( ^ω^)ブーンは装術士のようです 5−おまけ
[前のページへ] 戻る [6話へ]
第五話 おまけ
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:38:09.35 ID:l0uVpgexO
川д川「はあ……暇ね」
ここはガイドライン。
いつものように貞子は暇を持て余していた。
客も居る時はうっとうしいと思っていたが、居なければ居ないでいろいろと問題がある。
そんな時に思い浮かべたのはつい先日出会った少年のこと。
彼が訪ねて来たらまた話をしようか、そんなことを考えた。
(=゚ω゚)ノ「幽霊さーん、こんにちはだょぅ」
川д川「」
驚いて声も出ない貞子。
(=゚ω゚)ノ「キシシシシッ。この間びっくりさせられたお返しだょぅ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 04:45:56.88 ID:l0uVpgexO
川д川「この間?昨日きたばっかりじゃないの」
(=゚ω゚)ノ「あれ?なんかもっと長い時間がたってるような気が」
川д川「昨日って言ったら昨日なのよ……あんまり深い所に突っ込まない方がいいわよ……?」
(;=゚ω゚)ノ「わかったょぅ……そんなことより今日もお話聞かせて欲しいょぅ!」
内心少し嬉しかったがそれは表情に出さず、
川д川「しょうがないわね……」
と言った。
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:08:31.91 ID:l0uVpgexO
川д川「怪物って知ってる?」
(=゚ω゚)ノ「知ってるょぅ」
川д川「あれは普通の動物がマナの力によって……
マナって言うのはまた後で話すけど……凶暴になったりしたものなのね」
川д川「だから基本的には普通の動物が巨大化したりしたようなものしか居ないわ。
……最近なにか見た事ないような怪物が居るって聞いたけどほんとかしら」
(=゚ω゚)ノ「見た事ないような怪物……」
目を輝かせる少年。
未知の生物に思いを馳せているのだろうか。
川д川「駄目よ……怪物というのはとても恐ろしいのだから」
川д川「傭兵は怪物から身を守る為に存在する職業なのよ」
川д川「怪物はマナがあるところ……要するにこの世界のどこにでも居る。
例え今居なくてもマナがある限りいくらでも生まれる可能性はあるのよ……」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:18:09.11 ID:l0uVpgexO
(=゚ω゚)ノ「ほうほう」
川д川「で、普通の武器だけじゃ倒せない事が多いのね……
そこで魔法が使える傭兵の出番なわけ」
川д川「中には怪物を手懐けたり研究したりしている人も居るのだけど……大抵の人にとっては恐ろしい存在なのよ」
川д川「で、傭兵という職業について話します」
川д川「傭兵っていうのはさっきも言ったけど怪物から人々を守ったりするのが仕事ね」
川д川「まあそれだけじゃなくて猫を探したり溝掃除をしたりもするわ」
(=゚ω゚)ノ「え?そうなのかょぅ」
川д川「依頼人との間に契約が結ばれればなんでもやるのが傭兵なのよ」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:30:16.62 ID:l0uVpgexO
川д川「さすがに専門の人には劣るけれど、それでもそういう仕事はそれなりにあるのね」
川д川「傭兵といえば魔法だけど、魔術も装術も使えなくても傭兵になれるって知ってる?」
(=゚ω゚)ノ「知らなかったょぅ」
川д川「実は怪物と戦わないような傭兵もかなり少ないけど居るのよ」
川д川「で、傭兵にはランクってのがあるのね。
これはどれだけ仕事をこなしているかとかの指標になるわ」
川д川「高ければ高い程信用がされているって事ね。とはいえ仕事を頼む際の金額も高くなるけど」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:47:11.50 ID:l0uVpgexO
(=゚ω゚)ノ「ランクってどう上げるんだょぅ?」
川д川「どうやってランクを上げていくのか。基本的には地道に仕事をこなしていくわけね」
川д川「実力があれば強い怪物と戦って勝てば割りと早くランクが上がるわ」
川д川「そして、これは少しずるいやり方なんだけど
『決闘』で自分より高ランクの傭兵と戦って勝つことでも上がるわね」
川д川「この方法は勝った相手のランクに一気に上がれるのね。逆に下のランクに負けた傭兵は降格させられる」
川д川「最近はあんまり『決闘』なんてみないけどね。
相手と自分が合意してないと『決闘』は出来ないからかしら」
川д川「もっと厳格なルールに沿うなら第三者の立ち会いが必要になるけど」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 05:59:35.23 ID:l0uVpgexO
川д川「傭兵の仕事には定額性のものもあるわ」
川д川「これは依頼者が個人じゃなくて町や村、国とかの場合になるのね」
川д川「傭兵のランクやかかった時間に関わらず一定額の報酬が貰えるのよ……勿論経費は差し引かれるけれど」
川д川「国レベルの依頼は難易度も報酬も半端じゃないわね……そもそも滅多に受けられないけどね」
川д川「まあ、こんなところかしら」
(=゚ω゚)ノ「まだマナがなにか教えて貰ってないょぅ」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:18:34.35 ID:l0uVpgexO
川д川「ああ、そうだったわね……マナというのはこの世のあらゆるところに存在するエネルギーよ」
川д川「水が流れているのも風が吹くのもマナのお陰と言われているわ」
川д川「当然、魔法が使えるのもマナのお陰ということね」
川д川「マナには似たようなものに集まる特性があって」
川д川「マナが好む物の性質を『属性』と呼んでいるわ」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:34:41.44 ID:l0uVpgexO
川д川「で、マナ自体の種類も八つに分けられるのね」
川д川「土、水、火、風、雷、氷、光、闇といった感じね」
川д川「八つの種類のマナの間には相性があって、どの種類のマナがどの種類のマナを苦手としているかわかるの」
川д川「土は風に弱く、
風は氷に弱く、
氷は火に弱く、
火は水に弱く、
水は雷に弱く、
雷は土に弱い」
川д川「光と闇は互いに互いを苦手としているわ」
川д川「苦手な種類のマナと釣り合いがとれるのは得意:苦手の比率だと3:1になるわ」
川д川「魔法を使う時もそれが適用されるわね」
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:45:24.63 ID:l0uVpgexO
川д川「『属性』は一つのものにつき一つしかないけど、稀に複数の属性の魔法を使える人がいるわ」
川д川「二属性使えるだけでとても珍しく、四属性使える人なんて世界に一人居るか居ないかだけど」
(=゚ω゚)ノ「ふんふん」
川д川「やれやれ、こんなところかしら」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/02(日) 06:59:29.27 ID:l0uVpgexO
(=゚ω゚)ノ「幽霊さんありがとだょぅ!お腹すいたから帰るょぅ!」
そう言って少年はテントから出ていく。
外をみてみると太陽が真上に昇っていた。
川д川「……昼からは暇ね。どうしようかしら」
89 名前: ◆mQ1YeC6SbE :2011/01/02(日) 07:01:29.73 ID:l0uVpgexO
そんなところでおまけも終わりでございます。
本当に失礼しました。
長らくお付き合い下さりありがとうございました。
[前のページへ] 戻る [6話へ]