の玉が浮かぶ。
やはり火の玉を脅威と思っているのか男達が少し警戒する。

<_プー゚)フ(おーおー便利だねえ。……だけど魔力の方は大丈夫かな?)

『火の玉』は元々直線上にしか飛ばない魔術だったものを魔力を使い制御出来るように改良したものだ。
あのように自在に操るだけでも魔力を消費するし、数を増やせばそれだけ負担も増す。

<_プー゚)フ(女の息切れは近い、かな)

目論見通りになっている事にほくそ笑む。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 23:11:43.76 ID:1/8UBb6HO
<_プー゚)フ「そら行け!」

エクストが更に男達を大声で煽る。
三たび男達は突撃する。
が、その手に持った武器が弾き飛ばされる。

ブーンが装術を纏ったナイフで武器を狙ったのだ。
アヒャと戦った時に偶然発揮された力だったが、しっかりと自分の物にしていた。
これにはクーも驚いたが、すかさず火の玉で武器を落とした男を攻撃する。

男1「ぐはっ!?」

「ッ!」

男2「がっ!?」
男3「ぎっ!?」
男4「ぐげっ!?」

更に他の男にも火の玉をぶつける。
そして一つ残った火の玉で牽制しながら、

川#゚ -゚)「はあっ!!」

更に四つの火の玉を出現させた。



<_プー゚)フ「あれっ?」


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